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「戦争に行くという意味」 後藤健二さん /イスラム国での拘束を、11月から政府は知っていた!

2015-01-21 08:20:52 | シェアー

 ※イスラム国での拘束を、昨年11月から政府は知っていた!!


http://mainichi.jp/select/news/20150121k0000m040149000c.htmlより転載 ↓

イスラム国邦人人質:後藤さん家族に身代金10億円メール

毎日新聞 2015年01月21日 00時04分(最終更新 01月21日 02時23分)

 ◇昨年11月に「イスラム国」側から届く

 イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」とみられるグループが、昨年シリア入りして行方不明になった千葉市の湯川遥菜さん(42)とジャーナリストの後藤健二さん(47)とみられる2人を拘束している映像がインターネット上で公開された問題に絡み昨年11月に「イスラム国」側から後藤さんの家族に約10億円の身代金を要求するメールが届いていたことが分かった。政府関係者が明らかにした。


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Christian Today, Japanhttp://www.christiantoday.co.jp/articles/14394/20141026/goto-kenji.htmより転載

戦争に行くという意味 後藤健二

2014年10月26日15時36分 コラムニスト : 後藤健二 
戦争に行くという意味 後藤健二
 

死にたかった、どうせ死ぬなら戦場で死のうと思った-イスラム教スンニ派の過激派組織イスラム国に、戦闘員として参加しようとした大学生の言葉です。戦場で戦うということは自分が死ぬ可能性があると同時に、見ず知らずの相手の命を奪う可能性も持ちあわせています。自分は孤独に包まれて死んでも良いと思っていても、相手には愛する家族もいて死にたいなどとこれっぽっちも思っていないかも知れないのです。

「見えない一線」

同じ戦争の渦中に暮らしながら、戦闘の最前線で戦う兵士と成り行きを見守るしかない一般市民との間には「見えない一線」というものがあります。戦場を訪れるジャーナリストはそこを行き来します。

イラク戦争を取材していたある日、米軍が武装勢力に襲撃された現場に遭遇しました。私はそれまで、この戦争の結末がどうなるのか、一般市民の側から取材して見ていましたが、この時、私は「見えない一線」をまたいで戦闘の最前線“War zone”へ入って行きました。

乗っていた車を飛び出した時、頭の中は真っ白でした。きれいに舗装された幹線道路の上を右手にTVカメラを持ち、左手を上に挙げながら、80メートルほど先の現場に向かって一人駆けて行く。10人ほどの米兵が腹ばいになって、こちらに銃を構えているのが肉眼でも十分認識できました。少しでも動きを間違えば撃たれる、と強烈に実感して「神よ、守りたまえ」と心の中で唱え続けました。

「敵」と見なされた恐怖

戦争に行くという意味 後藤健二

「カメラを置け!カメラを置け!」米兵が2人、大声で叫びながら、銃を構えたままの姿勢でまっすぐに慎重な足取りで近づいてくる。彼らが覗き込んでいるスコープの真ん中に私はいる―私に正確に本気で狙いを定めているのは明らかでした。私は、立ち止って言われた通りにカメラを路肩に置きました。ゆっくりとした動作で、テープは回したまま、近づいてくる兵士の姿が写り込むような角度で慎重に。銃口は、ついに私の左胸十センチのところまできました。兵士は左手で私が首から下げている記者証を確認。無線で本部に連絡を取っていました。銃を構える姿勢は崩していません。私の体は凍りついていました。「OK,オーバー」と答えた兵士は、「ノー、プレス、ゴー・アウェイ(取材は禁止、立ち去れ)!」と言うと、銃を構えたままの姿勢で今度はまっすぐ一歩一歩真後ろに下がって行きました。私は両手を挙げたままの姿勢で彼らの姿が小さくなって、煙の上がる現場に消えていくまで待ちました。

