11月11日はアメリカの退役軍人の日です。この日は、アメリカの軍務に服したすべての兵士に感謝を捧げ、今一度思いを馳せる日です。祝日になりますので、基地従業員も休日です。
さて、常備軍を憲法で定めて正式に備えている国というのは、その軍務に服した人たちのケアにも気を配っています。戦地に赴き、戦死や負傷した兵士やその家族へいろいろな国の制度があり、常に国が後ろにいるのであることを意識づけています。当然だと思います。そうでもしなければ、国のために命をかけるという道を選ぶ人がいなくなるのです。もちろん、時代の中で戦地への派遣や戦いについて批判をすることも許されているので、個別の戦争や戦いが国民の中で論争になることはあります。
現在の日本は憲法で軍を持つことを禁じられています。その結果としての自衛隊が存在していて、近年の国際情勢を反映して、憲法に軍の保持を記載するように改正しようという動きがあります。
私は、この憲法改正の一つで問題が解決するとは思っていません。実際に軍を持っている超大国アメリカの軍人がどのように国や国民から扱われているのかを間近で見たり、過去の戦争(特にベトナム戦争)での復員兵士への扱いの酷さを文献で読んだりすると、日本が憲法を改正して軍を持つことへの、国民の備えや深いところの理解がまだ十分ではないと感じます。
常に話題になる靖国神社の問題でも、過去の戦争が正義の戦争ではなかったということになり、祀られている兵士たちの扱いも日本の中で割れています。
はい、憲法を改正しました!は一つの過程でしかないのです。その次になにが始まり、なにを受け入れるのかを考えなければならないのです。