長野県の伊那市と大鹿村の境界に「分杭(ぶんぐい)峠」と名付けられた場所がある。
一見すると何の変哲もない、日本のあちこちで見られるただの峠だ。
だが、ここは数年前から「ゼロ磁場」のあるパワースポットとして知られ、今では多くの観光客を集めているのだ。
ゼロ磁場とは、プラス極とマイナス極の磁界が向き合い、磁力が相殺されてゼロ状態になっている場所の事である。
これには日本列島を走っている中央構造線という最大級の断層が関係しており、パワースポットと呼ばれる場所はこの線上にあるものが多い。
専門家によれば、地学的な特徴がいわゆる「気」を発生させているらしく、分杭峠もやはりこの線上に位置している。
過去には中国の著名な気功師がここを
訪れ、かなり強力な気が発生している世界的な「気場」だとお墨付きを与えている。
人によっては何かのエネルギーを感じる様に体がピリピリとするとか、あるいはここにいるだけで妙に心が落ち着くという声も聞く。
こうした自然が発する気の作用が、パワースポットと言われる所以(ゆえん)だ。
また、分杭峠のすぐ傍にある山の山頂では、絶対に聞こえる筈のない南米のラジオ番組が聞こえるという不思議な現象も確認されている。
これについては、分杭峠一帯の上空は電離層(大気上空にある電波を反射する層)に異常があるというのが専門家の見解だ。
やはり、ここには何か未知なるエネルギーが充満しているのかも知れない。