みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

笹の花(撮影日:5/31日)

2013-06-04 18:20:52 | 生き物・植物
6月に入りました。梅雨入りのはずですが、さわやかな晴天が続いています。

5月31日の散歩報告です。

笹薮の中に笹の花を見つけました。稲穂のような麦穂のような。
竹の開花は100年に1度とか、開花すると枯れてしまうとか言いますけれど、笹もそうなんでしょうか?
たぶん、地域的にスズタケじゃないかと思うんですが。珍しいことは確かです。
 

ヤマブキソウの咲いていた斜面は、ドクダミに主役が入れ替わりました。


白い花びらに見えるのは総苞片、元々つぼみを包んでいた葉が変化したものです。花は中央の穂のような部分で、花びらもがくもありません。
総苞片は4枚が普通なんですけれど、5枚の花がありました。5枚が均等な大きさに揃っているのは珍しいかな。


ネズミモチの花


ネジキの花 筒状の花が1列に並ぶ。稚児行列みたい。秋は紅葉もきれい。ツツジ科の落葉樹
 

フォトチャンネルにもまとめました。
笹の花(撮影日:5/31日)

初夏の樹木 花と実

2013-05-12 18:50:52 | 生き物・植物
5月10日からは、愛鳥週間。鳥たちは、生い茂る木々に遮られて声はすれども姿は見えず、です。
緑深い木々の中で、一生懸命子育てに励んでいるのでしょう。

今回は、初夏の雑木林の花や実をご紹介。撮影日は5月10日です。

マユミの花。マユミは秋になると赤い美しい実をつける木なのですが、残念ながらこれは雄株のよう。雌しべが退化しています。
 

ガマズミの花。これも秋に赤いきれいな実をつけます。
 

エゴノキの花。サイズを小さくしたのでわかりにくいのですが、クマバチたちが盛んに花粉を集めていました。
 

なお、クマバチは時々威嚇するように近寄ってくることがありますが、これはオスです。
これは威嚇ではなく、何とメスかどうか確かめるために、とりあえず何にでも近寄って確認するという大変おおざっぱな習性からくるもの(笑)
オスのハチには針がないので近寄ってきてもさされることはありません。
メスも温厚なので、手でつかむとかしない限り刺されることはありません。だから怖がらないでね。

スミレの仲間。つぼみがあってどんな花が咲くのか楽しみにしていたのですが、しばらくしてみたらすでに種がはじけていました。
スミレには、春先に咲くきれいな花の他に、つぼみから開花しないまま種になる閉鎖花というものがあるそうです。
どうも、結実までの日数を考えても花を見逃したというより閉鎖花だったと思われます。



フォトチャンネルにもまとめました。

初夏の樹木 花と実

珍しい花に出会った。

2013-05-10 18:18:54 | 生き物・植物
いつもの道を散歩していて思いがけない花に出会うことがあります。
家に帰って調べてみたら園芸種が流出したものや帰化植物だったということが多いのですが、絶滅危惧種だったなどということも。
5月に入って、いきなり両方の例に出会ってしまいました。(撮影日は5/1~2です)

まずはこちら。西向きの斜面に濃い紫の花を見つけました。
特徴的な花の形ですぐにオダマキだとわかりましたが、はて、これは?

前に見えるのはヤマユリの葉です。


日本の在来種としてのオダマキにはミヤマオダマキとヤマオダマキがあります。
ミヤマオダマキは深山という名のとおり、分布は高山帯や亜高山帯や北海道など緯度の高い地域になります。この辺に自生するとは考えられない。草丈も20cmくらいのはず。
ヤマオダマキは低山性で山の草原や林縁に生えて草丈も30~60cmぐらいらしいけれど、萼片(5枚の花びらに見える部分)は赤褐色、花びらは黄色のものが多く、距(花びらの後ろの角みたいな部分)も直立するらしい。

こうして見ると山野草のような趣ですが、やはり園芸種だと思われます。どうしてこの株が紛れ込んだのかはわかりませんが。
なお、ヤマオダマキは埼玉県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種です。


オダマキもニリンソウやトリカブトと同じキンポウゲ科の植物。葉の形も似ています。オダマキも毒草なので誤って食べないように。
 

笹薮の陰に白い花房を見つけました。つぼみだったので調べるの難しいかな、と思ったんですがわりと簡単に検索できました。
ギンランという日本の野生ランです。
 
何でつぼみだけで簡単に調べられたのかと言えば、紹介されていたほとんどの画像がつぼみだったから!
この花はあまり開かず、せいぜい半開程度が普通らしい。なんと、遠慮がちな(^^;
周りにいくつか株を見つけましたが、それもみんなちょっとだけ開いている感じでした。


ギンランは埼玉県では絶滅危惧II類です。里山の荒廃や乱獲が原因とのこと。
このランは家庭で育てるのは不可能なんだそうです。というのもギンランは「菌根菌」と呼ばれる菌類と共生しているから。林下等の特殊な土壌のみに生息している菌。その菌に強く依存しているので他の場所に移植しても育たないそうです。
だから、見つけても絶対にもって帰ろうとしないでね。

