金木犀

　金木犀の香りに包まれる季節になりました。　
　
　沈丁花・くちなし・ラベンダー等は花を見て香りを感じますが、
金木犀は、香りからオレンジ色の小さくて可憐な花を見つけます。

　あの小さな花弁のどこから、人を引き付けるかぐわしい香りを、
漂わせる事が出来るのでしょうか？

　花言葉は「謙虚・真実・陶酔」ですが、私はここにいるのよと、自己主張をしているようです。
香りがないと気がつかない花ですよね。

　金木犀の下で「ママ、トイレの臭いがする」と話した子供。
この子の家ではトイレに金木犀の芳香剤を置いているのでしょう。何とも笑えない話です。

　近頃では、香りのオンパレード。
　
　すっかりお馴染になった芳香剤。トイレ、玄関、クローゼット、香りが持続する柔軟剤と、人工の香りに麻痺している日常生活。

　香りも、野菜、果物のように季節感がなくなってきているように思います。
　
　四季の移り変わりを大切にしたいですね。





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