一方、城内の寝室。
デズデモーナは、眠っている。オセローは彼女の殺害の決意を固めている。
デズデモーナは、眠っている。オセローは彼女の殺害の決意を固めている。
しかし、オセローは、デズデモーナに対する愛情は消えていない。もし、この世に二人だけで生きているのだったら、まだ彼は彼女を許したであろう。
'Yet she must die, else she'll betray more men.' (だが、生かしてはおけない、生かしておけば、もっと多くの男を裏切るだろう)
オセローは、彼女の死は、世の中に対して捧げなければならない犠牲だと思っている。
これは、オセローの身勝手な言い訳に他ならない。
これは、オセローの身勝手な言い訳に他ならない。
デズデモーナが眼を覚ます。
オセローは、デズデモーナが懺悔を済ますまで殺すまいと思う。しかし、当然のごとく彼女には、懺悔することなど何一つないのだ。
オセローは、デズデモーナが懺悔を済ますまで殺すまいと思う。しかし、当然のごとく彼女には、懺悔することなど何一つないのだ。
ここで初めてオセローは、デズデモーナがキャシオーと犯した罪のことを咎めると、彼女は完全にそれを否定する。
しかし、もはや手遅れであり、オセローを激怒させただけである。
デズデモーナは、それを聞くとびっくりする。そんなことが本当だとはありえない。
彼女は「そんなことを言うはずがありません」というが、キャシオーは死んでいる。(死んではいないが、オセローは死んだと思っている)
この不幸な言葉をオセローは告白と受け取り、デズデモーナは運命を閉じることになる。
彼女のすべての言葉も無駄だった。
Othello: By heaven, I saw my handkerchief in's hand. O perjured woman ! thou dost stone my heart, …… I saw the handkerchief. Desdemona: He found it, then; I never gave it him: send for him hither; Let him confess a truth. Othello: He has confessed. Desdemona: What, my lord ? Othello: That he has used thee. (オセロー: あの男がハンカチーフを持っているのを、現にこの目で見ている。 おお、この嘘つきめ! お前のために、私の心臓は石に変わり、 …… 私は、あのハンカチーフを見たのだ。 デズデモーナ: では、拾ったのです。 あげたりはいたしません。ここにご本人を呼んで、 真実の話をしていただきましょう。 オセロー: もう白状したよ。 デズデモーナ:何をですの? オセロー:お前と寝たということを)
デズデモーナは、それを聞くとびっくりする。そんなことが本当だとはありえない。
彼女は「そんなことを言うはずがありません」というが、キャシオーは死んでいる。(死んではいないが、オセローは死んだと思っている)
Othello: No, his mouth is stopp'd; Honest Iago hath ta'en order for it. …… Desdemona: Alas ! he is betray'd and I undone. Othello: Out, strumpet ! weep'st thou for him to him to my face ? (オセロー:そうさ、もう口が利けんからな。 忠義者のイアーゴーが始末をつけてくれた。 …… デズデモーナ:ああ! あの人は謀られたのです。それではこの身も終わり。 オセロー:くたばれ売女! 私の前であいつのために泣いてみせるのか?!)
この不幸な言葉をオセローは告白と受け取り、デズデモーナは運命を閉じることになる。
彼女のすべての言葉も無駄だった。
オセローは、一夜も一時間も猶予しない。祈りを捧げる時間も与えない。
デズデモーナを罪の最中に殺されなくてはならないと思い詰めているのだ。
デズデモーナを罪の最中に殺されなくてはならないと思い詰めているのだ。
そして怒り狂って、彼女を絞め殺す。
デズデモーナの喘ぎが終わるか終わらないかのうちに、オセローは自身の行為の恐ろしさに心が怯むが、もはや後戻りは出来ないのだ。
とうとうやってしまった! ついにデズデモーナを殺してしまった!!