まあ、ギンランに限らず野草というのはその環境の中でそっと眺めて楽しむのが一番かな。

こちらは花も終わりのヤマブキソウ。長い実がちらほらと。



ついでに、まだ水を張っていない田んぼの方まで足を伸ばしてみました。用水路の草花をフォトチャンネルにまとめました。
用水路の脇で(撮影日:5/1)

近況報告&3月・4月のお散歩報告

2013-05-05 17:42:46 | 生き物・植物
お久しぶりです。
3月から4月にかけては、家庭の事情で多忙を極めていたり、おチビがまた肺炎で入院したり、はたまたお散歩向きではない春の嵐が続いたりして、なかなか撮影にも行けず、たまに行っても写真とりっぱなしでいました。

今年は連休も遠出できず、ちょいと暇ができたので、ちまちまとここ2ヶ月の写真をフォトチャンネルにまとめてみました。
一番変化の大きい季節なだけに、冬から春への移り変わりをお楽しみください。

まあ、散歩をサボっていたのは、レイトン教授…っていうのもあるんですがね。
レイトン教授については、また後ほど。

早春の風景(撮影日:2/21)


梅林にて(撮影日:3/7)


桜とカタクリ(撮影日:3/23)


春爛漫(撮影日:4/11)


身近な草花(撮影日:4/16)


穀雨(撮影日:4/22,4/25)

2月のお散歩報告(立春~)

2013-02-14 16:55:41 | 生き物・植物
2月4日は立春でしたが、まだまだ寒い日が続きます。

2月6日は今年3回目の積雪でした。
雪の降る林の中を見てみたいな、と思って強行してみたけれど、あまりの寒さにそうそうに退散しました。
歩く間、雪というよりはみぞれ混じりになりつつあって、杉の枝から冷たいしずくが。
(2/6)(2/6)

1月の雪はなかなか溶けずに残っていたのですが、さすがに2月になると、関東では日中は温かくなり1日で雪はなくなりました。

さて、2月の林を彩っているのは椿です。
ヤブツバキではなく、園芸種だと思うのですが、この林にはヒサカキに混じって椿の木が生えています。
植樹されたのでしょうか、一重の白い椿が数本。
(2/12)

赤い椿。花はこれで満開のようです。おちょこみたいな咲き方。
(2/14)

ヒヨドリやメジロが椿に顔を突っ込んで蜜を吸っていました。
私が通ったので、皆一斉に椿から退散。ちょっと離れた枝に止まって恨めしそうなヒヨドリくん。
(2/14)

1月の河川敷

2013-02-03 18:34:37 | 生き物・植物
今日は節分ですが、まだ1月のお散歩報告。最後は河川敷で見かけた鳥たちです。

冬の水鳥と言えば鴨。

マガモとカルガモ。
仲良く連れ添って歩いているのでマガモのつがいかと思ったのですが、よく見れば褐色の方は模様がカルガモ。
くちばしを見ると黒くて先が黄色(写っていませんが)、カルガモでした。
(1/24)
この個体がつがいかどうかはわかりませんが、そういえばアイガモはアヒルとカルガモの交配種です。
アヒルはマガモの家畜化された種ですから自然の状態でマガモとカルガモが交雑してもおかしくない。

で、ちょっとググってみたら、まあ、何とさまざまなハイブリッドの報告が。
「ハイブリッド・カモ観察報告」http://ikimonotuusin.com/doc/043.htm

じゃあ、鴨はどういう基準で相手を選んでいるんだ?と思ったらやっぱり同じことを考えた人が。
「マルガモ出生の秘密」http://homepage2.nifty.com/tnt-lab/s/nat/marugamo/marugamo.htm

餌付けとの関連を考察したブログの記事もありました。
「カモ類の雑種についての考察-餌付け問題に関して」http://blogs.yahoo.co.jp/papageno620/57843128.html

すぐ側にヒドリガモの群れ。こちらはちゃんと同種のオスとメス。
(1/24)

鴨にしては小さな鳥が泳いでいるなーと思っていたら、その鳥が岸に上がり細くて長い足がにょっきり伸びた姿がはっきりとあらわれました。
クイナです。北海道や東北では夏鳥だそうですが、関東では冬鳥。
枯れ草の中では目立たない模様で、コンクリ護岸部分に上がっていなかったら見つけられなかったかも。
 (1/24)

コサギ。黒いくちばし、黒い足、黄色い足ひれ、胸の飾り羽と、コサギの特徴がきれいに撮影できました。
これで、前を横切る太い枝がなければ、満足のいく写真になったのに~。
(1/30)

1月の里山・その2

2013-02-02 15:25:35 | 生き物・植物
1月のお散歩報告その2です。

今回は「シマシマ」をテーマに揃えてみました。

コゲラ。小型のキツツキ。シジュウカラやヤマガラの群れの中に混じっていました。
背中の黒褐色と白の斑点模様がシマシマに見える。
(1/31)

