暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

掛け違い

2024年11月20日 | 古民家
 語り部を頼りに紐解く物語の・・・希望と望みの行く先ざきに・・・
とりあえずのやさしさと・・・掛け違いの愛情に別れを告げて・・・
どちらつかずの傷跡を・・・かばいながら、許されながら照れている・・・。



初めは親のマネをして・・・囲まれる誰かに寄せられ・・・
チクチク一緒の相手に、なんだか似てきて・・・
同じことの繰り返しが、やがて誰にも真似出来なくなると・・・・
唯一無二のデタラメが・・・羨ましい個性になる・・・。



暮らしの果てを見透かされると・・・同情も、哀れみに変わり・・・
誇りを頼りに、世を継げば・・・
妬みと期待を毛嫌いして・・・素直さを嫌味の中で掻き廻さなければ・・・
古き良き時代の理想は程遠く・・・
伝統を引き継ぐ暮らしに、欠伸は止まらないのかも。




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影踏み

2024年11月19日 | 古民家
 隣人は何を想い・・・近くて遠い家族は何を見つめ・・・
遠くて見知らぬ空から想いを綴り・・・
ヤイヤイと・・・素知らぬ顔に花束添えて・・・
庭の草花は木漏れ日を奪い・・・影を落とし並び合う・・・。

陽だまりを玄関で迎え・・・閉ざした薄闇の中を歩き廻り・・・
高い天井を遮る暗闇の先は・・・煤汚れた灰色の住処になり・・・
寝転んだ畳から見上げる天井も・・・四角四面の桝の中から・・・
伝統を下ろして組み上げられた・・・技が波風立て始め・・・
やるせなく美しい仕立ての部屋には凛とした・・・
時の様子が納まっている・・・。

互い違いに伺いながら・・・市松模様の影を踏み・・・
懐かしく並ぶ外の景色は・・・ギヤマンに透かして映る、色の濃さを知って・・・
おとぎ話の様相を醸し出せるけれど・・・
わざとらしくも無い成長した声は・・・ノドをからして産声上げ・・・
五感に伝わる懐かしい色合いは・・・飾りガラスを透かして降り注いでいる。





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恋心

2024年11月18日 | 古民家
 寒々と・・・返り咲きの光を瞼に・・・
隠し忍び、温もり仕舞えば・・・
遥か昔に落としかけた、些細な小物を気にかけて・・・
探し物は転がり続け、迷いを捨てて・・・
何度も想い出す・・・
恋心の、余韻は静かに笑い出す・・・。



町を俯瞰で眺める場所から・・・目線を低く腰を下ろし・・・
小さくしぼんだ町の灯りを指でたどれば・・・
狭く見えない裏道も、一筋流れる川の流れもカサカサと・・・
裏の山の神様が・・・わざとらしく微笑んで・・・
町ゆく様子を退屈そうに眺めてる・・・。



行方知れずの恋心を夢で探し・・・
涙目で求める町の様子はさめざめと・・・
帰り道を何度も変えて、道草を探した初恋の心模様で撫で回し・・・
ホトトギスの声は思いのほか早く・・・
鳴いた口先は・・・知らず知らずに忘れてしまう。










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風になりたくて

2024年11月17日 | 古民家
 遠ざけていた心の内に寄り添うように・・・ヒタヒタと忍ぶ、心模様の寂しさに・・・
情け容赦なく顧みない・・・想いの数々は・・・
体を触る風の様にさりげなく・・・撫でつける髪のように艶やかに・・・
寄り添う華でいられたら・・・
安らぐ心の一途にさえ・・・なりうることが出来るのかな・・・。

竈でフツフツ踊り・・・カチカチ奏でる灯りの中で・・・
霞む香りが土間を通り過ぎ・・・黒く光る柱も床板も・・・
命を頂き、仕舞う暮らしに手を合わせ・・・
急ぎ足も・・・忍び足に寄せられて・・・大小コロコロせわしく行けば・・・
今日の始まりは明日への入り口となる・・・。

風の姿は見えないけれど・・・指先ではかすかに覚え・・・
頬で受けては忘れてしまい・・・
迎える暮らしにやさしく答え・・・四季の便りを届けてくれて・・・
住まいの中にさえずり迎える・・・生きた記憶の答えはそこに・・・
風と共に過ごす日々が・・・限りあるのと知りながら・・・
息を止めた住まいの果てに・・・散りゆく姿はあるのかも。

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雨模様

2024年11月16日 | 古民家
 命のやりとりを、そこかしこで感じ始めると・・・
暖かな風にほだされて、這い出て来る幼い命との出会いが潤しく・・・
木漏れ日の、緩やかな日差しに逆らうような・・・
命を吐き出す暮らしが美しいと・・・
何度も想える四季の中にいる・・・。



わだかまりの中で過ごすには・・・
遠ざかる雲の中に置き去りにされた、一粒の氷や雨粒みたいに・・・
涙雨をさらう風や・・・日向雨にさらされて・・・
過ぎる去る今日も明日も打ちどころ無く・・・
無造作に泣いているのかも・・・。



優雅に流れる木漏れ日にあてられ・・・
ひとりの時間を楽しむには・・・繋がる人の存在を肩先に感じ・・・
日向を迎える腕の中に・・・大切な宝物を抱く暮らしであればと願いながら・・・
夢うつつに呆れて流される、涙を拾い集めては・・・
雨に洗われ気付くやさしさに、今を生きる理由があるのかも。


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