異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

【集会デモ案内】 7/9(日)東京新宿 「安倍政権に退陣を求める緊急デモ」 17:00 新宿中央公園水の広場

2017-07-07 02:45:01 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

 

9日東京・新宿で安倍政権を問う緊急デモ
http://www.kanaloco.jp/article/262569
「安倍首相は数多くの疑惑に答えていない。私たちは、全ての疑惑に対して真実を明らかにし『説明責任を果たせ』と訴える。一人一人が行動しよう」

画像に含まれている可能性があるもの:2人、オンステージ(複数の人)、屋外

 

 

http://marchfortruth.jp/より転載

安倍政権に退陣を求める緊急デモ
2017年7月9日 日曜日
新宿中央公園水の広場
集合時間:17:00 出発時間:17:30
呼びかけ:#安倍政権に退陣を求める緊急デモ 実行委員会

歴史に残る二週間にしよう。

6月19日、安倍晋三内閣総理大臣は記者会見においてこう発言しました。
<何か指摘があればその都度、真摯に説明責任を果たしていく。(中略)国民の皆様から信頼が得られるよう、冷静に、一つ一つ丁寧に説明する努力を積み重ねていかなければならない。その決意をこの国会の閉会に当たって新たにしております。>

その当日、加計学園問題の新たな文書の発覚、さらなる告発があっても、与党自民党は臨時国会の要請を拒否し、安倍首相は一向に説明責任を果たそうとしません。
国会が閉会し、安倍政権が臨時国会の招集を拒否し続けることで、疑惑の追及の場は国会から路上にも広がりました。彼らを追及する手は議員から私たちにも広がりました。今こそ私たちが、それぞれが生活する場で声を上げる番なのです。

この「#安倍政権に退陣を求める緊急デモ」は、我々実行委員会が日時、スタートとゴールは設定しますが、デモそのものには正式な主催団体も、統一した呼びかけも、さらには正式なデモのタイトルもありません。デモのスタイル、デザイン(さらにはタイトルも!)を決めていくのは参加団体、参加者一人ひとりの皆さんです。このデモに参加するすべての団体、個人が、新宿中央公園出発とするデモの呼びかけを各々で行なって下さい。

安倍晋三首相は国会閉会後の会見で、孔子の言葉を引いてこうも言っています。<信なくば立たずであります。>
この<信>が信念の信を指すのか、それとも信頼の信を指すのかは不明ですが、いずれにしても、この4年間に繰り返されたあまりにも乱暴な議会運営に見られる政治手法から信頼を失いつつあり、森友学園、加計学園問題に見られる、その政治信念にも疑問を持たれつつあるのは明白です。安倍首相は自らに向けられた疑義を晴らさなければならない。政権に向けられた噂の真相は明らかにされなければない。

政治・経済問題から森友学園、加計学園問題まで、安倍政権を巡る問題には様々なイシューが存在します。しかしこの期に及んで安倍政権への要求はたったひとつの言葉に集約されました。自らがポスターで謳うように、私たちは安倍政権に、すべての疑惑に対して真実を明らかにし、「説明責任を果たせ」と訴えます。

折しも東京では「国政の中間選挙」とも呼ばれる都議会議員選挙が行われています。都議会議員選挙投票日の7.2と、私たちのデモが行われる7.9という二週間、私たちは「投票」と「デモ」というふたつの直接行動によって、安倍政権に民意を叩きつける重要な局面を迎えています。 都民に投票を呼びかけ、デモの声で路上の人々を巻き込み、国民の声を可視化させましょう。私たちが安倍首相を国会に連れ戻し、「説明責任を果た」させる番です。

一人ひとりができることを、一人ひとりが行動し、歴史に残る二週間にしよう。今すぐ準備を始めよう。

#安倍政権に退陣を求める緊急デモ 実行委員会
2017年6月25日

注意事項

  • 「安倍政権に退陣を求める」というテーマと関係深い政治的テーマや関連する旗やのぼり、プラカード等積極的にご持参ください。
  • 大雨や荒天の場合、中止することがあります。予めご了承ください。その場合は当日13時までに、当サイト、ツイッターなどでお知らせいたします。
  • 参加される方は、太鼓等の楽器、プラカードや垂れ幕などを各自ご持参ください。手ぶらでの参加も可。
  • 宣伝カーなどでのご参加は6月26日13時までに、こちら(marchfortruthjp@gmail.com)までご連絡ください。ご連絡のない方で当日に車でのご参加は、申請の都合上ご遠慮ください。
  • 差別的な発言やプラカードなどはご遠慮ください。
  • お誘い合わせの上ガンガン集まりましょう!

