古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

一俵香奠(いっぴょうこうでん)

2011-09-16 12:14:52 | 地域の行事


米子の親戚の105歳のおばあさんが亡くなった。
お葬式に参列したら、一俵香奠の張り紙があった。

聞いたことはあったが、見るのは初めてだった。
見るまでは、「米1俵」と書いてあるものかと思っていたが
「玄米1俵」と書いてあった。
一緒に行った親戚はこれを見て、この分を香奠とは別に届けないといけないと
思ったというほど、珍しい光景だった。
が、地元の親戚の方は、それを聞いて逆に驚いておられた。
精米した米は日持ちしないので、昔は玄米で届けたからだと言われた。
ところ変われば、ということだろう。

昔は、町内の方が香奠の受付をした際、香奠に米1俵も届ける親戚が
こんなにあるという誇りで張り出した、名残りだそうだ。
米が現在とは比べ物にならないくらい高価な時代の話だ。

親戚の話では、これはいらないと町内に言ったそうだが、
もう半紙に書いて準備がしてあると言われたので、
親戚の主だったところを書いて渡したのだとか。

これも今は米子の市内ではほとんどないそうだが、
米子も少し田舎になると、今も残っているのだとか。
米子というより、伯耆の国の風習のようだ。







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2 コメント

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初めて知りました (だんだん君)
2011-10-30 20:15:39
私は米子で20数年仕事をしていましたが初めて見ました。
色々な風習があるんですね。
珍しい写真を見ることができました。
ありがとうございました、だんだん。
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有難うございます (koya)
2011-11-23 23:01:33
コメントを頂き有難うございました。
お葬式を映していたカメラマンが映された写真を、葬家から貸せていただきました。

お葬式に、大きなカメラを首から2台もかけた結婚式場にいるようなカメラマンがおられたのも驚きでした。
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