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由良町議選 定数割れで8年ぶりの無投票 〈2023年2月16日〉

2023年02月16日 08時30分00秒 | 記事


バンザイで当選を喜ぶ岩﨑氏(前列中央)

花束を受け、万歳して喜ぶ山口氏(中央)


 26日の任期満了に伴う由良町議会議員選挙(定数10)は14日に告示し、届け出締め切りの午後5時までに立候補したのは予想通り現職7人、新人2人の計9人。町選挙管理委員会の調べによると昭和46年以降初の定数割れ、8年ぶり無投票当選が決まった。新人の岩﨑清和(69)=里=、山口太志(61)=大引=両氏はうれしい初当選となり、支援者らと喜びを分かち合った。20日午前10時から役場で当選証書を交付。欠員1により補欠選挙は来年に予定される町長選(任期満了5月18日)と合わせて行われる見通し。

敬老の精神で頑張る
岩﨑氏念願の初当選
 午後5時過ぎ、町内放送で無投票確定の知らせを聞くと、事務所に詰めかけた支援者から「おめでとう」の祝福に、岩﨑氏は「ありがとう」と笑顔を見せた。
 4年前の一般選挙、補欠選挙に続き3度目の挑戦で当選を果たした喜びはひとしお。「初めて立候補した時は力及ばず、無念の涙を流したような気がします。しかし、本日こうして晴れの日を迎えることができましたのも皆さん方、お一人お一人の力のお陰だと思っています」と謝辞を述べ、由良町の高齢者のために頑張りたいとの思いを胸にあきらめなかった4年間を振り返った。
 高齢者の外出支援など福祉の推進を抱負に掲げ「敬老の精神を前面に出して高齢者の方々の正しい豊かな老後のために粉骨砕身、頑張って、一つでも皆さんに喜んでもらえるような町政を山名町長の下、させて頂きたい。無投票という甘い結果に終わりましたけれど、別の意味で糧にし、厳しい意見も頂きながら粉骨砕身、前に進んでいきたい」と決意を述べた。

町発展に全力尽くす
住民の声を聞き、と山口氏
 山口氏の選挙事務所では、無投票の知らせが届くと、妻・明子さんら家族や集まった支持者が「やった!」「おめでとう!」と拍手。孫の葵ちゃん(7)、朔叶君(4)、碧士君(3)から花束が贈られ、神田耕二大引区長の音頭で乾杯、万歳して祝った。
 告示1カ月前に大引区の推薦を受け、出馬を表明。準備期間が少ない中で不安を感じていたが、一日だけの選挙戦の中でも、支援の声はひしひしと感じ、山口氏は「この日を迎えることができ、本当にありがとうございました」と感謝を述べた。
 街宣中に町の大通りでも人出が少ないなど言われていた以上に過疎化が進んでいるのではないかと実感。山口氏は「一次産業を発展させなければ、人口は減少するばかり」と危機感を募らせ、漁業、農業に観光も組み合わせた取り組み、県道改良促進などを掲げ「発展できるような町にしたい。皆さんの意見を聞きながら町政へ届け、良い方に向かうように頑張りたい」と力を込めた。


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美浜町長選 籔内美和子氏再選から一夜明けて 〈2023年2月15日〉

2023年02月15日 08時30分00秒 | 記事


2期目に臨む思いを語る籔内美和子氏


 12日に投開票が行われた任期満了(3月3日)に伴う美浜町長選で、圧勝再選を果たした籔内美和子氏(60)が13日、選挙から一夜明けた心境や2期目への意欲を語った。今回、後援会活動や選挙運動を通じて、改めて多くの人に支えられていると実感した籔内氏。令和6年には町制施行70周年も控えるなか「みんなが幸せな町に」と感謝を胸に刻んで2期目の町政運営に臨む。

