木の橋をミリミリ渡る・・・おそるおそる進めばコンコンと・・・
おしゃべり楽しく川面を眺め・・・
水草も、魚の頭を撫でながら・・・ユラリと泳ぐ落ち葉を探し・・・
後を追いかけどこまでも・・・映る空と山の景色もフラリと泳ぐ・・・。
ひとまたぎの源流を過ぎて・・・育つ川の大きさに目を広げ・・・
混じり合う、川の名前をそぞろ憶えては・・・橋の名前に目を伏せて・・・
忍ぶ名付けの意味を知り・・・歴史深い理由も、あだ名の様子も色あせて・・・
口ずさむ、なじみの唄と変わらない・・・
鼻歌交じりの足取りは軽くなる・・・。
足先を濡らし・・・ユラユラと湧き踊る心の関心ごとを・・・
滝に流され洗い出されては・・・神秘的な想いを、おとぎ話に並べても・・・
清く潔く・・・流された心の内は、どこまでも冷たくあらわになるけれど・・・
水にまつわる出来事に・・・恵み以上の恐れや戒めが語られると・・・
大切なモノほど恐ろしい・・・水面に移る自分の顔を覗き見る。