こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

雨上がり後の朝に眺めた赤城山、渡良瀬川にて、2021年4月

2021-04-30 | 渡良瀬川

今日は久し振りに、赤城山を渡良瀬川に架かる橋の上で時間に急かされることなく眺めてみた。午前5時半頃に撮った画像をアップする。ちなみに、日の出は4時52分(群馬)であった。

 

前日の天候を反映して、黒檜山(最高峰、1828 m)の頂には雲がかかっていた。しかし、雨上がり後の赤城山と周辺はこの時季ならではの色彩を帯びていた。

 

余談ながら、1ヶ月前のことであった。雨上がり後に赤城山が立ちのぼる霧の中から姿を見せている場面に出会った。そのときは、早朝の時刻に車で1時間を要する目的地に到着しなければならなかったので、その場面の撮影を諦めざるを得なかった。今朝もそのような場面が現れることを期待した。しかし、霧は夜明け前の風で消え去ったようである。

 

この時間帯では、風景での色彩が刻々と変化した。少しばかり視点の位置を変えながら撮ってみた。

 

 

 

 

新緑の彩りは山腹の半分くらいまで進んでいる。間もなく、緑は山頂まで駆け上がるだろう。

 

左から、荒山、地蔵岳(山頂のアンテナ群)、長七郎山、鳥居峠(山間部)、籠山(小さな山頂)、そして雲がかかっている駒ヶ岳と黒檜山(最高峰)。高度が低い日差しで、かつては火山活動が活発であったことを物語るような山容も浮き出ている。

 

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このときは交通量が少ない状態であった。

南西方向を向いて。月の入りは7時5分(群馬)、月齢は18であった。

東南の方向では逆転層が現れていた。

 

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赤城山と市街地中心部(2枚組パノラマにて)。

 

雨上がり後の新緑は際立って美しかった。

 

山並みの標高は500 m弱である。これらの山並みから鳴神山(980 m)までは健脚コースとなっている。鳴神山から縦走した場合、右側の尾根から吾妻山(中央、480 m)に登る地点が、疲れた登山者にとってゴール寸前での高いエネルギー障壁になると言われている。

 

 

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EOS 6D、EF 50 mm F1.2L、ホワイトバランスは太陽光、RAW(撮影、現像)をJPGに変換。

 

記事をアップした後、大幅に書き直しました(5/1)。


今月の空模様から(その1)、2021年4月

2021-04-24 | 雑感

画像は、今日と一作日の空模様である。湿度が低いために、この時季にしては透明感のある眺めが上空に広がっている。湿度の低い日が続いているからだ。

24日午後6時半頃において。

 

 

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22日午後1ー6時半頃において。

 

 

上空に波状雲が浮かぶ時間帯があった。

 

 

 

雲の夕焼けを期待していたが、雲は夕刻になると消え去った。

 

上弦のときは過ぎたが、月の輝きも印象的であった(22日、月齢 10.0)。

 

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22、24日、桐生市にて。

 

地においても、高齢者に対する新型コロナウイルスワクチン接種の受付が今週から始まった。ところが、間もなく開始される集団接種については、市の予約センターに電話が繋がらない状態が続いている(当地では電話受付のみ)。接種は集団接種のほかに指定保険医療機関(かかりつけ医)で受けられる。しかしながら、かかりつけ医からは、ワクチンがいつ頃に配送されてくるか不明であるとの返事を受けている。余談まで。


新緑の山並みに囲まれて、2021年4月

2021-04-17 | 朝景

今日は朝から冷たい雨が降っている。また、今夜から明朝において風雨が強まると予想されている。来週は晴天が続くようであるが、黄砂飛来の予報も出されている。

さて、市街地周辺の山並みでは、新緑の彩りが日毎に変化している。そして、気象条件が整えば、新緑、青空、そして白い雲が織りなす風景が、不気味なウイルスに対して不安が募る自分の気持ちを少しは癒してくれる。今回アップする画像は、一作日(15日)に撮った桐生川周辺を囲む山並みの彩りである。