 選挙執行の日、状況がどうなっているのかと不安で苦しくて、それでも「当選のお礼を言わねば」と気持ちを鼓舞して開票結果を待った籔内氏。当選確定が分かったときは「多くのみなさんに長い間集まっていただいて、感激でいっぱい。気持ちを奮い立たせてこれからの4年間もしっかりやっていかなければと、改めてひしひしと感じました」と、これからも引き続き町のかじ取りを担っていく重責に気持ちを引き締めた。
 「うちの後援会は、みんな個性がありますが、一致団結して暗くならないように笑って元気に行こうと、とにかく明るいんです」と、籔内氏。今回選挙では、地域の女性らからも気遣いの言葉を何度となくかけられ、みんなに温かく支えられていること、すばらしい仲間の輪が自身の周りにしっかりと存在していることを、改めて強く感じた。
 選挙明けの13日朝は「みなさんへのお礼と、ご迷惑をおかけしたことへのごあいさつを」と、選挙事務所前に立ち、道行く人らに手を振った。「本来ならみなさんお一人おひとりにお礼を言いたいのですが、かなわないので、この紙面で、お一人おひとりにお礼を申し上げます」と、籔内氏。
 2期目は、1期目にふるさと納税などで蓄えた財源を活用して施策展開し、より住民に還元していきたい考え。目下、煙樹ケ浜活性化に向け、来年度から煙樹海岸キャンプ場を通年営業すべく、地域おこし協力隊を任用するなど準備を進めている。町制施行70周年には、20周年のときに西川沿いに桜を植樹した青年団メンバーに改めて植樹をしてもらってはどうか、など、行う記念行事の内容を構想中。
 籔内氏は「まずは今進めていることを、それから近隣市町より遅れている部分はついていけるよう取り組みたい。子どもへは給食費無償化、高齢者へは外出支援事業の拡充、お母さんのためにファミリーサポートセンターへの加入も果たしていきたい」と、2期目へ向け情熱を燃やしている。


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美浜町長選 籔内美和子氏再選 〈2023年2月14日〉

2023年02月13日 08時30分00秒 | 記事


村岡茂浜ノ瀬区長の音頭で万歳三唱し支持者らとともに
再選を喜ぶ籔内氏


 任期満了(3月3日)に伴う美浜町長選は12日に投票、即日開票され、現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期、無所属=が元職・森下誠史氏(67)=三尾、2期、無所属=を1586票の大差で破り再選を果たした。前回がっぷり四つで戦った両氏の再びの決戦となったが、有権者らは「『強く』『優しく』『美しい』まち美浜」を目指す籔内町政の継続を選択した。当日有権者数は5758人(男2666・女3092)。投票率は78・12%で、投票総数は4498票(男2056・女2442)、うち無効86票だった。

 当選確定が分かると、選挙事務所に集まった支持者らから「よかった」「おめでとう」の言葉とともにあたたかな拍手がわいた。
 塩崎治後援会長は「皆様方のお陰で、籔内美和子2期目の当選をさせていただき、誠にありがとうございます」と感謝。「選挙が済めば敵も味方もありません。みんな美浜町民です。籔内町長に中心になっていただいて、これからみんなで協力してより住みよい町にしていきたい」と続けた。
 岸本周平知事は「これまでの延長線上ですばらしい町政を展開されることと心から確信している」と2期目の籔内町政に期待。籔内氏は、孫の伊勢澪桜ちゃん、岩崎凌空君らから大きな花束を贈られた。
 籔内氏は「4年間の評価、これだけ多くの点数をつけて頂き感謝しかありません。この点数は私の評価だけでなく、皆様と共々につけて頂いたもの。皆様の存在の大切さ、支えてくださる皆様の輪があってこそで、決して忘れてはいけない」と、改めて一緒に選挙戦を戦った後援会員や支持者らにお礼。
 両親に名付けられた「美和子」の名に「美浜町を和ます子、これは私の運命だと思っている」と述べ、2期目に向け「4年間、奢ることなく誠心誠意努めてまいります。まずは公約を早く進められるよう取り組んで参ります」と力を込めた。
 籔内氏は2期目、1期目で蓄えた財源を生かして施策展開し、住民に還元していく考え。町内の道路拡幅と整備の促進▼西川河川改修、浜ノ瀬高潮対策、県道整備の早期完成へ向けた積極的要望活動▼ファミリーサポートセンターへの加入▼がん検診の自己負担無料化▼高齢者の外出支援事業拡充▼園と小中学校における給食費の無償化などの公約実現に向け取り組んでいく。
 籔内氏略歴 御坊商工高校商業科(現紀央館)卒。美浜町職員となり、中央公民館長兼図書館長、住民課長、健康推進課長など歴任。日本舞踊・花柳流の師範。


