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「リア王」 舞台内容 四幕四場~四幕六場(1)

2010-04-22 14:03:12 | 「リア王」

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・四幕四場
 前場と同じくドーバー付近のフランス軍陣営。
コーディリアは、リアを探し出すように命じる。そこへ新たなる使者が登場し、イギリス軍がこちらへ向かって来ていることを告げた。それに対し彼女はリアの復権させるべく、イギリス軍を迎え撃つ。



・四幕五場
 グロスター伯の居城。リーガンとオズワルドが登場する。
イギリス軍は集結しつつあった。一体になってフランス軍に当たっているように見えたが、内部には、醜い嫉妬があった。


 父親を虐待するという点では、ゴネリルとリーガンは一致していたが、エドマンドが二人の間に介在するようになって、二人は恋敵となる。


 エドマンドが一方の女に接近すると、もう一方の女は落ち着きを失ってしまう。



・四幕六場(1)
 ドーバー付近の野原。グロスターとエドガーが登場する。


 盲目のグロスターは、乞食に変装したエドガーに導かれて、何とかドーバーに辿り着く。そしてドーバーの崖から身を投げようとするが、息子のエドガーが機転を働かし、父のグロスターに自殺をして、幸運にも死の淵から救出されたと思わせた。


 エドガーに諭されて、グロスターは、これからは苦難を耐え忍んで生きていこうと、心新たにするのだった。


 狂人となってしまったリアは、護衛するする者たちから逃れて、独り彷徨い出てしまう。彼の狂気は、今や子供のように無邪気であり、花の冠をかぶったりしている。そして、この場に狂ってしまったリアが草花などを身に着けて現れ、哀れな姿でゴネリルとリーガンを呪う。
 'When we are born we ery that we are come
   To this great stage of fools.'
 (人が生まれたときに泣き叫ぶのはな、
 この阿呆ばかりの大舞台に引っ張り出されたのが悲しいからじゃ)


 リアは、盲目のグロスターに、様々な断片的な話を、何の脈絡もなく、次々と語り聞かせる。
 この場面のリアとグロスターの会話には、一見、狂人の戯言のようでありながら、この世の真理を突く、鋭く心に突き刺さってくる印象的な言葉に溢れている。