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「オセロー」 舞台内容 あらすじ

2009-09-22 04:31:00 | 「オセロー」

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 ヴェニス公国に仕えるムーア人の武将オセローは、元老院議員フラバンショーのひとり娘デズデモーナと愛し合うようになり、密かに結婚してしまう。


 一方、オセロー軍の旗手を務めるイアーゴーは、自分を差し置いてキャシオーを副官にしたことや、自分の妻エミリアとの不倫関係の噂があることなどの理由からオセローに恨みを持っていた。


 デズデモーナに横恋慕していたロダリーゴーは、金はあるが、少々お頭が弱い男で、イアーゴーは、彼を使って復讐を企てる。


 オセローとデズデモーナが、秘密結婚をしたと知ったイアーゴーは、ロダリーゴーと共にフラバンショーの元へ行き、露骨で卑猥な言葉を持ってして、その事実を伝えるのだった。


 折りしもトルコ艦隊が、ヴェニス公国領のキプロス島に向かっているとの知らせを受けて、'ヴェニス大公は緊急会議を開いていた。


 フラバンショーは、その場に駆けつけ、娘のデズデモーナが、オセローにかどわかされたと訴える。
しかし、その場にいたオセローが、自分とデズデモーナが愛し合うことになった経緯を語り、その場に呼び出されたデズデモーナも、自ら言葉で、オセローへの愛をはっきりと証言する。
二人の態度を見ていたフラバンショーは、渋々と二人の結婚を認めるしかなかった。


 オセローは、ヴェニス大公から、キプロス島行きを命じられ、新妻のデズデモーナも自ら願い出て同行することになったのだった。


 トルコ艦隊は、嵐のために自滅。
キプロス島では、勝利とオセロー将軍の結婚を祝って、酒宴が催される。


 イアーゴーは、酒に弱いキャシオーに無理やり酒を飲ませおき、ロダリーゴーを使って喧嘩を起させる。
喧嘩の騒乱の中、キャシオーは、前総督モンターノーに傷を負わせてしまった。
騒ぎのために新婚の床から呼び出されたオセローは、激怒し、キャシオーを罷免する。


 失意のキャシオーに、イアーゴーは、言葉巧みに近づいて、デズデモーナの執り成しを通じて復職を願い出るように勧める。


 イアーゴーの勧めに従い、キャシオーは、デズデモーナの元を訪れ、オセローへの執り成しを頼んだ。
そして、キャシオーが立ち去るところへイアーゴーは、オセローを伴って現れ、デズデモーナが、キャシオーと不倫を働いていると騙すのだった。


 さらに、デズデモーナが、うっかり落としてしまったオセローから貰ったハンカチを、彼女の侍女している妻のエミリアから手に入れると、それをキャシオーに拾わせ、浮気の証拠としてオセローに告げ口をする。


 イアーゴーからの話を聞いたオセローは、嫉妬に狂い、デズデモーナに問題のハンカチを出すように迫るが、ハンカチを失くしてしまったと思っている彼女は、それに応えられず、しかもキャシオーから頼まれた、彼の復職を執拗に迫るのだった。


 かたや、何も知らないキャシオーは、問題のハンカチを拾い、綺麗な柄だと思って、その柄を商売女のビアンカに写すように頼む。


 イアーゴーは、キャシオーにビアンカとの関係について語らせ、それを物陰からオセローに見せる。
キャシオーの得意な様子を見たオセローは、キャシオーが自分とデズデモーナとの関係を吹聴している誤解して、ますます逆上するのだった。


 そして、キャシオーとデズデモーナの不倫を頑なに信じてしまったオセローは、デズデモーナとキャシオーを殺すことを決意する。


 そこに、オセローをヴェニスに召還し、留守の間のキプロス島をキャシオーに任せるという手紙が届く。


 キャシオーにとって良い知らせをデズデモーナが喜ぶ姿を見たオセローは、彼女を人前で殴ってしまう。
さらにエミリアに、デズデモーナとキャシオーの関係を詰問するが、エミリアは、デズデモーナの潔白を申し立てる。
しかし、完全に邪推しているオセローは、エミリアが強く申し立てるほどに疑いを深めていくのだった。


 一方、イアーゴーは、自分が陰謀を企てたことを隠すため、ロダリーゴーを炊きたてて、キャシオーを殺すよう仕向け、あわよくば、二人とも亡き者にしてしまう計画を進める。


 しかし、ロダリーゴーは、キャシオー殺害に失敗し、自ら負傷を負う。
それを物陰から様子を伺っていたイアーゴーは、後ろからキャシオーを斬りつけ、足に負傷を負わし、ロダリーゴーを口封じのため殺害したのだった。


 デズデモーナを殺すことを決めたオセローは、人払いしてひとり待つ寝室の彼女の首を絞めてしまう。
目覚めたデズデモーナは、必死に命乞いをするが、オセローは、結局、彼女を窒息させてしまった。


 そこに、エミリアがやって来て、叫び声をあげた。
彼女の叫び声に人々が集まってきて、エミリアが、夫イアーゴーに問い質すうちに真相が明らかになっていく。
それに焦ったイアーゴーは、エミリアを刺し殺し、逃亡を図るが、オセローに取り押さえられてしまう。


 そして、やっと自身の誤りに気付いたオセローは、「賢くないが、深く愛しすぎた者」と言い残し、自らの短剣で自害してしまうのだった。


  
 




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