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美浜町同時選・お願い今日(11日)限り 〈2023年2月11日〉

2023年02月11日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了に伴う美浜町長(任期満了3月3日)と町議(同2月13日)の同時選挙は、お願いもきょう11日限り。12日に投開票される。投票は12日午前7時から午後6時まで町内6カ所で。開票は午後7時30分から地域福祉センターで行い、午後8時から30分ごとに発表する。町長・町議選とも午後9時半ごろに結果が判明する見通し。2月6日現在の有権者数は5806人(男2689・女3117)。

 再戦を目指す現職・籔内美和子候補(60)=浜ノ瀬、1期目、無所属=と元職・森下誠史候補(67)=三尾、2期、無所属=が繰り広げている町長選は、前回選挙でし烈な争いを展開した両者の、再びの票取り合戦。両陣営は町内を街宣車でくまなく回り、ときに候補者自身が地域を歩いて、住民と握手を交わしたり人の集まる場で演説をしたりして支持を仰いできた。そんな激しい再決戦も、きょう11日が最終日。
 籔内陣営 9日も引き続き街宣車で町を回り、新浜では30人が集うなか演説をして支援を呼びかけた。「街宣していると、支持を頂いている方が外に出て待ってくれていて話をし、ときに女性らが寄ってきて涙して『頑張れ』と言ってくださり、有り難い。とにかくみなさんに、今やっていること、今後やらねばならないことを、しっかり訴えたい」と、籔内候補。選挙戦終盤、塩崎治後援会長は「今まで通りやっていく」と、引き続き気を引き締める。
 籔内候補は、引き続き「『強く』『優しく』『美しい』まち美浜」をスローガンに掲示。▼町内の道路拡幅と整備の促進▼ファミリーサポートセンターへの加入▼高齢者の外出支援事業の拡充▼園と小中学校における給食費の無償化などを公約にあげている。次期では、今期で倍増させた財源を生かして施策展開し、住民に還元したい考え。
 森下陣営 9日、朝は事務所前に立って道行くドライバーらに手を振り、引き続き街宣車で町内を回って、手を振ってくれる人らと言葉を交わした。「(出馬表明が)遅かったが『出るん、待ってたよ』『出てくれてよかった』との声を励みに、頑張ります。残された時間、誠心誠意、自分の思いを伝えていきたい」と、森下候補。小澤勇後援会長は「出遅れもありとにかく厳しいが、最後までお願いに回りたい」と、選挙戦終盤に気合を入れる。
 森下候補は、町に漂う停滞感を変えたいと「何とかせんと!チェンジ」をスローガンに掲示。▼子育て世帯の住宅新築に対し100万円以上の補助▼出生祝い金の復活▼煙樹海岸キャンプ場の通年営業▼SNS等での情報発信▼健康カレンダーの復活▼外出支援の拡充などを公約にあげている。より積極姿勢の町政運営を図りたい考え。


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美浜町長選・9日折り返し点 〈2023年2月10日〉

2023年02月10日 08時30分00秒 | 記事


籔内美和子候補

森下誠史候補


 任期満了に伴う美浜町長・町議同時選は、9日が折り返し点。町長選(任期満了3月3日)は、再選を目指す現職・籔内美和子候補(60)=浜ノ瀬、1期目、無所属=と元職・森下誠史候補(67)=三尾、2期、無所属=が、前回に続く再決戦を繰り広げている。候補者自らが街宣車に乗って町内を回ったり、運動員らが手分けして電話作戦を展開したり、支持拡大に懸命。12日の投票日に向けどう支持を伸ばすか。折り返し地点に立つ今の戦いぶりを両陣営に聞いた。

