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「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」<上>

2010-07-15 21:55:01 | リチャード・アダムス

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『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』上、リチャード アダムズ著、神宮輝夫訳、評論社


<あらすじ>
 ウサギたちの楽園・サンドルフォードに一匹のうさぎがいました。彼の名はヘイズル。まだ経験も浅い若いうさぎ(一年子)です。
 ヘイルズには、ファイバーという一見、神経質で見た目はひ弱ですが、意志は強く危険を察知する能力をもった親友がいました。
 二匹はサンドルフォード繁殖地で気楽な日々を送っていました。そんなある日、ファイバーが得体の知れない危険を察知し、この地を離れるようにと言い出したのです。
 しかし、ファイバーの言うことを周りは信じませんでした、ヘイズルとその仲間たちを除いて。


 そして新天地を目指し、ヘイズルとファイバーを含めた、十一匹のうさぎたちが大きな冒険へと旅立ったのです―― 。




<感想>
 『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』は、イギリスのファンタジー作家リチャード アダムズの処女作で、イギリスの二大児童文学賞、カーネギー賞とガーディアン賞を受賞した大ベストセラー作品です。
 うさぎたちの習性とか、野に咲く雑草の花や川とか、土地のあらゆるものを、こまかく精密に描写していて、作者はうさぎの視点で物語を描ききっています。
 また、物語の構成も素晴らしく、二重プロットになっており、ヘイズルたちの筋と、うさぎたちに伝わる伝説のうさぎ、エル=アライラーにまつわる寓話の筋がちりばめられて、面白くて最後まで一気読んでしまいました。
 


 




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