ゆっくりと体を動かし、身を低くしてカメラを構えた時には、現場周辺にはケガ人を搬送するヘリコプターと攻撃ヘリコプターが飛び交い、私の周りを2台の戦車が轟音を立てて走り回っていました。ヘリの巻き上げる砂ぼこりと、戦車の排気ガスをまともに吸い込んでしまい、喉が荒れて激しい咳が止まりませんでした。

罪悪感が生むトラウマ

この事件は、新聞やニュースなどでは放送されませんでした。米軍が襲撃される事件は日常茶飯事でしたし、事件の現場にいたのが私一人だったからでしょう。でも後日、ある事件をきっかけに日本で使われることになりました。日本大使館員の殺害事件です。

編集から放送本番まで、何度も何度もあのシーンを見ることになりました。あの時の緊張感が体の中に異様な熱量で蘇ってきます。そのうち慣れるかと思っていましたが、慣れるどころかどんどん息苦しくなっていきました。一方で、映像を見た人たちは口々に「すごい」とか「危ない」とか「怖いけど良く撮れたね」と言いましたが、私自身はどのくらい危険だったかについて、もうその時点ではわからなくなっていました。

本気で「敵」扱いをされて銃口を向けられたことは確かにショックでした。でも、私の中でトラウマとなったのは、車を一人出ていった瞬間、心の中で家族に“さよなら”をしてしまったことでした。映像を見るたびに、息苦しさをおぼえるのはその罪悪感からでした。

イラクの復興のために働きに来ていた二人の大使館員は、家族に“さよなら”を言わずに命を落としたであろうに、自分はどうだ?「なぜ、『さよなら』してしまったのか」「『さよなら』をしたのに、なぜ、おまえは生きて帰ってきたのか」と、四六時中、自分自身を責める問いかけが続きました。

与えられた命に対して、勝手に袖をふった罪は大きい。たとえ、どんな状況下であったとしても。それはもう、自分自身ではぬぐいきれない罪ではないか-。

戦争は、人間の心に深い切り傷をつけ、本来豊かである人間の感情を複雑にこんがらがった糸のように狂わせてしまいます。ましてや「見えない一線」を越えてしまったら、命の保証はほとんどありません。

“Yesterday bombed, Today working”

戦争に行くという意味 後藤健二

別の日、爆破された政府系の建物の前を通りがかりました。5階建ての建物の一部は崩れ、窓ガラスはすべて割れています。人々はなにもなかったかのように黙々と建物に出入りして、仕事をしていました。一緒にいたガイド・通訳が、“Yesterday bombed, Today working. (昨日は爆破され、今日は仕事)“と言いました。戦争という異常な環境にありながら、一般市民の生活は非日常と日常の狭間で営まれていきます。

近年の戦場では、兵士だけでなく一般市民も混在している場合がほとんどです。戦争の狂気も、平和な日常もどちらも他ならぬ私たち人間の「生きる営み」なのだとしたら・・・私たちはどちらの暮らしを選ぶべきなのか。すべての人間に与えられた命の尊厳を考えた時、私たちの答えはただひとつなのだと思います。

後藤健二(ごとう・けんじ)

番組制作会社を経て1996年、映像通信会社インデペンデント・プレスを設立。「戦争・紛争」「難民」「貧困」「エイズ」「子どもの教育」の5つの人道分野にフォ-カスし、困難な環境の中で暮らす子どもたちにカメラを向け、世界各地を取材している。NHK「クローズアップ現代」「ETV特集」「BSドキュメンタリ-」、テレビ朝日「報道ステーション」などの番組でその姿を伝えている。

 

 


安倍総理の決定的ミス! 〜イスラエル国旗と日章旗が並ぶ前で、「イスラム国との戦い」を事実上宣言

2015-01-21 07:07:53 | シェアー

 ※安倍総理は、ネタニヤフ首相と前に、イスラエルを「友人」と呼び、イスラム国を単なるテロリスト扱いした、

 そのツケは、これまで日本が官民あげて苦労して築いてきた対アラブ、対中東外交の積み上げを劇的に崩壊させてしまうかもしれない(下記文中より)