 籔内陣営 今期に引き続き「『強く』『優しく』『美しい』まち美浜」をスローガンに掲げ、初心に戻り奢ることなく、住民の幸せにつながる政策を進めたいと訴えている。
 告示日の出陣式では、県議や県下市町村の首長はじめ支持者ら200人余りが集うなか、籔内候補は「1期目に蓄えた財源を活用して、さらに皆様に還元していきたい。みんなが幸せになってほしい」との思いを語り支持を訴えた。
 告示後は街宣車で町内を回り、人の集まる場所に足を運んで演説をするなどして選挙運動を展開。未だ出向けていなかったところにも足を運んで、支持の掘り起こしを図った。今後は電話作戦に力を注ぎ、今いる支持者からさらに支援の輪を広げていきたい考え。
「お一人お一人の大切な重い一票を頂くため、運動員それぞれが頑張ってくれ、手応えを感じている。引き続き一生懸命、今まで通り気を引き締めてやっていきたい」と塩崎治後援会長。
 籔内候補は「公約には掲げていないが実現してきた事業や施策もさまざまある。今進めている事業や施策も絶対に進めたい」と、続投に強い意欲をもって支持拡大に全力を尽くしている。
 森下陣営 町に漂う停滞感を変えたいとの思いから「何とかせんと!チェンジ」をスローガンに掲げ、過去2期8年の実績と経験をもとに積極姿勢で町政を進めたい熱意を訴えている。
 告示日の出陣式では支援者約50人が集うなか、森下候補は「何もしなければ失敗もない。そんな行政で良いことがない」と、現状を変える姿勢を強調。「住民に寄り添う温かい真の行政をもう一度やっていきたい」と支持を呼びかけた。
 告示後は、街宣車で町内を回り、道の狭いところはウグイス嬢はもとより候補者本人もハンドマイクを手に足で回って支持を訴えた。今後は、これまで支援を呼びかけたところに再度声掛けし、より固い支持を確保したい考え。
「やっぱり相当厳しい。後半もできるだけみなさんのところに足を運びたい」と、小澤勇後援会長。
 森下候補は「厳しいと思っている。しかし、手を振ってくれたり、出てきてくれる人がいるのが励みになっている。運動員も、人数が少ないなか手分けしながらやってくれている。精一杯できるだけ頑張って追いつきたい」と、出遅れ分の取り戻しを目指し支持拡大に全精力を注いでいる。


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美浜町長選 きょう(9日)中日 〈2023年2月9日〉

2023年02月09日 08時30分00秒 | 記事


籔内美和子候補

森下誠史候補


 任期満了に伴う美浜町長・町議選は、きょう9日が中日。町長選では、2選を目指す現職・籔内美和子候補(60)=浜ノ瀬、1期目、無所属=と元職・森下誠史氏候補(67)=三尾、2期、無所属=が激しい選挙戦を展開している。籔内陣営は引き続き「『強く』『優しく』『美しい』まち美浜」のスローガンを掲げ、1期目で積み増した財源を2期目の施策展開に生かして住民に還元したいと、続投への意欲と熱意をアピール。森下陣営は、過去2期8年の実績と経験を生かし町に漂う停滞感を変えたいと「何とかせんと!チェンジ」をスローガンに、積極姿勢の町政運営で返り咲き3期目を担いたいと、意気込みと情熱を訴えている。両候補が公約に掲げる政策を見てみる。

