『置くのではなく、ポンと落とすといいんだね。』
『そうだね、本の中は引力が小さいので、わしの所まで落ちてこないんだよ。』
『ふ~ん。引力ってな~に?』
『みんなが居る地球が引っ張っている力だよ。』
『その力は僕よりも強いの?』
『そうだよ。君よりもずっとずっと強いんだよ。』
『ふ~ん、巨人さんよりも強いの。』
『ああ、わしよりもずっと強いよ。』
『お月様にも引力は有るの?』
『ああ、お月様にも引力は有るよ。だけれど、お月様の引力は地球よりも小さいんだよ。』
『じぁ、地球とお月様が力比べをすると地球のほうが勝つよね。』
『そうだね、地球のほうが勝つね。』
『巨人さんとお月様では、どちらが勝つの?』
『お月様のほうが勝つよね。』
『巨人さんは弱いんだね。』
『そんな事ないよ、わしは生き物の中では一番強いんだよ。』
『ふぅ~ん。』
『巨人さんが僕の所に来ることができた時に、僕と力比べをしようよ。』
『ああ、いいよ。』
そして、次の日
『おはようございます。』
『ああ、おはよう。』
僕はまた絵本の中の巨人とお話しをしました。
『巨人さん、僕はね、四月から小学校へ行くんだよ。』
『ランドセルと黄色いぼうしはもう買ってもらったの?』
『うん、おじいちゃんとおばあちゃんが買ってくれたよ。』
『見せてほしいなあ。』
『うん、いいよ。だけれど返してね。』
『ああ、いいよ。』
僕はランドセルに黄色いぼうしのヒモを結んで、いつものように絵本の上にポンと置きました。
するとランドセルと黄色いぼうしは、本の中の巨人と同じくらいの大きさになりました。
『ステキなランドセルだね。黄色いぼうしもカワイイね。』
『うん、良いでしょ。』
『ランドセルを背負って、黄色いぼうしをかぶってもいいかい?』
『うん、一度だけならいいよ。』
『ありがとう、やってみるね。』
『できた?』
『ああ、できたよ。』
『巨人さんもランドセルと黄色いぼうしが良く似合うよ。』
『そうだね、本の中は引力が小さいので、わしの所まで落ちてこないんだよ。』
『ふ~ん。引力ってな~に?』
『みんなが居る地球が引っ張っている力だよ。』
『その力は僕よりも強いの?』
『そうだよ。君よりもずっとずっと強いんだよ。』
『ふ~ん、巨人さんよりも強いの。』
『ああ、わしよりもずっと強いよ。』
『お月様にも引力は有るの?』
『ああ、お月様にも引力は有るよ。だけれど、お月様の引力は地球よりも小さいんだよ。』
『じぁ、地球とお月様が力比べをすると地球のほうが勝つよね。』
『そうだね、地球のほうが勝つね。』
『巨人さんとお月様では、どちらが勝つの?』
『お月様のほうが勝つよね。』
『巨人さんは弱いんだね。』
『そんな事ないよ、わしは生き物の中では一番強いんだよ。』
『ふぅ~ん。』
『巨人さんが僕の所に来ることができた時に、僕と力比べをしようよ。』
『ああ、いいよ。』
そして、次の日
『おはようございます。』
『ああ、おはよう。』
僕はまた絵本の中の巨人とお話しをしました。
『巨人さん、僕はね、四月から小学校へ行くんだよ。』
『ランドセルと黄色いぼうしはもう買ってもらったの?』
『うん、おじいちゃんとおばあちゃんが買ってくれたよ。』
『見せてほしいなあ。』
『うん、いいよ。だけれど返してね。』
『ああ、いいよ。』
僕はランドセルに黄色いぼうしのヒモを結んで、いつものように絵本の上にポンと置きました。
するとランドセルと黄色いぼうしは、本の中の巨人と同じくらいの大きさになりました。
『ステキなランドセルだね。黄色いぼうしもカワイイね。』
『うん、良いでしょ。』
『ランドセルを背負って、黄色いぼうしをかぶってもいいかい?』
『うん、一度だけならいいよ。』
『ありがとう、やってみるね。』
『できた?』
『ああ、できたよ。』
『巨人さんもランドセルと黄色いぼうしが良く似合うよ。』
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