旅立ちの不安よりも、残された後悔に悩み・・・
出来上がりの良し悪しに理屈をこじつけて・・・
その過程を否定してしまえば・・・
要領良くこなして辿り着く・・・最短距離に記憶はまぎれ・・・
しどろもどろの足取りでも・・・旅は道草、浮世は離れ・・・
勝手気ままな旅路かな・・・。
自慢では無い、想い出を語り・・・
田舎の不便は変わらずに・・・暮らしの豊かさに変え・・・
減って行くのは変化の兆しと受け止めて・・・
いつも聞く、小言もいつかは言葉に出ると・・・
背中を丸めて影を追う・・・。
小さなくしゃみで噂を拾えば・・・
どこかで役立つ自分を信じ・・・
足をのばした旅先で・・・見つけた記憶は飾れ、武勇伝にもならないまま・・・
親戚一同そろい踏みは・・・距離と時間で遠ざけて・・・
すっかり冷めた食卓に・・・独り言でつぶやけば・・・
季節の味も風流も・・・ひとりきりでは薄味になる。