 籔内陣営 告示日には老人ホーム前で街頭演説。人の集まる場所にも足を運び、街宣車で町を2周し支持を訴えた。
 籔内候補は(1)災害に「強い」まちづくり(2)子育て、高齢者の暮らしを応援(3)煙樹ケ浜等を守り、住民の健康や産業を振興する――の3本柱を掲げる。
 (1)では▼町内の道路拡幅と整備の促進▼西川河川改修、浜ノ瀬高潮対策、県道整備の促進へ向け積極的要望活▼防災のハード面の整備をはじめ、自主防災会と連携した避難所運営訓練などソフト面の充実。
 (2)では▼ファミリーサポートセンターへの加入▼がん検診の自己負担無料化▼高齢者の外出支援事業を拡充し、75歳以上の全員に外出支援券支給▼町立の中学生以下の子どもへの給食費無償化▼がん治療による脱毛など外見変化に悩む患者への支援▼高齢者と子どもたちとの交流の場の増設▼インフルエンザワクチン接種の高齢者自己負担無料化、15歳までの子どもへの補助拡充。
 (3)では▼煙樹ケ浜の自然保護と後世への継承▼イベント等を催し楽しく浜を清掃美化――などを提示している。
「特に、人口減少対策の一助として給食無償化、高齢者にもやさしく外出支援拡充、道路拡幅にも力を入れたい」と、籔内候補。
 森下陣営 告示日には街宣車で町を巡って窓から手を振り、運動員らは手分けして有権者に電話をかけはじめ支持を訴えた。
 森下候補は「森下の森は3本の木(き)」として▼「希望」のまちを創造▼「樹木」、煙樹ケ浜松林などの自然を守り恵みを大切に▼アイデアや提案で発展の「機会」を創り出す――との「き」をキーワードとした3項目を訴える。
 人口減対策として▼子育て世帯の住宅新築に対し100万円以上の補助▼出生祝い金の復活▼テレワークやワーケーションができる環境整備の模索▼公園整備と遊具充実。
「知恵があって面白そうな所に人は集まる」との思いから▼煙樹海岸キャンプ場の通年営業▼積極的な企業誘致▼スケートボード練習場などワクワク感が持てる環境づくり▼町のホームページやSNS等を活用した積極的な情報発信。
 教育面では、ふるさと教育や英語教育、施設整備の促進。高齢者福祉では▼健康カレンダーの復活▼外出支援の拡充。快適な定住環境づくりとして▼西川河川改修や浜ノ瀬海岸越波対策の促進▼県道御坊由良線整備促進や町内の狭い箇所の整備などを掲げている。
「『美浜町に住みたい』と選んでもらえるよう、住民に寄り添いスピードをもった、もっと前に出る町政にしたい」と、森下候補。


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美浜町長選・籔内美和子(現職)、森下誠史(元職)両氏決戦火ぶた 〈2023年2月8日〉

2023年02月08日 08時30分00秒 | 記事


支持を訴える籔内美和子候補

第一声を放つ森下誠史候補


 任期満了に伴う美浜町長と、町議の同時選挙は、7日に告示された。町長選は、現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目、無所属=と元職・森下誠史氏(67)=三尾、2期、無所属=が立候補。両陣営は出陣式を行い、5日間の選挙戦に突入した。投票は12日午前7時から午後6時まで、松原地区公民館など町内6カ所で。開票は午後7時30分から地域福祉センターで行い、午後8時から30分ごとに発表する。期日前投票は、8日から11日までの午前8時30分から午後8時まで、役場2階会議室で行う。2月6日現在の有権者数は5806人(男2689・女3117)。

初心に戻り誠心誠意
籔内美和子候補
 和田地内の選挙事務所で出陣式を行い、県議や県下市町村の首長はじめ支持者ら200人余り(主催者発表)が集まるなか、第一声。
 塩崎治後援会長は、ほぼ100%の公約を実現し財政健全化を図った4年間の籔内町政を振り返り「4年間、失政はしていません。いろいろ実績を残しながら、謙虚な気持ちで町民のため、骨身を惜しまず一生懸命働いてくれた」と評価。「これら4年の実績を見て頂ければ、これから4年間も安心して籔内美和子に町政を任せられるのではないでしょうか。任せてください。籔内美和子はやります」と支援を訴えた。
 岸本知事からは応援メッセージ。岡本章県町村会長や久留米啓史郡町村会長、冨安民浩、坂本登、玄素彰人の県議3氏も鼓舞激励の言葉を述べた。
 籔内候補は、ふるさと納税に力を入れ、財政調整基金を就任時から倍増させて財政健全化を図り、ほぼすべての公約を実行し、国の交付金を生かし公約以外のさまざまな施策にも取り組んだ4年間の実績を報告。
「この財源を活用して、さらに住民のみなさまに還元していきたい」として、ファミリーサポートセンターへの加入など2期目に掲げる公約を示した。
「初心に戻り引き続き『強く』『優しく』『美しい』まち美浜――を目指し、政策を進める。籔内に託してよかったと言ってもらえるよう誠心誠意努めて参ります」と籔内候補。村岡茂浜ノ瀬区長の音頭で頑張ろうコールをして気勢を上げた。


