丘の上でゴロゴロふわり(4)

2019-12-27 06:26:44 | 童話
僕達は子供しかできない楽しい遊びだと思い、2人でいつまでもゴロゴロふわりと浮かび上がっていた。
今度はお姉ちゃんと手をつながなくても浮かび上がることができるようになったので、僕とお姉ちゃんは別々にゴロゴロふわりと、何度も何度も浮かび上がって楽しんだ。
だけれど、立ったままでピョンと跳んでも、走って行ってピョンと跳んでも浮かび上がることができない、ゴロゴロと転がる時だけが浮かび上がることができたのだ。

僕とお姉ちゃんは、浮かび上がるのが段々高くなっていった。
お母さんが
『あまり高く上がると危ないわよ。』
と言ったが何度も転がっていると、1mくらいまで浮かび上がるようになった。
そこから降りる時、最初はドスンと降りていたので足が痛かったが、両手を広げて降りるとゆっくりと降りることが分かったので、少し高く浮かび上がっても安全になった。
だけれど、お母さんは心配みたいだ。
『お昼にするわよ。降りて来なさい。』
とお母さんが僕達を呼んで、楽しいお昼ご飯にした。