寒々と・・・返り咲きの光を瞼に・・・
隠し忍び、温もり仕舞えば・・・
遥か昔に落としかけた、些細な小物を気にかけて・・・
探し物は転がり続け、迷いを捨てて・・・
何度も想い出す・・・
恋心の、余韻は静かに笑い出す・・・。
町を俯瞰で眺める場所から・・・目線を低く腰を下ろし・・・
小さくしぼんだ町の灯りを指でたどれば・・・
狭く見えない裏道も、一筋流れる川の流れもカサカサと・・・
裏の山の神様が・・・わざとらしく微笑んで・・・
町ゆく様子を退屈そうに眺めてる・・・。
行方知れずの恋心を夢で探し・・・
涙目で求める町の様子はさめざめと・・・
帰り道を何度も変えて、道草を探した初恋の心模様で撫で回し・・・
ホトトギスの声は思いのほか早く・・・
鳴いた口先は・・・知らず知らずに忘れてしまう。