住民に寄り添う行政を
森下誠史候補
 午前9時から選挙事務所前で出陣式を行い、支援者約50人(主催者発表)が詰めかけた。
 小澤勇後援会長が「出遅れ、大変厳しい選挙戦になろうかと思いますが、勝利に向かって心を一つにして最後まで頑張って頂きたい」とあいさつし、がんばろうコールで気を引き締めた。
 森下候補は「『何とかせんと!チェンジ』をスローガンに戦いたい。今の美浜町を見ていると元気がない」と述べ、近隣町に比べ新型コロナワクチン集団接種、マイナポイント普及への対応が遅れたと指摘。
 元町長として8年間にわたり町政を担った経験から「多くのことをすれば多くの間違いがある。少なくすれば間違いも少なくなる。何もしなければ失敗もしない。そんな行政で良いことがない。いろんな形に使ってほしい、そんな形の行政をやりたい。ずっと現場主義を貫きたい」と現状を変える姿勢を強調した。
 健康カレンダーの復活などを挙げ「住民に寄り添う温かい真の行政をもう一度やっていきたい。皆様方の一票、一票が大きな広がりになってほしいと思います」と支援を呼びかけた。
 公約は希望・樹木・機会の3つの「き」を柱に、高台整備など防災対策、こども出生祝い金など子育て支援、情報発信による産業振興、ふるさと教育の推進、高齢者の外出支援の拡充、西川河川改修など快適な定住環境づくり、行財政改革の一層の見直しなどを掲げている。


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美浜町長・町議同時選 きょう(7日)告示 〈2023年2月7日〉

2023年02月07日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了に伴う美浜町長(任期満了3月3日)と、町議(同2月13日)の同時選挙は、きょう7日に告示、12日に投開票される。町長選は、現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目、無所属=と前職・森下誠史氏(67)=三尾、2期、無所属=が立候補を表明しており、前回がっぷり四つの激戦を繰り広げた両者の再決戦が確定的となった。町議選(定数10)は、現職7氏と新人5氏が立候補し、2人超過の少数激戦となる公算。2月6日現在の有権者数は5806人(男2689・女3117)。

 町長、町議とも立候補の届け出受け付けは、7日午前8時30分から午後5時まで役場で。投票は12日午前7時から午後6時まで、松原地区公民館など町内6カ所で行う。開票は午後7時30分から地域福祉センターで行い、午後8時から30分ごとに発表する。
 期日前投票は、8日から11日までの午前8時30分から午後8時まで、役場2階会議室で行う。
 町長選には、現職・籔内氏が昨年6月議会の一般質問で、2選目出馬を表明。以降長く無風状態で無投票かと見られたが、告示日1週間前になって前職・森下氏が出馬を表明し、突然の選挙戦突入が決まった。前回、新人対現職の一騎打ちを繰り広げた両氏が、現職対前職と立場を変えて再決戦に挑む構図。互いに首長としての実績と経験があり知名度はあるものの、前哨戦がほとんどなく争点が見えづらく、選挙戦本番はどう展開されるか。
 籔内陣営 去る1月9日に後援会事務所を開設し塩崎治会長を筆頭に結束。急な対抗馬出現には気を引き締め直して、会員らが手分けして町内各地区をまわって支持を訴え、精力的に後援会活動を展開してきた。運動員は日ごと増え、組織をさらに固めて選挙戦本番へ向け士気を高めている。「現職町長は骨身を惜しまず町民のために一生懸命に仕事をしてくれる、という声もあり、その声を励みに、一丸となって頑張っていきたい」と、塩崎会長。
 告示日の出陣式は午前8時45分から、国立病院機構和歌山病院東、県道柏御坊線沿いの和田1138の290の後援会事務所で行う。
 森下陣営 準備時間がないなか、出遅れ感を抱いて後援会活動を展開。運動員も少ないながら、小澤勇後援会長を中心に森下氏本人もコツコツときめ細かく町内各地をまわり、過去8年間の実績と経験をもとに、返り咲いての3期目にかける熱意を伝えてきた。
 町民から「遅いわ」「びっくりした」との声を聞き厳しい情勢を感じつつも地道に活動を展開している。
「手応えのある地域もあるが、わかりにくい。厳しい」と、小澤会長。
 告示日の出陣式は午前9時から、県道御坊由良線沿いの元お好み焼き店隣、三尾82の11の後援会事務所で行う。

