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「オセロー」 舞台内容 四幕三場~五幕一場

2009-10-11 20:41:26 | 「オセロー」

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・四幕三場
 城内の一室、デズデモーナに差し迫った破局が取巻いていた。
彼女は愛情のために死ぬことについて話す。


 寝床には婚礼の時のシーツを敷いてくれるようにと頼む。
眼が痛むと、それが泣くことになる前兆だと考える。


 彼女は夫の非難の言葉を考え続ける。
彼女は、世の中には思うようにならないことがあると知った。
これらのことを語るデズデモーナの言葉は、彼女の魂の清純さを表していた。
 この場面でデズデモーナは、柳の詩を歌うのだが、シェークスピアの戯曲にとって不幸の前兆なのだ。
柳の花言葉には、「わが胸の悲しみ・愛の悲しみ」などがあり、女性にとってあまりありがたくない。

 『ハムレット』のオフィーリアが溺れ死んでしまったのも、柳の木の近くだった。
よく柳の木の下に幽霊と言うけれど、その幽霊は、女の幽霊で、恋に破れた幽霊なのだ。

 ただ、柳のためにことわっておく。
柳は、決して不幸な木ではなく、「自由・従順・素直」といった花言葉もあるからだ。
花言葉には、すべて2面性(いい意味と悪い意味)があると言うことだ。




 これで四幕は、幕は閉じる。



・五幕一場
 サイプラスの街、ロダリーゴーが待ち伏せして、キャシオーに斬りつける。
しかし、キャシオーは、常に服の下に皮の鎧を着ているため失敗する。
そして、逆にキャシオーの反撃の方が強く、ロダリーゴーは傷つき倒れた。


 イアーゴーは、ロダリーゴーの助っ人のため、近くに隠れ様子を伺っていた。
彼は、キャシオーに見られないように斬りつけるため、キャシオーの後ろから脚を斬った。
そして、どさくさに紛れて、ロダリーゴーにとどめを刺した。


 幸か不幸か、キャシオーは、自分を刺したのが、イアーゴーだとは気がついていなかった。
ゆえにロダリーゴーが死に、キャシオーが重症なら、彼の陰謀は、計画通りに進んでいることになる。
 ただ、イアーゴーにとって、キャシオーにとどめを刺せなかったのは、致命的だったのだ。




 そしてクライマックスへ――




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