人生いろいろ、たぶん大丈夫だ?

40代の中年おじさんです。「四十にして迷わず」うーん、迷える中年羊を誰か救いたまえ。

サイン signs

2011年07月25日 23時45分16秒 | 作品
感想の難しい作品でした。メル・ギブソン主演、彼が演じる神父が信仰心を復活させる物語、と捉えて良かったのだろうか?

いわゆるミステリーサークルの出現をモチーフにして、それが宇宙人の地球征服の印であり、それに地味に対処する、メル・ギブソン一家の様子と彼が失った神への信仰心の復活の過程を描いています。

ストーリーはともかくとして、ちょっと別な見方をしました。

各俳優の顔のアップのシーンが多い。せりふはほどほどで絵に重点を置いているところは好感が持てます。各シーンの見せ方、見るものへの心理的な圧迫感などはうまいと思いました。

たぶん、予算は少なかったんだろうなと思います。
でも登場人物も絞られていて、特殊効果もそんなになく、宇宙人?の登場も少なめです。ほとんどのシーンが、この一家とこの家の周辺や家屋内です。

ユーモアのあるシーンもあります。特にヘルメットをかぶっているシーンは笑いました。最後には叔父さんまで・・・。

子役がうまい!
顔のアップのシーンが多いのですが、子役にも同様にあります。男の子と女の子の兄妹ですが、それを見事に演じて少なめのせりふで表現していました。

キリスト教の信仰心については私にはわかりにくかったのですが、キリスト教では神から離れても戻ることが重要視されるのだと、この映画を通じて感じました。

半年後くらいにもう一度見るかもしれません。


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警官の血

2011年07月23日 11時33分03秒 | 作品
佐々木謙著。

以前、何となくチャンネルを変えたテレビに映ったドラマでした。二回連続の第二回目で、初回を見逃しました。
それが「警官の血」をテレビドラマ化したものだとは知りませんでした。
その時のことは忘れていました。

時は過ぎて、現在。
予備知識がない作品だと思って、タイトルに惹かれて手に取りました。
しかし、下巻に入り「高級腕時計を支給される」シーンを読んだとき、あのとき見たテレビドラマのことを思い出しました。

この作品のおもしろいと思ったところは、戦後の日本の歩みを事件中心に捉え、それに登場人物である親子3代の警官の人生を絡めているところです。世相や、思想の移り変わりも分かりやすく描かれています。また、物語の要である「警官」という仕事も分かりやすく描かれています。

制服の警官と捜査の警官の仕事への取り組み方というか心構えの違いも描かれたいます。
祖父の代でなぜ警官になったのか、そしてその素朴な思いが2代目にも引き継がれ紆余曲折があって念願かなって父と同じ駐在所警官になることが叶います。しかし、父の死の謎を追うことと自分がたどった過酷な潜入捜査の後遺症で自ら命を落とすことに・・・。
3代目である孫も警官になります。しかし彼は駐在警官ではなく巨悪を叩くことを目的に捜査の警官になります。でも、結局は祖父の思いを実践する警官になることができました。

祖父の思いとは「善良な市民に起こる犯罪を取り締まる」という素朴な正義感です。祖父はそのために不審な死を遂げてしまいます。
2代目は父の死の謎を追います。それと同時に「父のような駐在警官になるのが自分の性に合っている」という思いを持ちながら過酷な潜入捜査を経て、駐在警官になります。
3代目は警察機構の中で自分の意志に反する仕事を命ぜられますが、それを何とかうまくこなした後自分の考える警官になろうと動きます。しかし、途中で横やりが入りそうになりますが、それを防いでくれたのはなんと皮肉なことに「父と祖父の死」だったのです。

世の中に数多の職がありますが、親から子へと引き継がれるという給料取りの職業はそんなに多くはありません。警官という職業はその中のひとつです。
作品でも触れていますが親子2代警官になると言うことは、その親がよい育て方をした結果であって警察の組織にとっても良いこと、だそうです。
少なくともこの安城家の場合はそうだと言えるでしょう。

私はこの作品を読みながら、それぞれの安城巡査が取ったちょっと規範からはずれた行動も分かるような気がします。法律や建前だけでは世の中が動かないのは百も承知で、そこをすりあわせるのは人間の度量なのかもしれません。

あっ、そういえばこの作品は謎解きのミステリーなのでしたね。私は警官の人生ばかりに目が向いていて、謎解きの方はあまり関心がありませんでした。
被害者は二人ともオカマさんぽい事、戦地帰りの元将校が刑事として影を見せた時点でなんとなく・・・・。
でもそんなことを抜きにして、この作品はおもしろいです。
警察の仕事は何か、と言うこと、そしてそこで働く警官は何を考えているのか、おそらく綿密な取材があったのだと思います。

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基地内、転職事情

2011年07月01日 05時43分42秒 | 仕事
私は某在日米軍基地の従業員です。
今回は、基地内での転職事情を少し書きます。

私も分かりませんでしたが、一般の方は基地内にどのような職種があるかご存じでしょうか?数字で説明することは難しいですが、在日米軍の軍隊の質を保つために必要な職種と、軍人とその家族などを本国と同様に暮らさせるための職種があると言っていいと思います。

前段はいわゆる軍隊を動かすための後方支援的な職です。たとえば船を直接動かすのはもちろんアメリカ軍人ですが、メンテナンスの一部には日本人の技術者が働いています。また、その部門にも必ずと言っていいほど日本人の事務職がいます。燃料の供給に関しても同様です。

後段は、本当にあらゆる仕事があります。農業と水産業以外はあると言っていいかもしれません。おそらく日本人が思いつく職業のほとんどがあり、そこで日本人が働いています。

日本人の入り口は、まず労管と言われる事務所を通じて基地の外に募集を出す職に応募します。これらは労管のホームページに出ていますので、どのような職があるのかの参考になると思います。
めでたくその職に採用となると、職種の仕事内容とグレードが決まります。基本的にはその職にとどまっている限りは、仕事内容も変わりませんし、定期昇給以外の給料の変動はありません。いわゆる昇進というものもありません。
グレードと勤続年数に応じて給料表を見ると自分の将来の給料が分かります。

それでは、大幅な?給料アップをするためにはどうするのか?
そのためには、基地の中だけに示されるいわゆる部内募集で転職することです。
基地の外に出る職とは違って、かなり細かい専門的なものもあります。管理職になりたければ、この際にそういう職に応募します。応募して、無事転職できると、それまでとはまた違った生活が始まります。
現在の職に関係する部門や、全く違う部門での転職が可能です。
ただし、部内募集も欠員補充が多いので、最近は募集自体が少なくなっている傾向です。

私もせっせと書類を提出しているのですが、いまだに今の職から抜けられません。



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