火星ネズミ(5)

2016-03-08 11:22:54 | 童話
いよいよ、ロケットに燃料が入れられて、発射の秒読みが始まった。

僕は足を踏ん張って、発射の時に体にかかる重力のGに耐えられるようにした。

大きな声のカウントダウンのアナウンスがあった。
十、九、八、七、六、五、四、三、二、一、発射。

僕はすごい衝撃を受けて体が床に押しつけられた。

三人の宇宙飛行士も座席に押し付けられていた。

しばらくして押し付けられる力が弱くなり、立てるようになった。

そのあと、こんどは体が浮かび上がった。

今迄隠れていたが、空中に浮かんだので3人に見つかってしまった。


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