写真by志葉 玲さん

IWJ Independent Web Journal

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/226436より転載

「はめられた」安倍総理の決定的な政治的ミス!
イスラエル国旗と日章旗が並ぶ前で、「イスラム国との戦い」を事実上宣言

 イスラム国からの「犯行声明」、あるいは彼らをテロリストと呼び、彼らとの戦いを「対テロ戦争」と呼ぶなら、まさしく「宣戦布告」であるが、そうした声明をイスラエルに訪問しているタイミングで受けとった安倍総理の間の悪さについて、東京大学名誉教授の板垣雄三氏は、先ほど私の電話での取材に応じて、こう答えた。

 

写真は、2014年12月22日 岩上安身のインタビューに応える板垣雄三・東京大学名誉教授)


ヨーロッパでイスラエルは孤立している。

欧米とイスラエルにすれば、日本がしゃしゃり出てきたのはもっけの幸いでしょう。

日章旗とイスラエルの旗が並んだその前で記者会見を行なうという、最悪の状況で『テロとの戦い』を宣言してしまった。これははめられましたね。

安倍総理の決定的な政治的ミスです。

一般のマスメディアは、イスラムは親日的だから、欧米の人質と違って、特別扱いしてくれるのではないか、などと言っておりますが、大間違いです


  日本は泥沼の戦いに、何の覚悟もなく、引きずりこまれてゆくだろう、と板垣教授はみる。

  「日本はこのままだと、滅びの道をたどることになりますよ」

  安倍総理は、ネタニヤフ首相と前に、イスラエルを「友人」と呼び、イスラム国を単なるテロリスト扱いした、

  そのツケは、これまで日本が官民あげて苦労して築いてきた対アラブ、対中東外交の積み上げを劇的に崩壊させてしまうかもしれない。

                                                                                      (岩上安身)


 
 板垣雄三・東京大学名誉教授へは、1月24日(土)16時からインタビューします!是非、ご視聴下さい!ご視聴はこちらから→ http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1


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敵視された日本の中東支援 首相の外遊、一転して緊迫/イスラエルと対テロで一致

2015-01-21 06:57:43 | シェアー

http://digital.asahi.com/articles/ASH1N72ZVH1NUTFK01K.htmlより転載

敵視された日本の中東支援 首相の外遊、一転して緊迫

2015年1月21日03時36分

 中東訪問中の安倍晋三首相を狙いすましたように、イスラム過激派組織「イスラム国」によるとみられる邦人人質事件が直撃した。72時間以内に2億ドルを払わなければ拘束している日本人2人を殺害するとの予告に、中東地域の安定を掲げた外遊は一転、緊迫に包まれた。日本政府は早期解放に全力を挙げる方針だが、現地の情報は乏しく状況は見通せない。

 「国際社会と連携し、地域の平和と安定に貢献する。この方針を変えることはない」。20日午前(日本時間同日夕)、イスラエル・エルサレムのホテル。安倍首相は予定より1時間遅れて始まった記者会見で、硬い表情でこう語った。

 首相は16日に日本を出発し、まずエジプトとヨルダンを訪問。3カ国目となるイスラエルで、今回の中東訪問の成果を表明するはずだった。だが、会見予定時刻の約2時間前、「イスラム国」のメンバーとみられる男が、身代金を払わなければ拘束している日本人2人を殺害すると脅す映像がインターネット上に流れたことで状況は一変した。

 首相は17日、エジプト・カイロで行った中東地域の政策演説で「イスラム国」が勢力を広げるイラクシリアなどに難民・避難民支援などとして約2億ドルの無償資金協力を発表。「『イスラム国』がもたらす脅威を少しでも食い止める」との決意も表明した。

