「地球上でしか採掘できないレアメタル(希少な鉱物)を求めて冥王星より飛来する人類の敵でも味方でもない、高度な知性を持った菌類生物」
・ヴァーモント州の山岳地帯やアンデス高原などの場所に地球上での活動拠点を築いている「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」は、冥王星から飛来した知的生物である。
・彼らが地球に訪れたのは、遥かジュラ紀にまで遡り、当時の地球を支配していた「Old Ones(古きもの)」と戦って、北半球から彼らを一掃させた。
・「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」の活拠点近くで目撃される姿は、身長5フィートほどの薄桃色した蟹に似た外見をしており、一見、甲殻類と思われがちだが、実は菌類に近い生物である。
・胴体には皮膜状態の翼と何対かの脚が付いていて、頭部には多数の短いアンテナ状の突起と、渦巻き型楕円体が付いている。
・ベナック族に伝わる神話によれば、大熊座から翼のある生物が飛来して他の場所では手に入らない鉱石を山中で採掘しているといわれている。
・彼らの採掘拠点は、南北アメリカだけではなく、ネパールにも存在し、甲殻類型のものとは異なる大型類人猿の姿をした「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」が、雪男、もしくは「ミ=ゴ」と呼ばれて現地人から恐れられている。
・驚異的な外科医学、機械工学といった技術を持ち、彼らの目的であるレアメタルの採掘に協力的な地球人には、その高度なテクノロジーの一端を伝授してくれることもある。
・逆に邪魔をする人間には、脳髄を取り出し、ユゴスで採掘された特殊な金属製の円筒に移植され、感覚装置に接続し生きたままユゴスへ連れ去られてしまう。
・1980年代後期に不治の病で亡くなったとされていた最先端工学の巨人サイモン・ライト教授が、金属製の容器に脳髄を移し変えられて現在も生きているとまことしやかに囁かれているが、これが事実だとすれば、「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」の助力があったことは疑いようがない。