私的海潮音 英米詩訳選

数年ぶりにブログを再開いたします。主に英詩翻訳、ときどき雑感など。

バーント・ノートンⅠ9~15行目

2009-10-14 20:28:28 | 英詩・訳の途中経過
Burnt Norton T.S.Elliot

Ⅰ[ll.9-15]

What might have been and what has been
Point to one end, which is always present.
Footfalls echo in the memory
Down the passage which we did not take
Towards the door we never opened
Into the rose-garden. My words echo
Thus, in your mind.


バーント・ノートン  T・S・エリオット
  
         Ⅰ[9-15行目]

在りえたなにかと在るなにかは
ひとつの果てへと向かう つねにこの今在るときへと
足音が 記憶のなかでこだまする
いまだたどらぬ路をくだって
開けられなかったとびらへ向かい
ばらの花咲く苑へと わたしのことばも
そのように あなたのこころにひびく

コメントを投稿