こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

梅雨時の稀な空模様、うろこ雲と太陽の光環、2020年7月

2020-07-31 | 

関東甲信では、6月11日頃に始まった今年の梅雨も今週で終わりそうである。ところで、今月、梅雨時においても、こんなことがあるのかと思うような気象現象に出会った。稀にである。

 

うろこ雲が青空を覆うこともあった。あたかも秋空を思わせるかのように。短時間の気象現象であったが。

 

 

このときは、虹色の環が太陽のまわりに見られた。これは光環と呼ばれている気象現象である。虹色の環は、うろこ雲を構成している水や氷の微粒子によって、太陽光が回折するために生じると言われている。

 

あまりにも眩しかったので、肉眼で虹色の環を直視できなかったが。

 

他方向での空模様

 

 

この日以後、梅雨の空模様が長く続いた。

 

******

7月20日フィルター類は用いないで撮影。

 


洋ラン、エピデンドラムとコチョウラン、2020年7月

2020-07-29 | 

ベランダで、2種類の洋ラン、エピデンドラムとコチョウランの花が咲いている。これらは、既に花が終わったものや終わりそうなものを知り合いの花屋で購入し、植え替えたものである。

 

エビデンドラムでは、長い梅雨の天候から駆動力を得たのであろうか。今月に入って、花茎の切り口から新しい花芽が伸びた。二番目の花が咲いたと言うことになるだろうが、この結果は育て人にとっては嬉しいプレゼントである。残念ながら、育て人は一度目の花を見ていない。 

 

エピデンドラム(交配種): 中南米に広く分布するランである。一般に流通しているのものは、リードステムエピデンドラムと言われる交配種とのこと(みんなの趣味の園芸、NHK出版)。

 

コチョウラン(中型のもの)。来年も咲いてくれるであろうか。

 

コチョウラン(交配種):もともとは東南アジア原産の着生ランである。

 

気まぐれに、エピデンドラム、コチョウラン、デンドロビウムなどを育て始めた。しかし、冬になると、狭い部屋がこれらのランに占拠されそうだ。

*******

撮影、7月23日。

 

 

 


今日の夕景、夕霧に包まれる山城跡(城山)、2020年7月

2020-07-28 | 夕景

市街地から見え方が際立っている柄杓形の山には(城山、別名は柄杓山、361m)、山城跡(桐生城跡)がある。そして、山はしばしば霧に包まれる。今夜も、山頂とその稜線は、濃い夕霧に包まれて暗闇に沈んだ。

曇り空が仄かに赤味を帯びたときに。

 

2枚組パノラマにて。

 

次第に夕霧に包まれて。

 

午後7時半頃にて。

 

闇が迫って。左奥にかすかに見えるのは鳴神山である(980 m、かつて市内での最高峰)。

 

*******

7月28日午後7時過ぎ、桐生市にて。


雨に濡れるレンゲショウマの花、2020年7月

2020-07-26 | 

今週もはっきりしない空模様で始まった。気象庁によると、梅雨とは、春から夏に移行する過程で、その前後の時期に比べて雨が多くなり日照が少なくなる季節現象とのことである。それにしても、今年の梅雨では異常な現象が多すぎる。

気象庁の資料によれば、1951年以来において、関東甲信でもっとも梅雨明けが遅かった例は、1982年8月4日頃である。ちなみに、その年は6月17日頃に梅雨入りになっている(気象庁ホームページ、各種データ資料、梅雨入りと梅雨明け)。今年、関東甲信での梅雨入りは6月11日頃である。梅雨明けは来月上旬まで遅れるだろうか。

 

さて、連日の降雨にかかわらず、レンゲショウマの一番花と二番花が昨日から咲き始めた。狭い庭では、このものが森の妖精と言われている雰囲気を味わうことはできそうもない。しかし、雨に濡れている花の姿には、梅雨時ならではの美しさと優しさが現れている。

 

レンゲショウマ(蓮華升麻)は 山地の落葉樹林内に生えるキンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草であり、日本特産種である(分布域、本州(福島県〜奈良県))。

花弁状のものは萼であり、花弁は内側の直立しているものとのこと(濃色)。

 

一番花(右)と二番花(左)

 

雨に濡れる二番花

 

