遠ざけていた心の内に寄り添うように・・・ヒタヒタと忍ぶ、心模様の寂しさに・・・
情け容赦なく顧みない・・・想いの数々は・・・
体を触る風の様にさりげなく・・・撫でつける髪のように艶やかに・・・
寄り添う華でいられたら・・・
安らぐ心の一途にさえ・・・なりうることが出来るのかな・・・。
竈でフツフツ踊り・・・カチカチ奏でる灯りの中で・・・
霞む香りが土間を通り過ぎ・・・黒く光る柱も床板も・・・
命を頂き、仕舞う暮らしに手を合わせ・・・
急ぎ足も・・・忍び足に寄せられて・・・大小コロコロせわしく行けば・・・
今日の始まりは明日への入り口となる・・・。
風の姿は見えないけれど・・・指先ではかすかに覚え・・・
頬で受けては忘れてしまい・・・
迎える暮らしにやさしく答え・・・四季の便りを届けてくれて・・・
住まいの中にさえずり迎える・・・生きた記憶の答えはそこに・・・
風と共に過ごす日々が・・・限りあるのと知りながら・・・
息を止めた住まいの果てに・・・散りゆく姿はあるのかも。