咳はだいぶんに良くなってきて、山を登っている時にはまったく出なくなった。
大汗をかいて、喘いで、苦しい肺活でも異常はなかったから、もう少しだろう。
雪山では体力の消耗は激しくて、氷点下の中でも大汗をかきもう大変の連続だが、頂きに立てばそれもコロッと忘れてしまう。
熱いコーヒーが身に染みる。
下山してからの美味い地産地消の食い物もたんと喰らって、昨日はオストメイトのメンテナンス日だったから源泉入浴も止めにして、とっとと戻って来た。
人は老いてゆけばゆくほどに、ソーシャルネットワークやメディアなぞの体温を感じられない仮想空間よりも、目の前で一緒に笑ってくれる人を求めるようになる。
ただ昔のような専業主婦がいなくなり、みんな食べてゆくために働いているから、自分が足手まといな迷惑な存在にはなりたくないと思い、ひたすら我慢して孤立してゆく。
そんな日々に爺ィは衰えも早くなり先に逝き、残った婆ァは専業主婦で生きて来た為に社会になかなか馴染めず、新しい出会いなんて機会はまるでなくなり、ボケてゆく。
たいした話などなくても、たくさん笑って喋りたいんだ。
自由に動けなくなった身体を持てあまし、直接に行き来していた気心を許せる友達とも電話だけになり、遠くなってゆく聴力がもどかしくなってゆく。
そのうちに一人二人と友にも先に逝かれて、いよいよ自分の番を待つだけの日々に孤立してゆく。
老いて孤立する日常を強いられる社会は、これは健康な社会ではない。
ただ行動範囲が小さくなってゆく老いが、その孤立感を酷くして行っているのも事実で、常に誰かを求めながらも、だんだんと面倒に思うことは増え、追いは加速してゆく。
そばにいる身内はナニをすれば良いと思う??
自分の老いに戸惑い、孤立を深める高齢者には、いまの通信を使っただけの温度感のない殺伐としたメディアは要らないモノだ。
日本も、世界も、関係ない。
今の自分の孤立感を深めている壁を、毎日のようにコツコツと壊してくれる者を求めてる。
さ~て、黄色い猿が親分と懐いている米国の大統領が2期目のトランプで始まる。
哀れな植民地では、いまだに自画自賛で自惚れている猿達の大混乱が始まってゆくだろう。
すでに日本人の大半の猿頭を洗脳で染め上げて弄んで来たメディア自体の解体も始まっているだろう。
すべての価値観が大転換する訳だから、相当なダメージは覚悟しておくことだ。
ずっとこの時を待っていた俺は、愉快に眺めているよ。
大腸癌ステージ4を宣告されてリンパ節や他の臓器にも転移が激しかった古女房の3年目の定期検査があったが、なんの問題も無くオッケーだった。
手術1か月後には1600mの山歩きを始めさせて、ノロノロと動き始めるのを手伝っていたが、俺が8時間を超える大手術でオストメイトになった時のような後遺障害や合併症がまるでなく、手術も3時間半くらいで終わっていた。
執刀してもらったのは俺の時とおなじ、全幅の信頼を置いている優秀な外科医の先生だったが、その後に別の大きな公共の病院の科目トップで移動されたから、その後輩の先生たちにお世話になっている。
癌専門の大きな病院だから、先生にも当たり外れがあるのは仕方ないが、健康になってる俺が癌専門の大病院では今後は診察を受けられなくなりそうだったのを、なんとかまた再診・検査を続けることを可能にしてもらった。
重ね重ね、ありがたいことだ。
その古女房はすでに雪山でも俺なんかを眼下に見下ろすスピードで、悠々と先に頂きに立っているくらいの回復力で、放射能源泉入浴だけは毎週のように続けている。
金属を体内に入れてゆく抗がん剤治療はやらなかったために、後遺症もナニも無い。
強い酒も毎晩のように飲み、昔の生活に戻って、次に再発したらもうそのまんま死ぬと笑って居る。
高所の美味い空気をたくさん吸い込んで、地球から湧く放射能源泉に浸かり、肺からその微毒の放射能を摂り入れて、自然免疫や自己治癒力を高めることばかりしている。
楽をして、安易に、ゼニカネだけで健康が手に入るなんて有り得ない夢物語だ。
本人は楽をして天命だけで生きて居るとほざいているが、天命なんてハナから信用してない俺が人事の限りを尽くして対応しているからこそ健康なんだと、山登りとは真逆に見下ろして言って放ってやってる。
仕事もいろいろと佳境に入って来ている案件ばかりとなり、そこに新規の案件もどんどん入って来ているから、ボ~っとはしておれなくなってる。
いろんな新しい営業ツールもボケたオツムでも導入しているから、それはそれでまた忙しくなっている。