僕はどっちかな?(1)

2019-05-30 06:36:56 | 童話
僕の家には大きな犬がいます。色は白で名前はタロウです。
僕とタロウは仲良しで、いつも僕がお昼寝する時は、寝そべっているタロウに寄り掛かって寝ます。
時々、体が重たくて目がさめるとタロウが僕に寄り掛かって寝ています。
その時僕はタロウに『ワン』と言います。するとタロウは目がさめて立ち上がります。

今日もタロウが僕に寄り掛かっていたので、僕は『ワン』と言いました。
するとタロウが『なぁに?』と言いました。
僕は
『僕に寄り掛かっていると重たいから起きなよ。』
と言いたかったのですが、
『ワンワンワン。』
と言ってしまいました。
『わかった、わかった、起きるよ。』
とタロウが言いました。

僕は、お母さんが作ってくれたクッキーを、タロウと一緒におやつの時間に食べようと思って『ワンワン』とタロウに言いました。
するとタロウが『おやつを食べるの?』と言ったので、僕はなんだか変だなぁと思いました。

おやつを食べ終った時に、お母さんが
『お買い物に行くけれど、一緒に行く?』
と言ったので、僕は『ワン』と応えました。
するとタロウが
『僕も一緒に行く。』
と言いました。
お母さんは
『はいはい、では3人で行こうね。』
と言いました。


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