トラツグミ。黄褐色に黒い羽縁。なるほど、トラ模様と言えるかも。お腹は白に黒縁。
しかし、まあ、木陰に潜んでいると本当に見つけにくい模様です。
 (1/31)

キジバト。羽はシマシマというより鱗模様だけど、首の後ろは青と白のシマシマ模様。
(1/29)

ヒヨドリ。これもシマシマというよりはまだら模様。
(1/29)
サントリーの「日本の鳥百科」というサイトに1970年頃まで東京では冬鳥だったという記述を見つけて驚きました。
スズメやカラス並みに身近な鳥だと思っていましたが、知らないことだらけです。
http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/56.html

シジュウカラ。翼に帯のような白いラインが1本。これがヒガラだと2本になる。
(1/23)

こちらは河川敷で。ツグミ、畑などでよく見かける冬鳥。
お腹は白と黒のまだら模様。翼は黒褐色に赤褐色の羽縁でちょっぴりシマシマ。
 (1/24)

1月の里山・その1

2013-02-01 16:47:57 | 生き物・植物
1月は大雪など、お散歩には厳しい季節でしたが、さまざまな小鳥たちに出会うことができました。
今まで気がつかずに、ただ通り過ぎていた川や公園も気をつけてみれば、いろいろな生き物がいるものです。
なかなかブログにアップする時間がなくて、そのままになっていましたが、お蔵入りするにはもったいないな~、ということで、まとめとして何回かに分けて紹介します。
なお、括弧内は撮影日です。

では、まずは真正面顔を集めてみました。
鳥の真正面って、あまり見る機会がないのですけれど、ちょっと間が抜けていたり思いがけない表情だったりします。

メジロ。小首をかしげて、こっちを見ていました。あまりにかわいくて胸がキュンとしそう(笑)
(1/21)

ヤマガラ。好奇心が旺盛と言うか何というか。本当にすぐ側まで近寄ってきます。
昔はヤマガラにおみくじを引く芸などをさせたそうですが、この好奇心の強さを見ると納得しますね。
(1/30)(1/31)

ルリビタキ(♀)。丸い!だるまさんから足が伸びているような感じでした。
後ろ姿は、小鳥らしい姿で青い尾がきれい。見返り美人さんですね。
 (1/21)

モズ(♂)小さいながらキリッと精悍な顔つき。
(1/24)

シメ。アトリ科の冬鳥。くちばしが太くていかつい。大きさはヒバリくらいですが、ぽってりした体型で何となく威圧感が漂ってました。
(1/29)(1/31)

雪の朝

2013-01-29 16:09:27 | 生き物・植物
昨日の朝、目覚めたら外が真っ白!
明け方に降り始めたようで、関東では珍しいさらさらの雪が積もっていました。
お昼は日が射して温かくなったので、半月前のように凍る前に溶けてしまいましたが。

昨日28日のお散歩報告。

林の木々にはまだうっすらと雪が積もっていました。
 

枝の上からキョッキョッキョッという鳴き声が。シロハラ、ツグミ科の冬鳥です。


しばらく、林の中をぐるっと回って戻ってみたら、足下におそらく先ほどのシロハラくんが。
どうも、夢中になって落ち葉の下を漁っていたら逃げ損なってしまい、じっとうずくまってやりすごそうとしたらしい。
近距離で撮影していたら、藪の中に走って逃げて行きました。驚かせてすまなかったです。
 

雪の上に足跡。交互に足が出ているのでハトかな?


こちらは駐車場で。足をそろえてピョンピョン跳んでいる。たぶん、スズメ。



実は先週はいろいろな小鳥に出会っているのですが、ブログに書き損なってしまいました。
あとで、まとめてアップする予定です。


ヒガラとシジュウカラ

2013-01-15 17:52:01 | 生き物・植物
外は大雪で、関東の軟弱ものにとっては散歩どころではないことになっちゃってます。
雪かきをしていたら、屋根から雪の固まりが落ちてきました。あと30cmずれていたら、後頭部直撃というシャレにならない事態に…。

さて、写真は先週の金曜日(1/11)のヒサカキの林での小鳥たち。

ヒガラです。シジュウカラに似ていますがだいぶ小柄。頭にちょこっと冠羽があります。
右の写真の丸い物体はヒガラの後ろ姿。ぽわぽわ。
 

こちらのサイトに「なんとなくシジュウカラより薄汚れた感じに見えるので、羽づくろいが嫌いな鳥なのかと考えてしまう。(余計なお世話)」とあり、思わず笑ってしまいました。
http://homepage2.nifty.com/takibi_club/bird/bird.html

そう言われてみると、なんか毛並みがシジュウカラに比べてフサフサ…というかボサボサ感がただよっているような。
ちょこっとした冠羽も、寝ぐせのように見えてしまう(笑)

こちらがシジュウカラ。見よ、このビシッと決めた羽毛の艶を!
お腹の黒い縦線もネクタイのように見えてきました。
 

後ろ姿までビシッ。