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「リア王」 舞台内容 三幕五場~三幕六場

2010-04-09 22:58:44 | 「リア王」

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・三幕五場
 グロスターの居城、コーンウォール公爵とエドマンドが登場。
グロスターがリアを探し出かけている間に、エドマンドはコーンウォール公爵の所へ赴き、父親のことを悪しざまに話して、公爵を激怒させた。
 'I will have my revenge ere I depart his house.'
 (この城を出る前に、必ず復讐してやる)


 エドマンドは、父の謀反を密告しなければならないのを、(表向き)残念に思うと告げながら、(実は)狡猾にも、父の罪をさらに一層深いものに見せかけようとする。
 'How malicious is my fortune that I must repent to be just.'
 (正しい振る舞いをしながら、それを悔やまなければならぬとは、何という意地悪な運命なのか)


 密告の報酬は、グロスター伯爵の地位である。エドマンドは、父を棄てて、コーンウォールを味方として得た。
 'I will lay trust upon thee: and thou shalt find a dearer father in me.'
 (わたしはおまえを信用しよう。そしておまえはわたしという実の父以上の情愛を期待するがよい)


 この辺りから、劇のテンポが急に速くなる。





・三幕六場
 グロスターの居城の近く、農家の一室、グロスターとケントが登場。
 この場は狂気となったリアの哀れな姿を見ることになる。




 リアは幻覚で法廷を見ていた。法廷には、ゴネリルとリーガンが引き出され、裁判を受けようとしていた。リアは彼女らを告発し正しい裁きを主張する。


 グロスターは外出して、リアや彼の周囲の者たちを殺す計画のあることを聞き込んで、一同をドーバーへ向けて脱出することを促すのだった。