新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

オオタカの子育て 2017-1 雌が戻ってきました

2017-07-05 04:41:01 | オオタカの子育て
オオタカ 学名・Accipiter gentilis 英名・Northern Goshawk

 3月に入り,林の中でオオタカの鳴き声が聞かれるようになりました.

 しかし,この日までオオタカの姿を確認することができませんでした.

 2015年に2羽のヒナを育てた巣では,昨年,抱卵の途中で子育てを放棄してしまいました.

 そして,今年は,その巣の付近でオオタカの姿が見られなかったのです.

 いやな予感が頭の中をよぎる日が続きました.

 3月中旬,ようやく雌の成鳥を確認できました.帰ってきていたのです.でも,巣に入る姿は見られませんでした.

 オオタカの雌は,子育てが終わるといつの間にか営巣地周辺から姿を消します.

 雌が留守の間,雄が営巣地周辺に残ってなわばりを維持しているようです.

オオタカ 雌・成鳥
撮影日時 2017.03 中旬 撮影場所 新潟県


オオタカ 雌・成鳥
撮影日時 2017.03 中旬 撮影場所 新潟県



(オオタカの子育てを観察して3年目です.2017年は,6月下旬に3羽のヒナが無事に巣立ちました.

 これまで,子育てに影響を与えないよう細心の注意を払うとともに,投稿を自粛してきました.

 また,観察時期,場所の詳細を避け,写真も大きくトリミングして営巣地の特定につながらないよう留意しています.ご了解ください)


トビ 子育て・2017-4 トビの巣で遊ぶムクドリの幼鳥

2017-07-04 04:40:52 | トビの子育て
トビ   学名・Milvus migrans 英名・Black Kite
ムクドリ 学名・Spodiopsar cineraceus 英名・White-cheeked Starling

 ヒナのいるトビの巣にムクドリの幼鳥が遊びに来ました.

トビの巣とムクドリの幼鳥
撮影日時 2017.06.11 撮影場所 新潟県新潟市


トビの巣とムクドリの幼鳥
撮影日時 2017.06.11 撮影場所 新潟県新潟市


トビ 子育て2017-3 トビの巣に営巣するスズメ

2017-07-03 04:14:09 | トビの子育て
トビ  学名・Milvus migrans 英名・Black Kite
スズメ 学名・Passer montanus 英名・Eurasian Tree Sparrow

 トビの子育てを観察していると,トビの巣にスズメが頻繁に訪れることに気づきました.

 トビの巣にスズメが営巣することは知っていましたし,観察したことも何度かあります.

 しかし,トビは高い木に巣をかけることから,スズメが営巣したとしても写真に収めることはきわめて難しいと思っていました.

 ところが,このトビの巣は低いところにかけられており,巣の側面が丸見えでした.

 まさに幸運でした.

 トビの巣の巣材を積み上げた側面に,草の茎などで裏打ちされたトンネル状のスズメの巣の入り口が見えました.

 羽毛や草の茎などの巣材をくわえて出入りする姿も観察できたのでした.

 写真は撮影できなかったのですが,このトビの巣には最低3つがいのスズメが営巣していたようでした.

トビの巣に営巣するスズメ
撮影日時 2017.04.29 撮影場所 新潟県新潟市


トビの巣に営巣するスズメ
撮影日時 2017.04.29 撮影場所 新潟県新潟市


トビの巣に営巣するスズメ
撮影日時 2017.04.29 撮影場所 新潟県新潟市


トビの巣に営巣するスズメ
撮影日時 2017.04.29 撮影場所 新潟県新潟市


トビの巣に営巣するスズメ
撮影日時 2017.04.29 撮影場所 新潟県新潟市


トビの巣に営巣するスズメ
撮影日時 2017.04.29 撮影場所 新潟県新潟市


トビの巣に営巣するスズメ
撮影日時 2017.04.29 撮影場所 新潟県新潟市

トビ 子育て・2017-2 抱卵からひなの誕生

2017-07-02 05:13:51 | トビの子育て
トビ 学名・Milvus migrans 英名・Black Kite

 「トビ 子育て・2017-2」では,抱卵からひなの誕生までを投稿します.

 3月26日,松の木にかけられたトビの巣は完成したようで,巣に座り込んで抱卵しているように見られました.

