「泣く子も黙る、三頭犬」
ケルベロスは“地獄の番犬”としてよく知られている。犬とは言うけれど、実際の描写をよく見ると、あまり犬らしい感じがしないんだよね。
「三つの頭、竜の頭になっている尻尾、背中にはあらゆる種類の蛇の頭が生えていた」
「三つの頭、竜の頭になっている尻尾、背中にはあらゆる種類の蛇の頭が生えていた」
なにせ、こんな感じだから、どちらかと言うとキマイラの親戚って言った方が当たっているみたいだ。
ちなみにキマイラは、獅子の頭、竜の尾、山羊の頭を持っていて、火を吐くという怪物。さらに次いでながら、キマイラが三つ首って言うのは間違いで、頭の部分はライオンと山羊の首しかついていない。ドラゴンの首はケルベロスと同様に尻尾の部分に相当する形になっている。
こんな怪物ではあるけれど、実は大地母神ガイヤの孫に当たり、神さまと同じ血筋だったりするだけれどね。
ちなみにキマイラは、獅子の頭、竜の尾、山羊の頭を持っていて、火を吐くという怪物。さらに次いでながら、キマイラが三つ首って言うのは間違いで、頭の部分はライオンと山羊の首しかついていない。ドラゴンの首はケルベロスと同様に尻尾の部分に相当する形になっている。
こんな怪物ではあるけれど、実は大地母神ガイヤの孫に当たり、神さまと同じ血筋だったりするだけれどね。
さて、一方のケルベロス。この犬をハーデースがどうやって手懐けたかは知らないけれど、いくらなんでも地獄の門のそばに捨てられていたなんてことはないと思うけど……
もしかして冥界の渡し守・カローンが拾ってきたのかもしれない。
もしかして冥界の渡し守・カローンが拾ってきたのかもしれない。
「ハーデースさま、なんか可哀想な子犬を拾ったんですけど」
なんて届けに来たりして、う~~む。
とりあえず、ヘーラクレースが試練を受けて、このケルベロスを連れて来るまで、忠実に番犬をやっていたようだから、まあ、主従の仲は悪くなかったってことだろうか。
「素手で取り押さえることができるならば、連れって行ってもかまわない」
ハーデースもヘーラクレースに、こんな条件をつけるくらいだから、結構可愛がっていたのかもしれない。
トップ・ブリーダーを目指してペットフードなんかあげたりして、毎日の散歩を欠かせませんって、引き綱つけて冥界を散歩する…… って、ちょっと想像できないというか、似合わないっていうか、かなり不気味な感じがする。
トップ・ブリーダーを目指してペットフードなんかあげたりして、毎日の散歩を欠かせませんって、引き綱つけて冥界を散歩する…… って、ちょっと想像できないというか、似合わないっていうか、かなり不気味な感じがする。
誰かが冥界を訪れる際、先ずこいつが姿を現して、真っ先に襲い掛かってくるので、一見、番犬として優秀だと言えそうだが、かたや冥界に行く方は、それに対処するために眠り薬入りのお菓子を用意しておくのが常套手段だったらしい。
ケルベロスがそれを食べて、寝入ってしまったところを、先へ進んでいくというわけ。これじゃあ、ほとんど泥棒の手口と一緒だけれど、まあ、ご主人以外から貰った餌を食べてしまうケルベロスの方も、どうやら番犬としては失格みたいだ。
ケルベロスがそれを食べて、寝入ってしまったところを、先へ進んでいくというわけ。これじゃあ、ほとんど泥棒の手口と一緒だけれど、まあ、ご主人以外から貰った餌を食べてしまうケルベロスの方も、どうやら番犬としては失格みたいだ。