7/16 (Mon)
コース:Schwarzsee ~ Hörnlihütte
所要時間:往復6時間(休憩、写真撮影、その他諸々含む。標準約4-5時間)

(画像クリックで拡大) Map from Hiking in Switzerland
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この日が一番天気が良さそうという天気予報を信じて、今回のメインイベント「ヘルンリヒュッテ往復」敢行です!標高4478mのマッターホルンの肩(腰?)にあるヘルンリヒュッテ(3260m)はマッターホルン登頂のベースキャンプになっている所。ツェルマット4連泊にしたのも、ヘルンリヒュッテには絶対に晴れた日に登りたいという思いがあったから。
まずはツェルマットからシュバルツゼー(2583m)までゴンドラで上がり、いざ出発(10:15)!

シュバルツゼー。
最初はなだらかな上り坂でしたが、10分くらいするとこんな感じ↓。


少し雲が出ています。日差しはかなり強い。

登る、登る~。ひたすら登る~。ストックを使うとやっぱり楽。
40分くらいでヒルリ(Hirli 2780m)到着。

このあたりから草花がなくなって、ガレキと岩の世界。

さらに進むと、岩壁に沿って鉄の階段が出現!

あちこちのウェブサイトに出てていた有名な「鉄の階段」。どんなアドベンチャーが待ち受けているのかと思っていましたが、いたって普通でちょっとがっかり。非常に歩きやすかったです。
真横にでっかい露頭を見ながらのハイキング、元地質屋の血が騒ぎます(^^)
最初は地形的にマッターホルンが見えなかったのですが、尾根をまたいで北側にでると、ようやくご対面!

本日の目的地ヘルンリヒュッテがついに見えたー!(マッターホルンの手前にある小山のてっぺん)
もう少し解説しておきますと、ここが目的地。

(翌々日に撮影)
ヘルンリヒュッテに近づくにつれ、ガレキが増えていきます。急なところはロープをつたって登って行きます。

たのしーい!
少し歩くとヒーヒーハーハーなところですが、いかにも「山屋」という感じで大きなバックパックにヘルメットとザイルをぶらさげた人たちがタッタカ登ってきます。もちろん道ゆずりましたよ。明日、頂上までアタックするんでしょうね。「がんばってくださーい」と思いつつ彼らの背中を見送りました。
ヘルンリヒュッテまであと少しというところにさしかかった時、すぐ近くで爆音が聞こえてきました。ヘリコプターです!
なんだなんだ?と見上げると、ヘルンリヒュッテの脇あたりから一台のヘリが飛びたちました。

よくみると、、、

人がぶら下がってる!
しばらく立ち止まって、様子を見ることに。
ヘリはマッターホルンの頂上に向かっています。頂上直上でホバリングした後、ヘルンリヒュッテまで戻ってきました。

人が二人増えてる!!
どうやら救助に向かっていたようです。なんらかのケガをしたのでしょうか。。。ヒュッテでしばらく待機したあと、ヘリは爆音だけを残して去って行きました。
山岳救助の現場を目の当たりにし、びっくりです。さすがは4000m級。
13:05 ついにヘルンリヒュッテ到着!2時間45分かかりました。

マッターホルンが近いっ。
頂上についたときには汗だくです。ヒュッテでスープを飲んで休憩です。

Soup of the Dayのカレースープ。おいしかった~。
迫力あるマッターホルンを見ながら、30分くらいのんびりしました。午前中にはちょこちょこあった雲はすっかり消え、これ以上ないくらいの快晴です。カメラの望遠で壁を登っている人たちがいないか探しましたが、全然見つけられませんでした。
それにしても、よくこんな垂直に近い壁を登るなぁ。。。
休憩後はヒュッテの少し奥にある北壁(北東壁?)とりつき地点まで行ってみることに。

一歩一歩残雪を踏みしめながら壁に向かうKapi。
そして。。。

果敢にもマッターホルン北壁に挑みました!(三歩だけ)
もう大満足!
2人組のおじさん達が現れ、ひょいひょいっとロープを登り、あっという間に岩陰でみえないところまで行ってしまわれ、クライマーってすごいなと感心しきりです。
結局ヘルンリヒュッテ周辺で2時間近く過ごし、離れがたい思いをかかえつつ下山開始(14:54)。
帰りは登りと同じ道を戻ります。
さすがに下から登ってくる一般ハイカーが少なくなってきましたが、その代わりにフル装備のクライマー達が登って来ます。明日、頂上アタックするのでしょうね。
自分たちが登りの時には気がつきませんでしたが(ヒーヒー言ってて余裕なし)、かっこ良くキメたクライマーにも、それなりにヒーヒーハーハー言っている人がいました(笑)がんばれー。
16:35 無事シュバルツゼーまで戻ってきました。
ゴンドラに乗って、下界へ。
この日の夕食は路地を一本入ったレストランへ。よく動いた後なので、お肉料理がおいしいこと!料理も雰囲気もとてもよいお店でした(日本人ゼロ)。次回ツェルマットに来たら、また立ち寄りたいところです。
というわけで、メインイベントのヘルンリヒュッテ往復、大成功です☆