町議選は定数2超の選挙戦へ
 町議選には、現職7氏と新人5氏が出馬を決めており、定数2超過の選挙戦がほぼ確実。
 新人は、元看護師・山﨑悦子氏(71)=三尾=、団体職員・松下太一氏(67)=和田=、元会社員・谷口武夫氏(73)=吉原=、建築大工・仲智也氏(41)=和田=、「創作居酒屋のり」店主・古山経生氏(45)=和田=の5氏が出馬を表明。
 現職では、髙野正氏(72)=和田、5期目=、森本敏弘氏(64)=田井、1期目、日本共産党=、谷口昇氏(90)=吉原、5期=が引退を決めている。
 町議選に向けた動きは新年になっても静かなままだったが、1月下旬になって新人が一気に名乗りを上げ、空気は一変した。新人5氏の出馬に、現職らは強い危機感を持って町を精力的にまわり、前哨戦を展開。激しい攻防戦の幕開けに、町民の関心も高まっている様子。
 立候補予定者は次の各氏。敬称略。丸数字は当選回数。
【現職】鈴川基次(70)三尾(7)▼繁田拓治(74)和田(3)▼谷進介(64)三尾(3)▼碓井啓介(65)田井(2)▼北村龍二(53)和田(2)▼谷重幸(40)浜ノ瀬(2)▼龍神初美(58)吉原(2)。
【新人】山﨑悦子(71)三尾▼松下太一(67)和田▼谷口武夫(73)吉原▼仲智也(41)和田▼古山経生(45)和田。


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美浜町長選・前職・森下誠史氏、公約を提示 〈2023年2月5日〉

2023年02月06日 08時30分00秒 | 記事


「いろんなところに挑戦したい」と意欲を語る森下氏


 任期満了に伴う2月7日告示、12日投開票の美浜町長選に出馬を表明している前職・森下誠史氏(67)=三尾、2期、無所属=が4日、公約を掲げた。町に漂う停滞感を変えたいとの思いから「何とかせんと!チェンジ」をスローガンに据え、「森下の森は3本の木(き)」として▼希望~皆さんが安心して暮らせる希望のまちを創造します▼樹木~美浜のシンボル煙樹ケ浜松林の自然を守り、恵みを大切にします▼機会~アイデアや提案で発展の機会をつくりだします―との「き」の頭文字で始まる3項目を訴える。「いろんなところに挑戦したい」と、積極姿勢で町政を進めたい思いを語った。