 

 

 

 


「加計学園」問題巡り蔵内獣医師会長に聞く あの手この手で根回しあった 〔西日本新聞 2017.7.4〕

2017-07-07 02:34:09 | 加計疑惑

西日本新聞 https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/340056/より転載

「加計学園」問題巡り蔵内獣医師会長に聞く あの手この手で根回しあった

本紙単独インタビューに応じる蔵内勇夫・日本獣医師会会長=6月26日、福岡市博多区本紙単独インタビューに応じる蔵内勇夫・日本獣医師会会長=6月26日

<iframe src="https://tap-secure.rubiconproject.com/partner/scripts/rubicon/emily.html?pc=13136/84840&geo=au&co=jp" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" width="0" height="0"></iframe>

 日本獣医師会の蔵内勇夫会長は西日本新聞とのインタビューで、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設に向け「あの手この手で根回しみたいなこともあった」と証言した。主なやりとりは次の通り。

 -獣医師は不足しているのか。

 「全体として充足しているし、将来的な需要も増えない。最もいい例は犬。日本で1千万頭くらい飼われているが、15年後には600万~700万頭に減るといわれている。開業獣医師の大半はペットを診察している。犬が減るのに獣医師を増やしてどうするのか」

 -学部新設は獣医師の都市部偏在を変えることにならないか。

 「国家資格を取って、処遇の悪い場所で働くはずはない。偏在解消を図るなら、まず獣医師の処遇改善を行うべきだ」

 -昨年11月に決定した「広域的に獣医学部が存在しない地域に限り新設を認める」との政府方針により、事実上加計学園に事業者が絞られたとの指摘がある。安倍晋三首相は国会で「獣医師会の意見に配慮した」と答弁したが。

 「規制緩和が決まった後は、確かに『1校にして』とお願いした。新設を回避できないなら、せめて1校に限るべきだと思ったからだ。しかし、それ以前はそもそも新設に反対で、要望したことはない」

 -この時点で、事業者は加計学園に絞られたと思ったか。

 「思った。複数の大学関係者から『加計が準備している』と聞いていた。あの手この手で根回しみたいなこともあった。加計になるんだなと分かっていた」

 -文部科学省の前川喜平前事務次官は「行政がゆがめられた」と言っている。

 「特区で強引に大学をつくることは、文科省と獣医師会が取り組んできた既存大学の改革の流れに逆行する。行政がそこでゆがめられたというのは当然だ」

 -首相は獣医学部新設について「全国展開を目指す」と明言したが。

 「特区そのものに反対するわけではないが、動物の命を守り人の健康を支える獣医学と都市開発の規制緩和を同列に論じるのはおかしい。学術は特区になじまない。それに教師をどうやってそろえるのか。全国展開できるとは思えない」

    ◇      ◇

■県政界の有力者 蔵内氏 麻生氏と協力も

 日本獣医師会の蔵内勇夫会長(63)は8期30年にわたり福岡県議を務め、県政界の有力政治家としても知られる。

 2015年に自民党県連会長に就任。昨年10月の衆院福岡6区補欠選挙では、県連推薦候補の長男を麻生太郎副総理兼財務相とともに支援したが、菅義偉官房長官らが支援した鳩山二郎氏に敗れた。

 日本大農獣医学部卒。県獣医師会長や県動物福祉協会理事長を歴任し、10年には九州大大学院で博士学位も取得。13年に九州から初めて日本獣医師会長に選出された。

 同じ福岡県出身の横倉義武・日本医師会長と連携し、日本初となる世界獣医師会と世界医師会の合同国際会議を計画。昨年、北九州市で開催を実現させた。

=2017/07/04付 西日本新聞朝刊=

 

