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こんな評判で一躍パワースポットブームの火付け役となったのが、明治神宮にある「清正井」である。
この井戸は安土桃山時代から江戸初期に掛けて活躍した武将の加藤清正によって掘られたという話になっている。
確たる証拠は無いものの、築城の名人として名高い清正だけに、治水の知識にも精通していただろう事は想像に難くない。
水温は常に15度前後を保っており、毎分60Lの水量はこれまで枯れた事がないという。
ところが、この井戸はパワースポットどころか、出来ればあまり近寄らない方がいいという話もある。
たとえば、ここはかつて水源を巡って争いが絶えなかった場所で、権力者たちが水源を独占しようと暴挙をふるい、多くの殺戮が行われたという話がある。
水源の周りでは多くの血が流され、その血が地面に染み込み、そしてそれを吸い上げて井戸の水は湧いているというのだ。
そのせいか、今でも霊感の強い人はこの井戸に近づくと体調を崩したり、霊に取り憑かれたりする事があるという。
また、パワースポットとして人が押し寄せた事で、ここに欲のエネルギーが充満し、その結果で他人の負のエネルギーまで背負い込んでしまうという話もよく聞く。
ちなみに清正の伝説によれば、近隣にこの様な隠し井戸が9つあるという。
だが、残念ながらこの井戸以外はまだ発見されていない。