 公約に掲げるのは、人口減対策として、若者の移住・定住を促し出産・子育てを下支えするため▼子育て世帯の住宅新築に対し100万円以上の補助▼出生祝い金を復活させ、第3子以降に対し、出生時に20万円、3・4・5歳になる都度10万円の支給▼テレワークやワーケーションができる環境整備の模索▼公園整備と遊具充実など。
「知恵があって面白そうな所に人は集まる」との思いから▼煙樹海岸キャンプ場の通年営業▼積極的な企業誘致▼スケートボード練習場などワクワク感が持てる環境づくり▼町のホームページやSNS等を活用した積極的な情報発信など。
 ほか、教育面では、ふるさと教育や英語教育、施設整備の促進。高齢者福祉では▼以前配布していた健康カレンダーの復活▼外出支援の拡充▼健康長寿の総合的な施策の充実。
 快適な定住環境づくりとして▼西川河川改修や浜ノ瀬海岸越波対策のスピードアップ▼県道御坊由良線整備促進や町内の狭い箇所の整備。
 ほか、行財政改革の一層の見直しと町づくりへの住民参画の促進。町の産業振興策として、住宅新築に伴う水道や電気設備工事を、地元事業所が優先して請け負える仕組みづくりを模索したい考えなども示した。
 森下氏は平成23年から2期8年、「感動の美浜は笑いと元気から」をスローガンに町政をかじ取り。1期目は、町道吉原上田井線整備の新規着手や中学生までの医療費無料化、出生祝い金創設などに尽力。2期目は、松原地区高台津波避難場所など防災施設整備を進め、財務省出身の西山巨章氏を地方創生統括官に迎えて3つの地方創生プロジェクトを創設し町の活性化を図るなど、実績を重ねた。
 町長選は、前職・森下氏と、現職・籔内美和子氏(60)=浜ノ瀬、1期目=が出馬を表明しており、前回がっぷり四つの激戦を繰り広げた両者再決戦の公算が大きくなっている。


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和歌山県議選(御坊市選挙区)は一騎打ち?三つどもえ?楠本文郎、中村裕一両氏の前哨戦活発化 〈2023年2月4日〉

2023年02月04日 08時30分00秒 | 記事

 3月31日告示、4月9日投開票の県議選まで2カ月を切り、御坊市選挙区(定数1)では、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=、自民党前職の中村裕一氏(62)=熊野、当選8回=の前哨戦が活発化している。4年前に激戦を繰り広げた両氏が再び雌雄を決することになるが、以前から県議選への転身意向を示している御坊市議の動向も注目されており、早ければ来週中に三つどもえか、一騎打ちかの構図がはっきりしそうだ。

 4年前の県議選は、保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、中村氏への批判票が楠本氏に流れるなど保守票、浮動票を奪い合う激戦となり、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着。再選をめざす楠本氏は「厳しい戦いになるのは当然。失うものはない。再度挑戦する」、雪辱を期す中村氏は「石にかじりついてでも議席を奪還し、市民のお役に立ちたい」と意気込んでいる。
 この二人の間に割って入ろうとしているのが、現職の御坊市議。前回の県議選後から次の県議選に立候補する意欲を示し、県議選出馬への意欲は「今も変わっていない」と話す。三つどもえとなれば、前回以上の激戦が予想されるだけに市議の動向が注目される。週明けの8日午後1時30分から日高振興局別館で御坊市・日高郡両選挙区等の立候補予定者説明会が開かれるため、それまでに最終判断を下すものとみられる。
 楠本、中村両氏の前哨戦はすでに活発化。楠本陣営は、3月4日午後2時から市民文化会館大ホールで事実上の決起集会となる日本共産党演説会を開くほか、市内各所での県政報告会も予定。「受け身ではなく、同じ土俵の上にしっかりと立って選挙戦に挑みたい。市民が主人公。市民の願い、思いを県政に届け、反映させるのが私のテーマ。現職として愚直に4年間続けてきたことを、これからも続けたい」と意気込む。
 中村陣営は、空席だった後援会長に天津産婦人科院長の天津隆氏(60)が就き、今月19日午前10時から前回と同じ小竹八幡神社前の伊勢屋倉庫=薗745=で事務所開きを行い、その後は市内各地域でのミニ集会を中心に活動を続ける。「今度こそ頑張れるという声が日に日に大きくなっている。できるだけ多くの市民の皆様とお会いし、真摯に話を聞かせていただき、御坊市のために頑張りたい」と決意を示す。
 三つどもえについて楠本氏は「三つどもえでも一騎打ちでも、やれることは限られてくる。私には草の根しかないので、どちらになろうと戦い方は変わらない」、中村氏は「三つどもえでも一騎打ちでも、自分の考えを愚直にひたすら訴え続け、一人でも多くの市民の皆様の声を聞きたい」と話す。 


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