ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

『時は詩人』

2020年12月03日 13時07分14秒 | owarai

時は詩人である。皆さまは、 
何を言っているのだろうと、と 
首を傾げられるかもしれない。 

しかし、詩人とは言葉の網で時 
を生け捕りにする魚師みたいな 
ものなので、多少の脈絡のなさは 
お許し頂きたい。 

そう、魚師である詩人は、文字を 
打ち込むキーボードのキーに、 
“今”という魚を、ピカピカ光る 
鮮魚のまま封じ込めることにやっ 
きとなる。 

銀色の刃物のような尾びれや背鰭 
と格闘しながら、命懸けにもなる。 

また深い海に潜り“過去”という 
名の美しい巻貝を盗むのに余地が 
ない。 

未来は波間に漂う深緑色の藻だ。 
それを網で掬い上げ、先取りする 
ことに懸命になる。 

大海に生きる回遊魚のような人 
の一生を見つめて、その生き様 
を書き記す。 

恋の歌を書いても、人生の喜び 
や悲しみを綴ったとしても、そ 
れは時を描くことに他ならない。 

一瞬たりとも留まることのない 
のも、消え去り、流れ去ってゆ 
くものを追いかける作業。 

今日もどこかで、時の狭間に迷い 
込んだ詩人が、難破船で独り言 
を呟いている。 

所詮、勝目はないのだ。詩人が 
どんなに頑張ったて、時の方が 
ずっとずっと詩人なのだから。 

 

YouTube 
中森明菜・色彩のブルース  (MV 2002年) kitiusa

https://www.youtube.com/watch?v=ZY6ParP_YqM


よく食べる人に、悪人はいない

2020年12月03日 12時05分41秒 | owarai

食欲の旺盛な人に、悪人は 
いない。 

僕は、おいしそうにパクパク 
食べる女性が好きだ。 

食べる量だけの問題じゃない。 
おいしいものが好きな女性は、 
仕事も一生懸命だ。 

おいしいものが好きな女性は、 
恋愛にも一生懸命だ。 

おいしいものというと、映画 
『2 days トゥー・デイズ』という 
映画を思い出す。 

題名通り、たった2日間のお話で、 
ちょっと太った、まぬけなイタリア 
人が強盗する話。 

強盗が、会社を襲う。 

そこにいた社長と秘書を人質に 
立てこもるが腹が減り、 
「腹、減ったな。なんかないか?」 
と、強盗が聞く。 

「パスタぐらいならあるわよ」と 
秘書が作ろうとする。 

「オレが作る」と強盗が言う。 
本格的に作ろうとし 
「〇〇は、ないのか?」 

専門的な調味料を持って来いと 
いい、ないと言われると、 
「体にいいんだから、今度、買って 
おけよ」という。 

とうとう、パスタができあがる。 
強盗は自分が食べる前に、秘書 
に一口食べさせる。 

「どうだ、うまいだろう」 

「おいしいわ」 

社長には食べさせない。 
「オマエは、秘書に対するものの 
言い方が悪すぎる」と!? 

料理が好きな人に悪人はいない、 
という話だが、 
結末は、どんでん返しがあるので 
内緒。 


「甘い恋のお話、ほろ苦い恋の話」

2020年12月03日 12時01分10秒 | owarai

わたしたちは今晩、摩天楼のもとで 
過ごす夜に、ふさわしいお酒を飲ん 
でいる。 

彼女は、バーボンにレモンジュース 
とグラナディンを加えた「ニューヨ 
ーカー」を、 
わたしは、カナディアン・クラブ・ 
ウイスキーをベースにした「マンハ 
ッタン」を。 

