暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

とりどり

2024年11月11日 | 古民家
 何食わぬ顔で辺りを見渡せば・・・人の多さと少なさと・・・
車とすれ違う多さと少なさと・・・
華やぐ商店の多さと少なさは・・・
感心無く過ごすにはあまりにも近すぎて・・・痛みに慣れた体でいると・・・
共に過ごした町の彩りさえも・・・シロクロの目でしか見ていないのかも・・・。

フルカラーの画面を両手で掴み・・・食い入るようにアナログの世界を追いかけて・・・
滲んだ音も・・・擦れた画面も、未来の暮らしを手に入れて・・・
追いかけ続けた理想の明日に・・・行きどまりや曲道にもへこたれない、力強さがあったけれど・・・
調子の狂った音楽も・・・ウソを隠した絵の中も・・・
幼稚な想いとは違う拳を振り上げて・・・デジタルの中に入り込んでは・・・
境の無い影を追いかけ・・・見失った手元を無くしてしまう・・・。

黙って笑う食卓と・・・
輪になり笑顔の食卓と・・・
返らない返事をスマホで返し・・・一日の出来事は文字に浮かび・・・
いの一番に交わす今日の出来事は・・・フル回転のコトバで降り注ぎ・・・
窮屈な部屋に埋もれて体を寄せ合えば・・・
並んで過ごすいつもに憧れて・・・奪い合いながら、助けを見つける目は育ち・・・
ひねくれ者に、やきもちは・・・悲しい素顔を笑いに変えて・・・
尻もち着いた母の腕にすがりつき・・・みんなで廻したおかずに声を揃えていただきますと・・・
狭い我が家が、色とりどりに見えて来る。




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