台風も去り、天気予報を見ると明日辺りから関東地方も、そろそろ梅雨明けでしょうか?
炎天下で、涼しい木陰に入るとホッとする季節になりましたが、夏の青葉が広い木陰を
つくって、木々が群れ立っているような様子を夏木立といいます。。
「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は 美男におわす夏木立かな」 ・・・与謝野晶子・・・これ
は夏木立に託して、大仏の生命感あふれる様子を讃えた歌として知られています。
夏は日差しが強いため、木立の影は明と暗がクッキリと濃く、独特の光景を見せます。
社寺の境内や鎮守の森などに鬱蒼と茂った夏の樹木が、ギラギラとした夏の日差しさえ
通さずに、薄暗い空間をつくっている状態を 木下闇(こしたやみ)といい、日差しが強
ければ強いほど日陰はより深く、黒ぐろとした空間となります。。
その黒ぐろとした空間を「暗」とか「陰」と言わずに、「闇」という言葉で表現するところが、
日本語の味わい深いところだと思います。。
子供の頃、夏休みに鎮守の森などで遊んでいて、樹下の薄暗いところへ踏み込んで、思わ
ずドキツ!とした時の驚きが、この「闇」 という言葉からリアルに伝わってくる気がします。。。
夏木立と木下闇の道。。
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