蔵元やまだブログ

岐阜県八百津町の酒蔵です。
日本酒を心から愛する人に飲んでいただくことを願い、真面目にコツコツと酒造りを続けています。

お米の話

2016年10月31日 | 日本酒

みなさんこんにちは!!

ブログ担当のKです。

お酒造りも順調にスタートし、蔵では毎日お米の蒸しが行われ、毎朝蒸した蒸気がモクモクと立ち上っています。

今日は蒸しということで、日本酒にとって重要なお米の話をしたいと思います。

 

当蔵の酒造りにおいて使用しているお米は、殆どが「酒造好適米」また「醸造用玄米」と呼ばれるものです。

業界内ではこのお米以外を「一般米」と称して区別していたりもします。(普段食用として食べているお米など。)

そもそも酒造好適米と食用米の違いは何かといいますと…

・千粒重の大きさ

・心白の有無

・タンパク質の含量

・吸水性

などなど挙げられます。

そしてもう一つ決定的な違いとして等級検査の審査基準が2段階多くなるという点です。

食用米でよく見かける1等2等3等などの等級ですが、酒造好適米は更に上に二段階の等級があり、特等米、特上米というものがあります。

これは初耳の方が多いのではないでしょうか

【等級一覧】

特上米:整粒歩合が90%以上

特等米:  〃  80%以上

一等米:  〃  70%以上

二等米:  〃  60%以上

三等米:  〃  45%以上

※整粒歩合とは一定量の玄米の中に存在する欠け米、割れ米、死米、未熟米、異種穀粒などを除いたきちんと粒の揃った整粒の割合を%で表したもの。

ちなみに吟醸、純米、本醸造といった特定名称酒とは3等以上のお米を使用することで名乗ることが出来、それ以外はレギュラー酒になってしまうのです。


農家さんが丁寧に作った1粒1粒のお米を大切に、本物の日本酒を味わって頂きたいとの想いから、当蔵では現在特定名称酒全ての酒造好適米で1等以上を使用し、お酒を醸しています

ぜひご賞味あれ。

 

以上お米の話でした!

↓↓↓

こちらは今年使用する「ひだほまれ」特等の検査証明書です。