苦いお酒をほんの少しだけ口に含ん 
で、それが舌に染み込んでいくのを、 
愛おしむように味わう。 

そんな飲み方を教えてくれたのは、 
誰だったのか。ベットの中で、 
口うつしに、この酒を飲ませて 
くれたのは。 

それが涙の味なのか、お酒の味な 
のか、わからなくなるような夜を 
過ごしたのは・・・・。 

あぁ、ぼんやり思い出した。甘いか 
どうかわからないけど、聞きたい? 
「うん、聞きたい聞きたい」 


むかしむかし、好きになった人たち 
を思い出すとき、わたしはいつも、 
弟のことを思うような優しい気持ち 
になる。 

だって、昔好きになった人は、好き 
になったときには年上だったのに、 
今はみんなわたしよりも年下なのだ。 

彼らは年を取らない。永遠に年下の 
まま成長を止めて、わたしの胸の 
なかで生き続ける。 

十九のとき、わたしが夢中になった 
人は、男らしい人だった。 
自殺未遂までして愛したひとだ。 

三十四で優しい人に出会った。 
優しい人とわたしはひとつ違いだ 
った。優しい人のほうがひとつ年 
上。 

それぞれに家族があったが、それ 
でもわたしたたちは惹かれ合った。 

優しい人はわたしが事務員として 
働いていた学習塾に、わたしより 
少しだけあとに入社してきた。 
講師として中途採用されたのだ。 

優しい人がふたり分のコーヒーを 
淹れてきてくれた。 
「きみの名前、すごくいい名前だ 
ね」 

「ありがとう」 
「名前だけじゃなくて」 
優しい人の言葉はそこで、ふっと 
途切れた。ほんの少しのあいだ、 
ふたりとも黙って、手元のコーヒー 
カップを見つめていた。 

それはとても心地良い。清潔な 
静寂だった。 

それから優しい人は自分の身辺の 
ことを、わたしはわたしのそれを、 
ぽつりぽつりと話し始めた。 

他愛ない世間話しとして。 

わたしたちは相手の話に耳を 
傾けた。自分とは関係のないところ 
で営まれている赤の他人の人生の 
物語に。 

あとでそれらの物語がすべて、自分 
自身の突き刺す刃(やいば)のよう 
な物語になるとも知らずに。 


『人と人のつながりを紐解く』

2020年12月03日 11時58分19秒 | owarai

たとえば、あなたに100人の 
知人がいたとします。 
その100人の知人にそれぞれ 
100人の知人がいるとすると、 

いわゆる「知り合いの知り合い」 
だけでも 
一万人もの人がいることになる。 

そのまたさらに知人だと 
100万人、さらにその知人と 
なれば一億人・・・・。 

人間はどこでどうつながって 
いるかわからない。 

そう考えていくと、 
初めて会う人にちょっと優しい 
気持ちになれます。 


『悪魔の辞典』

2020年12月03日 04時04分02秒 | owarai

芥川龍之介も影響を受けた 
とされる“アンブローズ・ 
ピアス“(アメリカの小説家) 
「悪魔の辞典」から、 

背中:あなたが逆境にあったさい、 
つくづく眺める特権が与えられる 
友達の体の一部分 

熱狂:青年がかかりやすい病気で 
経験という外用薬と後悔という 
内服薬を少量ずつ服用すればなおる。 

流行:賢者が嘲笑しながらもその命 
に従う暴君 

一年:三百六十五回の失望からなる 
一期間 

友情:天気のよいときには二人乗りだが、 
天気の悪いときは一人しかのせられない、 
そんな程度の大きさの船 

平和:国際関係において二つの戦争の 
間に介在するだましあいの時期


「料理人」-家政婦タサン志摩さん編ー

2020年12月03日 04時00分32秒 | owarai

料理のいちばん奥義は 
何だろう――― 
やっぱり香りであろう殊に、 
フランス料理は香りだ。 

補助味の香り、香料の香り、 
そういうものが、揮然となっ 
て、味及び色彩と共に一つの 
交響楽をつくりあげる、 

これがフランス料理の芸術た 
るゆえんだ。 

家政婦タサン志摩さんも、フ 
ランスの三ツ星のレストラン 
で、料理の修行は鼻の修行を 
していたといってもよい。 

一流料理人だった志摩さんは、 
バスケットのマイケル・ジョー 
ダンに似ている。ジョーダンは 
プレイ中、見方選手に能力がなけ 
ればパスは回さなかった。 

志摩さんも料理人時代その 
葛藤と戦ってきたプロの職人 
なのだ。 

包丁に異臭があってはならぬし、 
鍋に他の臭いが残っていてなら 
ぬ。手の清潔はもちろんのこと、 
極端にいえば心の怒りが体臭と 
なって発散するかも知れぬ。 

匂いというものについては、 
それぐらい細心にならねば 
ならぬ。それをつらぬいたの 
が志摩さんだ。 

チームプレイで誤解があり 
料理人を去り家政婦になった 
ときに、プライドとの葛藤から 
今のスタイルを作ったのだ。