きょう3月21日は、二十四節気の春分ですね!。
太陽が真東から昇り真西に沈む日、昼と夜の長さがほぼ同じになり、
一年中で最も陰陽エネルギーのバランスが良くなる日です。
彼岸の中日でもある春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」
として、国民の祝日に指定されています。
ところで春分と秋分の頃は「お彼岸」といわれますが「彼岸」とは、
そもそもどんな意味なのでしょうか?。
「彼岸(ひがん)」とは、「此岸(しがん)」に対する言葉でともに
語源は 仏教からです。
彼岸とは向こうの岸、すなわちあの世、極楽浄土の事で、春分の日と
秋分の日は、真西へ沈む夕日に 極楽浄土を念じて「彼岸の日」と呼ぶ
ようになったようです。
「此岸」(こちらの岸)とは私たちの住むこの世のことで、仏教では
「娑婆(しゃば)世界」とも いわれます。
「娑婆」は昔のインドの言葉で「堪忍土(かんにんど)」と訳されます。
つまり私たちの住むこの此岸の「娑婆世界」は、堪忍土=「耐え忍ぶ世界」
ということだったんですね。。(@_@)
たしかに、人生には耐え忍ばねばならぬことが 多くありますね!。
たとえ、生活上の苦しみが さほど 多くは なくても・・
いつの時代、どこの国に住む人にも 避けて通れないのが人間関係の苦しみ
なのではないでしょうか?。
二人以上の人間が集まれば互いに「ああしたい」「こうしたい」の欲望が
ぶつかり合って、その調整に苦しみ時に争いも生じます。
また肉体も「老い」や「病」との闘いが常に強いられる人生ですから、私た
ちの住むこの「此岸」はまさに「堪忍土」と言えるのでは?。
2600年の昔「人生は苦なり」と喝破!されたブッダの言葉にも、なるほ
どとうなずかずにおれません。。
ところで、私たちも何時か必ず三途の川を渡って、此岸(この世)から彼岸
(あの世)へと逝くわけですが・・
その際、あの世には持っていけないお金や財産、地位や名誉、肉体や生に対
する未練や執着が強すぎると・・
その執着や未練の重さに引かれて三途の川をうまく渡ることが出来ず、ズブ
ズブと川底(地獄)に沈んでしまうという話を聞いたことがあります。
彼岸(あの世、極楽浄土)へすんなりと渡って行くためには、それらに対す
る執着や未練等を手放し、断捨離して身軽になる必要がありますが・・
簡単にそれが出来るなら誰も苦労はないのですが、煩悩具足の凡夫を自認す
るじーさんには、なかなか難しい話ですね~ (^_^;)。。
庭に咲くクロッカスの花。
ミニアイリス。
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