ご主人様はひとりかくれんぼが大好きです。
姿が見えないなーと、思ったら今日も隠れているようなのでお付き合いをすることに。
「ご主人様~、ご主人様~。どこですかー?」
シーン。
「ご主人様~~?」
尻尾だけが見えている紙袋の前で泣き落としをかけることに。
「ご主人様~、ご主人様の姿が見えないと寂しいですぅ」
シーン。
普通ならこの辺で袋の中でゴソゴソと動くはずなんですが。
「ご主人様?」
「いっくら気持ち良くても、かくれんぼなら起きて待っていてくださいよ」
「………………………」
「ご主人様?」
初夏の陽気のこの日、袋の中が気持ちよかったようで、寝てました。
クロネコの執事は今日もひとりで空回りだったとさ。