オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

霜柱をふみふみ、尾根伝いに山歩

2024-11-25 11:15:27 | 地球と生きる

 

 

 アチコチの林道が冬季閉鎖になってゆく時期になった。

 いつも他の人間には会わない山ばかり登っているが、まったく会わないのは2割くらいで、一人二人に会うことが一番多い。

 長年の知恵を働かせて、それでも冬山に入ってゆくのは、人間がますますいない山になるからだ。

 楽しい山歩になる。

 この週末は直前に新潟に行こうとしていたが、諸事情あって先週に続いて山梨の山を尾根伝いに一通り登り降りして来た。

 よく踏まれた山ばかりだから、たくさんの登山者に会うと思っていたが、それほどでもなかった。

 河口湖周辺では富士山マラソンをやっていたようで、太鼓の音や応援の歓声だろうか、1500m以上の山々でもよく聞こえていた。

 出発時は気温6度、上の方は氷点下だろうと覚悟していたが、風もおさまれば日差しは良い塩梅で、ごっついアウターとフリースは脱いでただの荷物になってしまい、長袖一枚で汗だくになった。

 下山路はよく踏まれた登山道から外れ、ブナの森を一気に降りたが、北斜面だったから冷えて来て、アウターを着こんでゆっくり降りた。

 どの山でも落ち葉の下に霜柱が残っていて、朝晩の冷え込みが冬になったと教えてくれる。

 ずっと葉の落ちた樹間から富士山を眺めて歩くコースは気持ち良かったが、登り降りが重なってくるとしだいに足腰が悲鳴をあげていた。

 仕事でデスクワークが多くなると、たまに一週間は筋肉痛に振り回される。

 たぶん今日より明日、明日より明後日と筋肉痛が酷くなるだろう。

 来週からはアイゼンを車に積んでタイヤチェーンも積んで出掛けることになる。

 夏に登って冬に登りたい山はキリがないほどにある。

 下山してからリニューアル工事に入る直前の源泉にゆっくり浸かり、高速が渋滞していたから甲府盆地に降りて旨い飯を食らい、買い物をして無駄話をして回って時間を潰し、下道でのんびり帰って来たが、高速より早かった。

 熱い源泉に長く入り過ぎたから、飯を喰らうまでは湯あたり気味で、ゆっくりのんびりに徹していた。

 帰路の下道を走っていると3~40年も前からある店や建物や景色がいつも懐かしく、若い時分は金がなかったから高速を使わずに毎週往復5~600キロ走って遊び惚けていた記憶が蘇る。

 下道を走る場合は新しいバイパスは使わず、あくまでも旧道を行き、寄り道・無駄話をしてくるのがオモシロイ。

 いまでは体力・気力が落ちているからなるべく高速を走るようにしているが、ぜんぶ下道はもう無理だろうと想う。

 そんな険しい山道を真夜中に走っていても、子供らは鼾をかいて寝ていたもんだ。

 雪山でラッセルするように、真冬の林道でも真夜中にラッセルしながら走っていた。

 そりゃ~皆たくましくもなるわいな。

 生きてる想い出も常人の何倍にもなってるだろう。

 独自に知恵を使って行動すること、そうしていちいちその土地やそこで暮らす人たちと接し復習すること、これだけが生きている証でもある。

 観光バスのガイドよりも日本のすべてが詳しくなってると、あちこちからお声がかかってくるのも仕方の無いことではある。

 訪問販売の仕事で日本中をドサ廻りしていた二十代の時分から、半世紀近く続いている行商人の日常。

 

 金(ゴールド)の短期は、頂くものは頂いて逃げておいた。

 

 独りになった高齢婆さんたちをあちこちで関わってイロイロ面倒をみていると、オモシロイことは毎日起きている。

 銀行や郵便局に貯金してたって、現金を持っていたって、ナニも面白くないだろう。

 かと言って株や債券や商品市場に美味い話はたくさんあれども、手数料目的な銀行や証券会社の安いセールスなど信用できず、手を出すのは怖いから知らん顔を続けて来た。

 こういう人たちに金(ゴールド)の面白さを教えてあげている。

 ヤマっ気のある婆さんたちは愉快に最初は眺めているが、いまは長期で価額が上がって行く時だから、下がったら買っておけば儲かる時期で、その理由もキチンと細かく話してやってると、コクリコクリと居眠りを始めてる。

 世界を見る勉強には一番に良いからアチコチの子供らにもやらせている。

 純金積み立てから始めさせている。

 メディアの解説する金融経済の嘘も解るようになるし、国家や専門家や学者のワザと小難しくしている嘘も解るようになる、

 俺は現物を買ったら高い山の頂上直下に埋めて来るが、それぞれに使い道はあるだろう。

 地球から産まれた鉱物を、地球に還す、意味の無い余生に意味を創る。

 美味しいモノでも食べれば良い、着るものをちょっとお洒落すれば良い、愉快な観劇でもしてくれば良い、昭和の良い時代を生きて来た高齢な婆さんたちや好奇心旺盛な子供らには、言えば幾らでも使い道はある。

 ゼニカネなんて、そんなもんさ。

 俺は自分の蓄えなど持たない生を生きて居るが自営の本業があるから困ることもない。

 それでも短期で儲かったり、色んな余禄があるから皆のために使っている。

 そんだけのことよ。

 有意義な多くの関わり合いの為にゼニカネは使う、他人や社会との接点がたいして無い猿な連中とは、すべての価値観が違ってくる。

 

 現代の金融市場では、結果が先にあって、それに沿うようなアクシデントやトラブルが起こされている。

 国家間の戦争や民族紛争でもそんな感じに金儲けに利用されていて、そこで死んで逝く人間は無駄死にということになっている。

 酷いとか理不尽だとか言ったところで、それを助長して来た呑気で善良なる方々の無責任さが原因になっている。

 これを理解していなければ、投資や運用なんて出来やしない。

 世界を常に見ていて、メディアには振り回されない、左右を見て横並びなんて猿のやることだと自覚すべき。

 俺は投資や運用には興味がないが、世界を半世紀以上は眺めて生きて居る。

 周旋屋とはそういう獣のことを言う。

 そうしておかしな時代になって行くことを見抜いて関わる者らには教えて回って、その上で詐欺にうつつを抜かす連中から利益を頂こうと現場で笑って居る。

 大きな地上げや再開発や、そこで儲けた連中からしっかり頂くモノは頂く。

 それも彼奴らが油断して、落ちぶれて行く寸前に一気に仕掛けてやる。

 崖から飛び降りるかどうするか迷っている強欲・守銭奴を、手助けして突き飛ばしてやるようなもんさ。

 遊びをせんとや生まれけん、そういうことだ。