「加計ありき」 獣医師会長も認識 学部新設 特区方針決定前に

 

 

 


「首相の権限強化」検討を 自民改憲議論 〔毎日新聞 2017.7.5〕

2017-07-07 02:28:34 | 憲法

毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20170706/k00/00m/010/123000cより転載

「首相の権限強化」検討を 自民改憲議論

 

 自民党憲法改正推進本部(保岡興治本部長)は5日、全議員対象の会合を党本部で開き、大災害などに備える「緊急事態条項」の創設を議論した。保岡氏ら幹部は、選挙の実施が困難な場合に国会議員の任期を延長する改正を優先したい考えだが、出席者からは、同党が2012年の憲法改正草案に盛り込んだ「首相の権限強化」を検討すべきだという意見が相次いだ。

 12年草案は、大規模災害や内乱時に首相が「緊急事態の宣言を発することができる」と規定。議員任期の延長や選挙の延期を特例で認め、内閣は「法律と同一の効力を有する政令」を制定できる。国民の人権や財産権の制限も盛り込んだ。

 会合で石破茂元幹事長は「草案には緊急事態をきちんと書いている。立憲主義を守るために必要だ」と述べ、12年草案に沿った改憲案の作成を主張。山谷えり子元防災担当相も「東日本大震災のとき、現場の行政は私権制限によって訴訟が起きるのではないかと混乱した」と述べ、条項新設に賛成した。

 しかし、12年草案は当時、野党から「戒厳令」などと批判された経緯がある。公明党や日本維新の会には、首相の権限強化や人権制限に慎重論が根強い。

 推進本部役員の佐藤正久参院議員は会合で「スケジュール感を考えると、議員任期の問題を(先行して)やることも一案だ」と表明。保岡氏も終了後、「緊急政令などは他党にかなり異論がある。現実的にまとめるなら、任期や選挙の延期の問題を考えなければならない」と記者団に語った。

 一方、保岡氏は会合の冒頭で「臨時国会に党の改憲案を示すという目標に向かって丁寧に議論を進める」と述べた。【小田中大】


<関連>

<自民党>改憲議論に慎重論 石破、河野氏がクギ

 

 

 

 


松田喬和のずばり聞きます 森裕子・参院議員…民進党に熱あれば野党は本気で結集〔毎日新聞 2017.6.29〕

2017-07-07 01:37:26 | 政治 選挙 

 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20170629/dde/012/010/005000c

松田喬和のずばり聞きます 森裕子・参院議員

なりふり構わず全力で、批判を恐れず追及する

 森友、加計学園を巡る国会論戦では、自由党の森裕子参院議員の鋭い追及が光った。「この国は法治国家なのに、どこでねじ曲げた」「虚偽答弁」などと畳み掛け、明確な説明を渋る安倍晋三政権を守勢に回らせた。「1強」に果敢に立ち向かった「論客」に松田喬和毎日新聞特別顧問が聞いた。【構成・庄司哲也、写真・根岸基弘】

 

民進党に熱あれば野党は本気で結集

 
松田喬和特別顧問

 --「安倍1強」「自民1強」と言われてきましたが、それが崩れるのではという兆候も見えています。この要因をどのように見ていますか。

 森氏 私は現在、自由党に属しています。弱小・零細野党と言ってもいい。でも、私は選挙で選ばれた国民の代表です。それなのに安倍首相は、その国会議員をばかにしたような答弁や態度に終始しています。一向に質問に答えようとしない。森友問題では「自分と妻が関わっていたら辞める」と言い切った。加計問題では動かぬ証拠を突き付けましたが、安倍首相たちはいいかげんな答弁で切り抜けたと思っている。そのやり取りを見ていた国民は「首相はうそをついている」と見抜き、見下されているとの思いを抱いているのでは。そうした国民の怒りと「首相らはいつまでこんな答弁を続けるんだ」という私の怒りが合致したようです。今も全国から励ましの電話をいただいています。

