http://blogs.yahoo.co.jp/mvbzx0147/33440966.htmlより転載
天木直人のブログ - 日本の動きを伝えたい「俺に喧嘩売っているのか」と叫んだ安倍首相の思い上がりこの記事を読んだ時ほど怒りを覚えた事はなかった。 やはり腹痛で政権を投げ出すような弱虫を総理に復帰させるべきではなかったのだ。
週刊文春10月2日号「ワイド特集 ナイショの話」に次のような事が書かれていた。
「デフレの正体」や「里山資本主義」の著者であり、アベノミクスは間違いだと一貫して言い続けているエコノミスト(日本総合研究所主席研究員)藻谷浩介を、「モタニ?アイツだけは許さない。あの馬鹿っ!俺に喧嘩売っているのか」とグラスを片手に安倍首相が吐き捨てたというのだ。
安倍首相が自分を批判する者に腹を立ることは知っている。
しかしこの国の最高権力者が、国民にひとりである一介のエコノミストをここまで罵倒するなどということはあってはならないことだ。
そんな事が本当にあったのだろうか。
あったのだ。
9月27日の日刊ゲンダイが「注目の人 直撃」と題して藻谷浩介氏のインタビュー記事を掲載してエールを送った。
私も読み落としていたが、藻谷氏は9月14日の毎日新聞紙上で、金融緩和の無謀さを徹底批判していたのだ。
話題の人である藻谷氏は、その週刊文春の記事の中でこう述べている。
「いやあ、しかし、怖いですよ、総理に嫌われるなんて、直接議論した事もないのに、ここまで嫌われるのは、ちょっと理解できないです。しばらく身の処し方に気を配った方がいいですかね・・・」
その気持ちはわかる。
安倍外交の間違いを喝破し、毎日、毎日、これ以上ないほどの激しさで批判し続ける私など、もっと目をつけられ、嫌われているに違いない。
しかし、藻谷氏にはひるまずにアベノミクスの間違いを批判し続けてもらいたい。
臆病者こそ批判されれば怒る。
そして臆病者こそ何をしでかすかわからない。
それは確かに怖い。
しかし、安倍首相は権力だけが取り柄の無能な暴君の典型だ。
権力を手放した途端、あらゆる批判が集中し、皆から蛇蝎のように嫌われ、糾弾されるだろう。
その時は、そう遠くない。
その時こそ立場は逆転する。 そう確信して私は安倍外交の誤りを指摘し続ける。
それにしても、この国のメディアの堕落ぶりはひどい。
この安倍暴言が出た場所は都内の会員制バーで、ベテランジャーナルストが内輪の会を開いていた時だという。
そこに安倍首相が飛び入り参加した時だという。
メディア幹部と安倍首相の癒着を物語っている。
安倍首相のあまりの語気の強さに皆一様に顔を失ったという。
それでも皆、誰一人それを咎める者はいなかったのだ。
それどころか、こんな安倍暴言を放置し、大手メディアは一切書かず、週刊誌や夕刊紙だけがたまりかねて取り上げる。
こんな不健全な状態は一日もはやく日本から無くさなければいけない(了)
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