古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

笹巻 佳境に入る

2014-06-09 22:52:07 | ちまき・笹巻き
6月5日の月遅れの節句までは、地元に方に差し上げる笹巻で大忙しだった。
6日からは都会の方に順次送り出している。
みんなの近況や喜びの懐かしい声を聞くのが楽しみだ。

今日はどれくらい時間がかかるものか、時間を計ってみた。

上のように、お団子に肌こを着せてから、下のように一応巻き終わるまで
粉1キロ分(約40本)で1時間半。1本に2分半かかる計算になる。
これを頭のイグサと軸の下の方を切りそろえていき、茹でて完成品となる。

笹採りから、笹を捌いて仕分けして洗って、巻いて茹でて、と計算していけばずいぶん時間がかかっていることだろう。
梅雨に入り、雨の一日をラジオを聞きながら、また笹のにおいを楽しみながら巻いて、過ごす時間。
私にとって至福のひとときだ。

今日までに8キロ、約300本巻いた。
あと1キロ40本ほど巻き、最後の1キロは夫の為にかたらもちを作ろう。

私の教育のたまものか、夫も笹採りや完成品の切りそろえもずいぶん上手になった。
茹でるための大釜の移動なども、夫の力を借りないと出来なくなってしまった。

ほんの2週間の限られた時間だからこそ、こんなことをして遊んでいられるのかもしれない。

来年もまた巻けるよう祈りつつ、あともう少しだけ楽しもう。

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3 コメント

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いぐさ (snow)
2014-06-12 10:14:28
早速ありがとうございます。昨日い草をとったのでやってみます。株によって長さ太さもまちまちですね。陰干しの後熱湯に通して、また干しておいて、使う前に湯通ししてみます。カビが来ないように乾燥剤などいれたほうがいいかもしれませんね。ありがとうございました。本巻きうつくしいです。
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イグサ (koya)
2014-06-12 00:26:38
ご覧いただき有難うございます。

笹巻の時期が終わった6月15日ごろに刈取りし、
揃えて、陰干しのみ・熱湯のみ・熱湯+炭酸・熱湯+塩でそれぞれ5分間煮立たせ、冷めるまでそのままにしておいて、もう一度よく乾燥させたものを新聞紙にくるんでおいて、翌年比べてみたことがあります。
結果はすべて同じでした。

今年はイグサを例年より1か月位早く採り、陰干しの後
熱湯に通して、また干しておいて、使う前に湯通ししました。

前年のを使うより、多少途中で切れることが多かったように感じました。
早めに採った方が色が白く仕上がり、きれいな感じでした。今後はこれで行こうと思っています。

使う前に打ったりはしません。

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い草の処理 (snow)
2014-06-11 08:23:31
はじめまして。石川県在住のものです。昔ながらの形や文化を調べたり、まとめたり、作り続けられておられてすばらしいですね。とても勉強させていただきました。ありがとうございます。い草をとって利用したいのですがどのように処理すれば良いのでしょうか?刈る時期、茹でる?時間、干し方、使う前に打つ?等教えていただければ幸いです。
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