 その3日後、映像に出てきた男は「日本の首相へ」と名指しした上で、「『イスラム国』と戦うために2億ドルを支払うという馬鹿げた決定をした」などとなじったのだ。

 映像を確認後、首相はすぐに首相官邸の菅義偉官房長官と電話で連絡を取り、①事実関係の確認に全力を尽くすこと②関係各国と協力して人命第一に対応すること、の2点を指示。官邸の危機管理センターには対策室が設置された。菅氏は20日夕の会見で「これが事実であるなら人質を盾にとって脅迫することは許し難く、強い憤りを覚える」と首相と歩調を合わせた。

 その後、官邸で開かれた関係閣僚会議では、首相臨時代理を務める麻生太郎副総理が「邦人の早期解放に向け、最大限の努力を尽くす。関係省庁が緊密に連携し、対応してほしい」と閣僚らに要請。岸田文雄外相は滞在先のベルギー・ブリュッセルで、「基本的にテロに屈することはない。欧州諸国、米国など関係国とも意思疎通を図りたい」と記者団に語った。

■乏しい情報収集の手段

 日本は原油輸入の7割を中東に依存し、この地域の安定は日本経済にとって死活問題でもある。首相は今回の中東訪問で、和平交渉が頓挫したままのイスラエルパレスチナの双方に交渉再開を呼びかけ、政権が掲げる「積極的平和主義」を世界にアピールすることを狙っていた。

 各国首脳との会談も順調に進んでいた。18、19両日に行われたイスラエルのネタニヤフ首相との会談では、焦点の投資協定について今年末までの締結を目標とすることで合意。ネタニヤフ氏は「首相はアベノミクスで経済を引っ張っている。自分も『ビビノミクス』のつもりで頑張りたい」と、自らの愛称「ビビ」を用いて連携をアピールしていた。

 ただ、「イスラム国」が勢力を広げる地域で、日本政府が情報を入手する方法は乏しい。政府は隣国ヨルダンに退避している在シリア日本大使館を通じて情報を収集している。シリア国内の治安悪化のため、2012年3月に一時閉館しているためだ。

 首相は20日に予定していたパレスチナの農産加工団地の視察を取りやめた。21日には日本に帰国する。中東訪問に同行していた中山泰秀外務副大臣はヨルダンのアンマンに飛び、現地で対策の指揮に当たる。警察庁も20日、国際テロリズム緊急展開班をヨルダンで活動させることを決めた。

 だが、外務省幹部は「現在、日本政府の人間はシリア国内にいない。安否どころか情報の真偽すら直接は確認できない」と語る。

 そもそも事件は政権にとって「想定外」だったようだ。首相官邸の高官は明かす。「今回のような事態は全く想像していなかった。湯川(遥菜)さんの足取りもつかめていなかった」


 
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http://digital.asahi.com/articles/DA3S11559555.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11559555より転載

イスラエルと対テロで一致 首脳会談

2015年1月20日05時00分

 イスラエルを訪問中の安倍晋三首相は18日から19日にかけて、2回にわたってネタニヤフ首相と会談。イスラエルパレスチナの和平交渉再開を促したほか、イスラム過激派の台頭とテロ対策については連携を強化する方針で一致した。

 頓挫したままの和平交渉について、安倍首相は「(パレスチナ側との)暴力と不信の連鎖を懸念している。イスラエルも対立がエスカレートするような言動は控えてほしい」と指摘。一方、20日から訪問するパレスチナ側にも、和平に資さない動きを控えるよう求める考えを示した。この他、両首脳は投資協定を年内を目標に締結することでも合意した。(エルサレム)



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首相「空爆でイスラム国壊滅を」 エジプト大統領と会談 :日本 ...

www.nikkei.com/article/DGXLASDE24H0A_U4A920C1EAF000/
 
 2014/9/24 10:19

 【ニューヨーク=永沢毅】安倍晋三首相は23日午後(日本時間24日朝)、エジプトのシシ大統領と会談し、米軍による過激派「イスラム国」掃討を目的としたシリア領内での空爆について「国際秩序全体の脅威であるイスラム国が弱体化し、壊滅につながることを期待する」と述べた。大統領は「国際的な努力は支持したい」と応じた。