 --「安倍1強」を支えてきた内閣支持率が下落した一方、野党支持も伸びていない。欧米で起きている政治不信を招きかねません。

 森氏 野党支持が伸びないのは極めて単純な理由です。野党が本気で結集し、独裁政治の安倍政権に代わる国民の側に立った政治を行おうという気構えがないということを国民が分かっている。煮え切らない野党に対する失望です。この話をすると、大げさなことを言っていると怒られるんですが、今の政治状況で、国民が「まあ、しょうがない」と諦めてしまって政治に無関心になると、権力者にとって都合がいい状況ができあがってしまう。これでは大政翼賛会につながりかねません。

 --「論客」といわれる人物が野党にいなくなった印象があります。政権を追及する時に心掛けていることはあるのでしょうか?

 森氏 私自身は論客といわれる能力を持ち合わせているとは思っていません。もし、そう見られているのならば、それは、野党第1党の民進党に批判を恐れず闘う姿勢がないからでしょう。政権転落から既に4年が経過しています。それなのに今でも安倍首相をはじめ与党からは「民主党政権の時は」との批判にさらされる。でも、それを気にする必要はありません。批判を恐れたら、この仕事はできません。あえて言うなら「格好をつけない」ということでしょうか。国会などの質疑の場では、「私は頭がいい」などとアピールする話し方ではなく、シンプルな言葉を使い、分かりやすく質問しています。後は、中学時代に合唱部の部長だった経験を生かしています。合唱と一緒で、同じスピードで話さないことです。

 --民進党を軸とした野党間の連携は進むのでしょうか。

 森氏 支持者のみなさんからも同じ質問を受けます。そして同じ答えを返しています。実は肝心の「結集」という点が見えてこない。民進党がリーダーシップを発揮する状況になっていない、と。今回の通常国会でも野党は「共謀罪」法案の廃案を目指していたのに、民進党の行動は何をしたいのかが見えなかった。ただ、政治というのは一瞬にして動くことがあります。その動きを待っています。昨年の参院選で私が当選した新潟選挙区でも非常に厳しい戦いでしたが、野党が結集すれば勝ち抜くことができるのです。

 --ずばり聞きます。その一瞬が起こる鍵とは?

 森氏 民進党の中に「こうしちゃいられない」という熱が生まれることです。本来であれば、彼らが国会でもっと政権をガンガン追及して、目立たなければなりません。でも、その熱がない。零細野党の私が目立つようではおかしいのです。

 --民進党内に熱がないというが、その原因は?

 森氏 まだ野党になり切れていないからではないでしょうか。民進党が提案型などと言っているのが、私には全然理解できない。良い提案をしたところで、安倍政権にいいとこ取りをされるだけ。そもそも、野党の話なんか安倍政権はまともに聞いてはいません。そういう状況ですべきことは、政権のおごりや緩み、権力の暴走を野党として厳しくチェックすること。そこに全力を傾け、どんなに批判されてもいいからやり通す。それでこそ野党なんです。その点は、自民党が野党に転落したときはすごかった。民進党にはなりふり構わずというのが足りない。どこかで、それに気付くのではないかと期待しています。

 --自民党支持者が、野党の主張を理解する変化も必要です。

 森氏 最近、ある全国大会に出席しました。ほぼ自民党支持者で占められ、野党議員が顔を出すのははばかられる状況で、私が紹介されると会場がざわついたほど。でも、帰り際には「森さん、頑張ってよ」と、参加者の人たちが堂々と握手や記念撮影を求めてきました。驚きましたが、安倍1強と言われても、異を唱える人を排除しようとする姿勢に「やっぱりおかしい」と考えている人は与党支持者内にもいるんです。

 --2大政党制を訴えた小沢一郎共同代表と政治行動を共にされてきました。しかし、いまだに自民党と対抗できる政治体制になっていません。小沢氏に責任はありませんか。

 森氏 2012年7月、消費増税法案に反対し、小沢共同代表と一緒に民主党を離党したことは結果的には失敗でした。民主党は政権を取りましたが、ただ一人、政権のど真ん中で経験を積んだことがある小沢共同代表は、西松建設事件で政権交代直前に「俺のことはいいから」と身を引きました。でも、そうすべきではなかった。あの当時、民主党には他に党内の取りまとめができる人材がいなかったのですから。


