暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

番外編 大歳神社(姫路市)

2019-09-20 20:28:37 | 神社仏閣・その他
今日は、御着城のそばにある大歳神社を紹介いたします。

大歳神社は年神様を祀るもので、御着城小寺氏廟の東にあります。

御着大明神とも呼ばれ、山陽道に面しています。






大きな石鳥居がありそれをくぐると、白壁に囲まれた屋敷のような神社があります。




中には石鳥居と祠がありますが、これは年神様の元々のものなのでしょうか。

そこはちょっと不明でした。












というのも、現在ある拝殿は元々は、神楽殿の舞台であったようだからです。

中には見事な、大きな絵が飾られています。





西の神社は、関東と違うパワーが感じられます。

黒田家廟所 (姫路市)

2019-09-18 23:16:01 | 神社仏閣・その他


御着城は、小寺氏とともに黒田官兵衛で知られた黒田氏とも深いかかわりがあるということで、

小寺氏廟所の国道挟んで反対側に黒田氏廟所があります。

城址本丸には、黒田官兵衛顕彰碑があります。

それというのも、黒田氏は小寺氏の重臣だったからで、黒田氏は姫路城を守っていたのです。




狭い路地を入ると廟所が・・・。



もっと大きなお寺を想像していたのですが。





ここにあるのは、黒田官兵衛の祖父にあたる黒田重隆、実母の明石正風娘の墓だそうです。

黒田氏も小寺氏も一族の方が残っておられ、合同で法要をするのだそうです。





番外編 御着城跡③(姫路市)

2019-09-17 20:04:23 | 城館跡探訪
御着城跡は、かなり市街地にくわれてしまっていますが、元々が広大なので、

細かく調査するともっと遺構に比定できる地形があると思います。

今回はいささか準備不足ですが。

本丸跡をもう少し見てみましょう。










これは、本丸脇の堀跡と推定される道路です。




解説板も多いです。これは二の丸付近について解説してあります。



これは堀跡ですね。本丸脇写真の道路と連続性があります。



そしてこのグラウンドが二の丸です。脇の砂利道も堀跡と思われます。



二の丸の状況はこんな状態です。

運動している人がたくさんいるので、かわしながら写真を撮ります。

下の写真が土塁跡なのですが・・・。





グランドの土塁跡は、破壊されたのか、グランドの一部に利用されたのでしょうか。

代わりに、民有地内に若干の残存部分と思われるものがあります。




二の丸のグランド内には、遺物と復元瓦が展示されています。









最後に、西の外堀を形成していた天川です。



途中、遺構を利用したと思われる道路がありました。



御着城の大部分は、宅地となっていますが、残された地形から、遺構を比定していくのも、

城跡ファンの楽しみ方の一つではないかと思います。

次回は、御着城周辺の関係遺跡について書きたいと思います。

番外編 御着城跡②(姫路市)

2019-09-16 22:00:00 | 城館跡探訪
さて、小寺大明神のある本丸跡に行ったあと、国道2号線の反対側にわたります。



歩道橋の上から撮影です。





御着城は、山陽道(現在の国道2号線)を押さえる要衝だったそうで。元々は茶臼山という丘を中心に

建てられていたのです。

現在は、復元櫓っぽい市の施設がたてられておりますが、いかにも役所っぽいつくりです。









この手たものの前には、本丸を囲む堀跡があるので行ってみました。



この石の橋は天川橋といいます。

この下にあるのが御着城の遺構の堀跡です。









もう、ここをしつこくとらなければ意味がないというくらいのものです。










茶臼山上に建てられていたため、本丸周囲は急な坂になっております。





(つづく)

番外編 御着城跡①(姫路市)

2019-09-15 16:56:54 | 城館跡探訪
今日は、番外編として、姫路市にある御着城跡について書きたいと思います。

訪問日は2019.08.07です。

当時の播磨の国は、赤松氏の勢力下にあり、御着城は赤松氏一族の小寺氏によって築城されたそうです。

当時は、姫路城の方が支城で御着城の方が本城だったそうです。

御着城の最寄り駅である御着駅周辺には、播磨国国分寺もあり、歴史的には重要な地域だったようです。

現在、城跡の遺構の一部が残っています。

その他、地形も独特のものがあります。

御着駅から国道2号沿いに東に向かって歩いていくと10分ほどで城址の案内板が現れます。

本丸跡付近は姫路市役所東出張所・御国野公民館があります。



本丸跡にある姫路市役所東出張所・御国野公民館の国道を挟んで向かい側には、城主の小寺氏を祀った祠があります。

ここも本丸跡だそうです。




小寺大明神です。



また、ここには小寺城の戦死者を祀った小さな五輪塔があります。



他に朱塗りの社もありますが、これも御着城に関係した祠なのでしょう。









石碑には天川城址の名が彫られていますが、これは、御着城が西に流れる「天然の要害」天川を外堀として、

大胆に縄張りに取り込んだことに由来する別名です。

小寺氏奥津城というのですから、ここは小寺氏の廟所ということになりますね。