 巣の上には,靴下のようなものがぶら下がっていました.トビは,よく古い布などを巣材に使い,他の猛禽類の巣との識別点になります.

 巣の上空では,1羽のトビが警戒して飛び回っていました.






 4月2日,松の木の巣では抱卵が続き,近くの木にとまって巣を見守る親の姿が見られました.

 観察を続けていると,抱卵中の巣に1羽のトビが巣材を運んできました.しかし,巣の中のトビは,関心を示さず,受け取るそぶりを見せません.

 巣材をくわえたトビは,どこかへ飛んでいってしまいました.

 しばらくすると,抱卵していたトビが巣から飛び出し,営巣地の上空で求愛ディスプレイをはじめました.

 このディスプレイは,ペアの絆を深めるためのものでしょうか.

 求愛ディスプレイの様子は,2017.04.13に「トビ 求愛ディスプレイ」と題して投稿済みです.










 4月4日,水田脇の杉の木にかけられたトビの巣でも,抱卵がはじまっていました.

 この巣は,10年以上も前から利用されている巣です.今年作られた松の木の巣と比較すると,その大きさは一目瞭然です.古い布なども沢山運び込まれています.

 巣ではスズメが遊んでいましたが,抱卵中のトビは身じろぎもしません. 







 4月29日,杉のトビの巣では,抱卵が続いていました.この巣のトビは,巣の下の農道をトラックが通っても悠然としていす.




 5月2日,松の木の巣では,親鳥が体を浮かせていました.この様子からひなの誕生を予感したのですが,姿は確認できませんでした.

 巣の周囲の木の葉が広がり,見通しが悪くなったことから,松の木の巣の観察はこれが最後になりました.




 5月14日,杉の木の巣で待望のヒナを確認しました.

 待つこと数時間.親鳥の体の下から1羽のヒナが顔を出したのです.白い綿羽に包まれた可愛いヒナでした.






 6月11日,杉の木の巣では,成長したヒナ1羽の姿がありました.ほとんど成鳥と見分けがつきませんが,上面の羽毛にバフ色の羽縁が目立ちます.

 巣立ちは,もうすぐのようです.今年のトビの子育ては,これが最後の観察になりました.






トビ 子育て 2017-1・巣作り

2017-07-01 04:09:28 | トビの子育て
トビ 学名・Milvus migrans 英名・Black Kite

 今年は,トビの子育てについて,途切れ途切れながらも継続して観察できました.

 はじめに,巣作りの状況をご覧ください.

 3月1日,もう巣作りがはじまっていました.この松の木は,以前も営巣していたように記憶しているのですが,何らかの事情で巣が落ちてしまったようです.

 枝分かれした幹に,枯れ枝が運び込まれ,巣の土台が作られていました.

 営巣初期の巣を見つけ出すのは大変難しく,さい先のよい滑り出しでした.

 営巣木の近くで見張るトビの姿も観察できました.

トビ 営巣初期
撮影日時 2017.03.01 撮影場所 新潟県新潟市


営巣木の近くで見張るトビ
撮影日時 2017.03.01 撮影場所 新潟県新潟市


 3月11日,もう巣の土台ができあがったようです.10日ほどで,沢山の枯れ枝が運ばれ,積み上げられていました.

 近くで観察を続けると,巣材をくわえたトビが帰ってきました.白い紙のように見えます.

 巣に入りましたが,白いものをくわえて巣から出てしまいました.

 巣材として,お気に召さなかったようです.

土台ができあがったトビの巣
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣材を運んできたトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣材を運んできたトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣材を運んできたトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣の中のトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣の中で巣材をくわえるトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣の中で巣材をくわえるトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣材をくわえて飛び出すトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣の外で巣材をくわえてとまるトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


巣材をくわえて飛び出すトビ
撮影日時 2017.03.11 撮影場所 新潟県新潟市


 3月20日,巣にトビが座っていました.前回に見られなかった靴下のような布がぶら下がっていました.

 トビは,産座の内装用に古い布製品などをよく使います.いったいどこから集めてくるのでしょうか.

上から靴下がぶら下がったトビの巣
撮影日時 2017.03.20 撮影場所 新潟県新潟市


上から靴下がぶら下がったトビの巣
撮影日時 2017.03.20 撮影場所 新潟県新潟市