体操競技場を有料の観客で満たすということは
歌手の公演、特にアイドル歌手の公演記事を見る時‘オリンピック体操競技場を完売させた’という表現を時々見ることがあります。
あまり頻繁に見ることになるから特別な実感もわかず、ありふれたことのように感じられたりもしますが このようなチケットパワーを持つということは
事実 指折り数えられる何名かだけに該当する話です。
少し前にアイドルグループ防弾少年団が体操競技場でコンサートを開きました。彼らは「ついに夢が叶った」と言いましたが 体操競技場で公演をすること、
それも全席を完売させるということはどんな意味があるのでしょうか。
■国内最大規模の室内公演会場
体操競技場は現在 国内で最も大きな室内公演会場です。舞台をどのように配置にするかによって差がありますが 大体１万～１万４０００名の観客を一度に収容できます。
ここで行われる公演のチケットは７万ウォン台から１３万ウォン台程度と様々です。アイドルのコンサートは１０万ウォン前後です。
平均的にこの公演会場のチケット価格を１０万ウォン程度と見れば適当でしょう。
体操競技場を有料観客で満たすということは公演を見るために快く１０万ウォンを出せるファンを少なくとも１万名持っているということです。
これは大衆音楽市場で商業的に最高の成功をおさめた歌手という意味です。大衆音楽界ではこういう言葉もあります。
真のファン１万名を持っているということは一生音楽だけやっても余裕で暮らせる条件になるという言葉です。
■ファンドムの完成
国内で活動する歌手の中で体操競技場を有料観客で満たすことができる歌手はどれだけいるのでしょうか。
ひとまずアイドル歌手を除いて見た時 いままで体操競技場で単独コンサートを行った歌手ではチョ・ヨンピル、イ・ムンセ、イ・スンチョル、イ・スンファン、
シン・スンフン、ソテジ、キム・ドンリュル、ＰＳＹ、イム・ジェボム、パク・ヒョシン、ソン・シギョン、ＢＲＯＷＮ ＥＹＥＤ ＳＯＵＬらが挙げられます。
インディーズ歌手の中では１０ｃｍが最初にここでコンサートを開いて話題になったりもしましたね。それぞれを見れば音楽で一家を成したと言うほどの大物歌手だと言えます。
それでさえもこの中の‘現在進行形’で体操競技場を完売させることのできる歌手を挙げようとするなら その数はもっと減らさなければなりません。
■アイドル成功の基準
１年でも数十組のアイドル歌手たちがデビューします。この中でいわゆる‘浮かび上がった’という歌手は数えられるほどです。
一定規模のファンドムを持ち、歌のランキング番組で１位をとり、別の公演会場で単独公演ができるほどに成長するのは簡単ではありません。
その中でも体操競技場を完売させて公演をするということはアイドル歌手にとって夢の舞台と言うだけあります。
もちろんどの舞台一つでも大切でないものはありませんが 商業的な視点で見た時 ここでの公演が成功を計る指標だと言えるのです。
防弾少年団は１０００席以下の規模であるアックスホールから始め ブルースクエア、オリンピックハンドボール競技場などで公演場の規模を広げていきました。
３年ぶりにファンドムを急成長させて体操競技場で２回の公演を行いました。
現在活動しているアイドル歌手の中で ここで公演したグループとしてはＢＩＧＢＡＮＧとＥＸＯ、スーパージュニア、ＳＨＩＮｅｅ、ＢＥＡＳＴ、
ＩＮＦＩＮＩＴＥ、ＶＩＸＸなどです。昨年ＢＩＧＢＡＮＧとＥＸＯはそれぞれ３回、５回のコンサートをしましたが
多くのファンがチケットを買えずに地団駄を踏まざるを得ませんでした。とてつもないファンドムを持っているということでしょう。
一時 トップクラスのアイドルグループだったＳＨＩＮＷＨＡとｇｏｄもここで公演しました。全盛期が過ぎたのにファンドムが変わらない姿を見せました。
防弾少年団とともにＢｌｏｃｋＢも今年初めて体操競技場で公演を行ってファンドムが明らかに成長したことを証明しました。
女性グループの中では少女時代が唯一です。女性グループにとって体操競技場の壁が高いのは男性グループに比べて相対的にファンドムの規模が少ないからです。
そのうえ文化商品の主な消費者はおおむね女性たちです。自分が好む文化コンテンツに、好きな歌手のために快く投資して惜しみなく使います。
女性ファンが多い男性グループが興行する理由です。このような女性たちの消費性向がアイドル産業を支える根幹です。
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