バンザイで当選を喜ぶ岩﨑氏(前列中央)
花束を受け、万歳して喜ぶ山口氏(中央)
26日の任期満了に伴う由良町議会議員選挙(定数10)は14日に告示し、届け出締め切りの午後5時までに立候補したのは予想通り現職7人、新人2人の計9人。町選挙管理委員会の調べによると昭和46年以降初の定数割れ、8年ぶり無投票当選が決まった。新人の岩﨑清和(69)=里=、山口太志(61)=大引=両氏はうれしい初当選となり、支援者らと喜びを分かち合った。20日午前10時から役場で当選証書を交付。欠員1により補欠選挙は来年に予定される町長選(任期満了5月18日)と合わせて行われる見通し。
敬老の精神で頑張る
岩﨑氏念願の初当選
午後5時過ぎ、町内放送で無投票確定の知らせを聞くと、事務所に詰めかけた支援者から「おめでとう」の祝福に、岩﨑氏は「ありがとう」と笑顔を見せた。
4年前の一般選挙、補欠選挙に続き3度目の挑戦で当選を果たした喜びはひとしお。「初めて立候補した時は力及ばず、無念の涙を流したような気がします。しかし、本日こうして晴れの日を迎えることができましたのも皆さん方、お一人お一人の力のお陰だと思っています」と謝辞を述べ、由良町の高齢者のために頑張りたいとの思いを胸にあきらめなかった4年間を振り返った。
高齢者の外出支援など福祉の推進を抱負に掲げ「敬老の精神を前面に出して高齢者の方々の正しい豊かな老後のために粉骨砕身、頑張って、一つでも皆さんに喜んでもらえるような町政を山名町長の下、させて頂きたい。無投票という甘い結果に終わりましたけれど、別の意味で糧にし、厳しい意見も頂きながら粉骨砕身、前に進んでいきたい」と決意を述べた。
町発展に全力尽くす
住民の声を聞き、と山口氏
山口氏の選挙事務所では、無投票の知らせが届くと、妻・明子さんら家族や集まった支持者が「やった!」「おめでとう!」と拍手。孫の葵ちゃん(7)、朔叶君(4)、碧士君(3)から花束が贈られ、神田耕二大引区長の音頭で乾杯、万歳して祝った。
告示1カ月前に大引区の推薦を受け、出馬を表明。準備期間が少ない中で不安を感じていたが、一日だけの選挙戦の中でも、支援の声はひしひしと感じ、山口氏は「この日を迎えることができ、本当にありがとうございました」と感謝を述べた。
街宣中に町の大通りでも人出が少ないなど言われていた以上に過疎化が進んでいるのではないかと実感。山口氏は「一次産業を発展させなければ、人口は減少するばかり」と危機感を募らせ、漁業、農業に観光も組み合わせた取り組み、県道改良促進などを掲げ「発展できるような町にしたい。皆さんの意見を聞きながら町政へ届け、良い方に向かうように頑張りたい」と力を込めた。
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