 

山城跡がある山頂(361 m)と周辺の新緑。左奥の山頂は鳴神山(980 m)である。

 

山頂付近では、ヤマツツジの花も春の彩りに加わる。

 

この時季ならでの風景から。落葉広葉樹で彩りは一雨毎に新緑から深緑へと変化する。

 

新緑の山並み、青空、そして白雲の組み合わせ(パノラマ(3枚組)にて)

 

高さ 200-400 mと1000-1100 mの山並みの対比。

 

わたくしが季節変化の指標にしている落葉広葉樹。この大樹の背後から満月が昇ることもある。

 

庭の新緑から。レンゲショウマが朝の木漏れ日を受けている。狭い庭で、今年も「森の妖精」に相応しい花が開くだろうか。

 

 

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撮影、4月15日朝、桐生市にて。

 

 


春の花から、ベニバナトキワマンサク(アカバナトキワマンサク)、2021年4月

2021-04-13 | 

庭で、ベニバナトキワマンサク(別名、アカバナトキワマンサク)が花の盛りの時を迎えている。昨年、花付きはあまり良くなかった。しかし、今年は無数の花が開いている。

 

朝日を浴びると、花と葉がベニバナ種ならではの色彩の世界を創り出す。

 

各々の花には、細いリボンのような花弁(4枚)がある。

このものでは新葉も暗赤色を帯びているが、その葉は次第に緑色に変化する。

 

花弁の特異のな形には、どのような進化の過程が隠されているのだろうか。

 

新葉と枝を覆う細毛が朝日で輝く。

 

花は枝先に集まるように咲くために、全体が花で覆われているように見える。

約10年前は、高さ30 cm程度であった幼木が、今では高さ3 m程度まで成長している。

青葉の低木は花がすでに終わったゲンカイツツジ(玄海ツツジ)である。

 

 

ベニバナトキワマンサク(別名、アカバナトキワマンサク)はトキワマンサクの園芸品種である。なお、トキワマンサクはマンサク科トキワマンサク属に1種のみが知られている常緑樹である(NHK出版、みんなの趣味の園芸HP)。

 

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撮影、4月12、15日朝。EF 100 mm F2.8L、EF 70-200 mm F4L、EOS 6D、ホワイトバランスは太陽光。

 

 


今日の夕刻に現れた不気味な積乱雲、2021年4月

2021-04-08 | 

今日は夕刻、気温がかなり下がって空模様が不安定になった。今日から明日にかけて、寒気が日本列島に流れ込むとのことである。

 

午後5時過ぎ、東側の山並みの方向で、積乱雲が発達した。

 

この時季としては、異様な光景である(パノラマ(2枚組))。

 

次いで、夕日で輝く積乱雲が立ちのぼった。積乱雲は強い上昇気流によって発達した雲である。雲の高さは10000 mを超え、ときには成層圏まで発達することがある(気象庁ホームページ)。この積乱雲のみが夕日で輝いたことは、その雲が高い位置まで発達していることを物語っている。

 

画像は夏のときならば、それほど珍しい光景でない。しかし、今は4月上旬である。この積乱雲はまことに不気味であり、大気が不安定な状態になっていることを明示している。

大気が不安定な状態とは上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気がある状態とのことである(気象庁HP)。

 

積乱雲の輝きは次第に消失したが、上空は重苦しい感じの雲で覆われた。突然、至近距離での落雷を想わせるほどの雷光と雷鳴が発生し、自宅の窓ガラスと室内の置物が震動した。そのときは雨が降っていなかった。

 

強い雨が降った後、上空の雲は去り暗いながらも青空が見えるようになった。画像は雨が止んだ後の空模様である(午後7時半頃)。周囲が暗くなった時間帯で、雲が白く輝く状態も異様である。

 

当地では、明朝において降霜注意報が出されている。間もなく、近くの鳴神山(980 m)ではアカヤシオ(アケボノツツジの変種)の優しい色の花が盛りのときを迎える。かつて、4月上旬での降霜によって、花が大きなダメージを受けたことがある。今はそのときのような霜害が発生しないことを祈りたい。