今年は、昨年よりも蕾の数が多い。強い雨で濡れると、花や蕾が地面まで垂れそうになるまで、茎がしなる。草丈は約70 cmである。

 

 

なお、このものの近くでは、キレンゲショウマの花と蕾が雨に濡れている。そして、今夜も強い雨が降っている。

 

******

撮影、7月25、26日。


キレンゲショウマの一番花、2020年7月

2020-07-20 | 

毎年のことながら、この花が咲き始めると、夏の到来を強く意識させられる。植物図鑑において、「キレンゲショウマ(黄蓮華升麻、アジサイ科キレンゲショウマ属)は、深山の林内に稀に生える多年草として、紀伊半島、四国、九州に分布している。」と説明されている(山に咲く花、山渓ハンディ図鑑2)。

庭で咲くものは、ある種苗会社から一株の苗を購入し、数年間ほど育てたものである。今年は十株ほどが芽生えて蕾をつけている。

前夜の雨に濡れる蕾(昨朝にて)。

 

今朝は、一番花が朝日で浮き出る瞬間を待ってみた。周りの葉はヤマアジサイのものである。

 

尾根(200-300 m)越しに差してくる朝日を浴びて(午前6時頃)。

 

毎年のことながら、花の形、色、そして質感をどのように撮るかで苦戦する。ともかく、キレンゲショウマの花は魅力に満ちた被写体である。

 

 

*******

ところで、レンゲショウマの蕾も膨らみはじめた。

 

 

 

 

折角咲いたのであるから、一番花が何日か日差しで輝いてほしい。しかし、今夜も強い雨が降りはじめた。今週の天候も先週と同じく変化が激しい。花はこの雨に耐えられるだろうか。

 

撮影、7月19日、20日。


今週の空模様から、梅雨の晴れ間に、2020年7月

2020-07-17 | 雑感

今週も、梅雨前線の停滞によって、はっきりしない空模様が続いている。それでも、梅雨の晴れ間には、周囲の視界が著しくクリヤーになることがあった。連日の何とも重苦しい雰囲気を、一時的に和らげくれるかのように。

 

7月12日午後1時半頃、上空には波状雲とうろこ雲によるカオスの世界(午前中は曇りと小雨)。

 

午後5時頃、我が目を疑うほどの透明感(濃い緑で覆われた山城跡)

 

画竜点睛になりそうな薄いレンズ雲。

 

次第に湧き出る積乱雲。

 

15日(木曜日)。

 

 

 

16日午後7時過ぎ。

 

 

*****

今日(17日)、周囲の山並みは、終日、深い霧で隠されていた。

 


梅雨時の満月、2020年7月

2020-07-06 | 月、月光彩雲

先週後半から今週において、当地では太陽のマークが全く示されない天気予報が連続して出されている。それでもときには、厚い雲に切れ間が生じることがある。昨晩は、満月が雨雲を照らし出すことがあった(午後10時頃)。

高感度条件で撮った、梅雨時の満月である(月齢13.8)。

 

 

 

薄い雲のカーテンを通して眺めた満月

月にレンズを向けながら、自分がかつて憧れた心境を表現している芭蕉の句を思い浮かべてみた。「芭蕉葉を柱にかけむ庵の月」(大きな芭蕉の葉を、庵の柱に懸けて、そこに写る月影をながめようとする、並はずれて主体的な美的態度.....(玉城徹著、芭蕉の狂(きょう)、角川書店))。埴生の宿に住んでいる身として、庭にバショウ(芭蕉)を植えて月を眺めることはできないが(余談まで)。

 

*****

次の画像は、僅かな時間、夜空を明るくした、一昨夜(4日)の月である(午後9時頃、月齢12.8)。

 

左側の灯りはLED型街灯である。

 

 

撮影、7月4-5日、望遠 200 mm(EF 70-200 mm F4L IS USM(レンズ手振れ補正型)、トリミング。


束の間の朝焼け、2020年7月

2020-07-05 | 朝景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝は、上空を覆っていた雨雲が去る時間帯があり、波状雲や山並みから昇り始めた霧などが朝日に染まった。波状雲は、今朝も上空の気流がかなり乱れていることを暗示している。さて、30分後、再び厚い雲が青空を覆い隠した。

 

撮影、7月5日午前5時頃、桐生市にて。