 ■人物略歴

もり・ゆうこ

 1956年、新潟県生まれ。新潟大卒。同県横越町議を経て、2001年、参院選で自由党公認で初当選。民主党と自由党の「民由合併」によって民主党に移る。11年、野田佳彦政権で副文部科学相に就任。16年7月の参院選で、野党統一候補として立候補し、3期目の当選を果たした。著書に「検察の罠」(日本文芸社)。1男2女の母で、孫もいる。

 

 

 

 


【沖縄高江の不当弾圧】山城さん、添田さんの第6回公判を傍聴 ~もろくも崩れ去った検察のもくろみ!〔チョイさんの沖縄日記 2017.7.6〕

2017-07-07 01:20:24 | 沖縄

 

チョイさんの沖縄日記 http://blog.goo.ne.jp/chuy/e/a5a75132a07b78e2010e662ae2f35005より転載

脆くも崩れ去った検察の目論見---高江の不当弾圧・山城博治さん、添田充啓さんの公判を傍聴

2017年07月06日 | 沖縄日記 高江

 今日(6日)は、昨年8月25日の高江の不当弾圧事件で起訴された山城博治さん、添田充啓さんの第6回公判を傍聴した。

 今まで毎回の公判を傍聴してきたが、実は、今日の公判を傍聴するのは気が重かった。同じ8月25日の事件で起訴されたが事情があって分離公判を続けているYさんが、検察側証人として出廷するのだ。Yさんは、辺野古海上行動の船長として共に海に出ていた仲間だった。もし、今日の彼の証言が山城博治さん、添田充啓さんが有罪となる決め手になれば、もう取り返しがつかないこととなる。

 正午過ぎから始まった事前集会では、三宅弁護士から次のような話があった。「Yさんは今日、検察側証人として引っ張りだされる。しかし、彼も権力の恫喝による犠牲者なのだ。敵を見誤らないでほしい。彼を、いつか再び、我々の仲間として迎え入れるようにしよう

 山城博治さんもマイクを握り、皆に訴えた。「共に闘った仲間が、今日、検察側証人にされてしまった。ここまで彼を追い込んだ権力の卑劣さには本当に怒りを覚える。しかし、彼の人間としての尊厳をなんとしても守りたい。これからも彼を仲間として応援していこう」

 そして午後、裁判が始まり、Yさんが出廷した。

                        (事前集会で訴える博治さん)

 Yさんの証言は、一部にあった不安を完全に吹き飛ばすものだった。長く厳しい拘留・取り調べの中で検察側に追い込まれ、彼自身の裁判でも厳しいやり取りがあったようだが、今日のYさんは、すっかり以前の自分を取り戻していた。崖っぷちで持ちこたえてくれた。博治さんらが訴えたように、彼を再び仲間として迎え入れる日は近いのではないかと思えてほっとした。  

 そして傑作だったのはケガをしたという防衛局職員I氏を診察した整形外科医師の証言だった。防衛局のI氏は、山城さん、添田さん、そしてYさんに「暴行」され、「全治2週間」のケガを負ったと主張している。医師は、「外傷性頸部症候群、右上腕打撲」で「全治2週間」の診断書を書いたのだが、アザはあったものの、本人の訴えだけでレントゲンや各種の試験等でも全く異常は認められなかったことを認めた。また、弁護団が「人に引っ張られただけで頸椎捻挫になるのか?」と聞いたのだが、彼は、「絶対に無いとは言えないが、私の29年の医師としての経験ではそのような事例はなかった」と認めたのだ。

 さらに、証拠として出されていたカルテについて弁護団が追求した。なんとカルテには「希望により2週間の診断書」と書かれていたのだ。「全治2週間」というのは防衛局I氏の要求で書かれたことが明らかになった。また、Iさんが診察に来たのは、この1回だけだったという。

 この日はいずれも検察側の証人だったが、検察の目論見はもろくも破綻したと言えよう。3人の無罪はもう明らかだ。

 次回は7月12日(水)、防衛局職員I氏への弁護側の反対尋問が行われる。