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撮影:4月8日、桐生市にて。


桐生川沿いのミツマタの群生地にて、2021年4月

2021-04-07 | 

今日(7日)は透明な青空のもとで、ミツマタの花にレンズを向けながら午前のひとときを過ごした。この桐生川上流沿いにある群生地は、杉林が伐採された後に生まれたものである。

 

花期としては後半に入ったために、花の群れによる彩りが部分的に残っている状態であった。

 

青空と杉林を背景にして。

 

ミツマタ、スギ、そしてサクラ。この時季、この場所ならではの組み合わせである。

 

杉林の方向から眺めた群生地。

 

少し時間をかけて、個々の花を望遠で眺めてみた

ミツマタでは、葉が出る前に花が開く。しかし、花期の後半では、花と新葉との組み合わせが見られる。

色が濃い花を選んでクローズアップする。

このものでは露出を少しアンダーにして。

花期が終わりに近づいていることを感じながら。

 

 

青空を背景にできるものを選んで。

 

 

何事にも例外がある。このような花の塊を見つけた。

 

ミツマタ(三椏):ジンチョウゲ科の落葉低木で、高さは1-2 m。枝は三本に分かれ、枝の先端で花が開く。繁殖力は旺盛であり、幼木のときから花が開く。和紙の原料としてかつて栽培されていたものが、今では群生化している場合が多い。桐生川上流部周辺では、杉林の中に小さな群れが散見される。そして、杉林などの伐採を契機として、群れが広がる。ミツマタは半日陰の場所を好むと言われている。この群生地は、午後になると日陰に入る時間帯が長くなる。対岸の杉林からの木漏れ日を浴びる時間帯もある。

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撮影: 4月7日、桐生市梅田町。 

EOS 6D、EF 70-200 mm F2.8L、開放絞り、ホワイトバランスは太陽光にて。群れの中には立ち入っていない。

 

 


山並みでの萌葱色が濃くなるときを待って、2021年4月

2021-04-06 | 雑感

自分達が住む街は「やまの街」と言われている。今月に入ってから、山並みの彩りは日毎に変化している。アップした画像は今日の昼頃に撮った景色である。

 

城山(桐生城址、360 m)でのサクラは若葉のときに移りはじめた。

 

山肌の萌葱色と透明感のある背景によるパノラマ

 

奥の山並みの高さは1000-1100 mである。

 

昨日の朝では、雨が止んだ後、城山が霧雲に包まれた。

 

 

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小さな花壇での彩りから。江戸時代に創りだされたツバキ(菱唐糸)とサクラソウ(南京小桜)、そしてミツマタの幼木。

 

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撮影、4月5-6日。NHKTV番組「ノナーレ」スタイルに倣って。


居室に漂うランの香り、デンドロビウムの花、2021年4月

2021-04-02 | 

 

 

 

 

 

いま、ラン、デンドロビウム(ノビル系、セカンドラブ・トキメキ)の花の香りに包まれて、わたくしはパソコンに向かっている。蕾の質感に惹かれていた者として、蕾の状態が長く続いてほしいと思っていた。このものは、昨年、花が終わった後に入手し育ててきた鉢植え品である。

 

しかし、数十個の蕾はほとんど開いてしまい、今や花の香りが狭い居室に漂っている。バルブ(偽球茎 、5本)の高さは 60-70cmである。栽培のプロのなせる技には及ばないが、それぞれのバルブで10-15輪の花が開いている。花の大きさは6-7 cmである。花の香りと彩りをいつまでも楽しみたい。しかし、来年も開花して欲しいので、適当なときに花を摘み取らなければならない。そのため、有限・限りがあることを残念に思う気持ちが日増しに強くなっている。

 

当方の夢物語は、チャンスがあれば花が蝶などに関心を持たれることである。かつて、山で咲くキンランの花にレンズを向けていたとき偶然に起きた出来事が、いまだに忘れられないからだ。