そんなこんなで、めでたく栃木県は鹿沼市の運転免許センターに、大型自動二輪の「免許試験」を受けに行くという、大きな方針が決まりました。
それはいいけど、事前にライディングギアを揃えなければなりません。
ヘルメット:車用のを持ってるから、代用する。
グローブ:車用のレーシンググローブを持ってるから、代用する。
長袖長ズボン:普通に持ってるから、大丈夫。
ブーツ:持ってないし、代用できるものも無い。
てな訳で、ブーツだけバイク用品店に買いに行きました。その用品店は当時鹿沼市に有ったヤマトと言う店で、親切な店員さんがいたのですが、風の噂では、今はもう無いそうです。寂しいですねぇ。
そして、試験場に向かう前にやらなきゃならない大切なことが...
そうです。運転の練習です。どこで練習するか、バイクを何処から調達するのか...
普通なら、この辺で行き詰ってしまうのですが、幸い私は工場勤務で、休日には広大な社員用駐車場を自由に使う事ができ、しかも、友人が練習用にVF750Fを練習用に貸してくれたのです。このVF750Fが後に私の最初のバイクとなるのですが、そのときはそんな予定も何も有りませんでした。
でも、社員駐車場がいくら自由に使えると言ったって、1km離れた社員寮からバイクを持って来なければなりません。
まだ免許が無い私は、そんな距離をバイクを押して来る訳にも行かないので、sportster乗りに、VFを運転して社員駐車場まで持って来てもらって、ついでにコーチ役もしてもらう様頼んだのです。
即席コーチから、「まず、低速走行と小回りの腕を磨け」とご指導いただいて、駐車場の区画線にそって、ゆっくり低速で走り、それに90度ターン、180度ターンを組み合わせる走行練習を繰り返しました。
「とりあえずナナハンを動かせる」程度まで練習して、いよいよ試験場に向かう日が近づいて来ました。
時は、1992年11月。大型バイクに跨ってツーリングする日を夢見る、20代半ばの青年の姿がそこに有りました。
またまた続きます。
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