パスワードの管理は非常に重要なことであり、当然のことながら自分以外の人に知られるということは、利用しているサービスに他人が割り込んでくる可能性があるということです。
ここ数年でいくつかの窓口でのやり取りで、「この紙にパスワードを書いてください」と言われたことがあります。この紙、とはただのメモ用紙です。
一度目はマイナンバーカードがロックしたので解除のために役所の窓口を訪れたとき。操作する機械に向かう前に、メモ紙に予め入力するパスワードを書くように言われました。そしてそれを係に渡してくれと。思わず「パスワードを他人であるあなたに見せるのですか。変だと思いませんか?」と聞きました。しかし、その顔は「なんで」というような表情。更に念を押して「パスワードを係の人だからといってあなたに書いて渡すのですか?しかも申請用紙でもないメモ紙にですよ。」
二度目は、Dポイントカードを交付してもらうために、ドコモの販売店を訪れたときです。すでにアカウントを持っていたので、カードとアカウントを紐づけするために端末で手続きを始めたときでした。「この紙にアカウントとパスワードを書いてください。」以前と同じことを言いました。「パスワードを書いて他人のあなたに見せるのですか?」どうやら端末の操作を係の人が一人でやってしまうためのようでした。
この二度の経験で思ったのは、「高齢者など情報関連の不得手な人にはパスワードを聞き出してまで手続きをする。これは効率のためであり、情報漏洩の危機意識が全くない。これでは情報漏洩問題は永遠に解決しないだろうな」
マイナンバーカードを普及させるのは良いが、窓口も持ち主も情報漏洩に危機感がなさすぎです。