『コルサンの岩山』 夢の冒険<1>、リチャード アダムズ著、井辻朱美訳、新書館
<あらすじ>
「コルサンの岩山」をはじめ、9つの短編が収められている。
「コルサンの岩山」をはじめ、9つの短編が収められている。
・「コルサンの岩山」 (コウノトリの尾はなぜ短くなったのか?)
・「スタン・ボロヴァンと竜」 (頭も使いようでドラゴンを退治できる)
・「名は身をたすける」 (カニは英語でクラブといいます)
・「赤いオウム」 (おしゃべりオウムが幸運をもたらす)
・「黒い犬」 (マン島の不吉な黒い犬を知っていますか?)
・「麦畑のネズミ」 (小麦畑を荒らすネズミの正体)
・「海の中のねこ」 (ネコが海へ入らなくなったわけ)
・「百回」 (森の農夫のとんちばなし)
・「いくつまで生きられる」 (人間の寿命と動物の寿命)
・「スタン・ボロヴァンと竜」 (頭も使いようでドラゴンを退治できる)
・「名は身をたすける」 (カニは英語でクラブといいます)
・「赤いオウム」 (おしゃべりオウムが幸運をもたらす)
・「黒い犬」 (マン島の不吉な黒い犬を知っていますか?)
・「麦畑のネズミ」 (小麦畑を荒らすネズミの正体)
・「海の中のねこ」 (ネコが海へ入らなくなったわけ)
・「百回」 (森の農夫のとんちばなし)
・「いくつまで生きられる」 (人間の寿命と動物の寿命)
<感想>
それぞれの作品は、ウィットの富んでいる。個人的には「コルサンの岩山」、「黒い犬」、「いつまで生きられる」辺りが面白いと感じた。
それぞれの作品は、ウィットの富んでいる。個人的には「コルサンの岩山」、「黒い犬」、「いつまで生きられる」辺りが面白いと感じた。
イギリスを主に世界各地からの民話を元にし、アダムス風にアレンジしている。これは作者自身の言葉にもあるように、――民話とは、ある特定の時や所で、自発的に大きな声で語られるときがベストである―― という、テクスト理論に基づいている。
本の解説に荒俣宏氏が寄稿しており、興味深い。さらに児童書であるため挿絵が多く、しかもできが良くて出版社の意気込みが感じられる作品だ。