ご主人様に黙って温泉に行こうと仕度をしていたときのことです。
「ルンル~ン♪明日から新潟の温泉旅館だ~。楽しみだな~♪――ん?」
荷物を詰めているバックから黒い耳と金色の目が覗いているのを発見!
「あ~、ご主人様、そこをちょいとどいてもらえませんか?」
しーーん。
ご主人様は執事に見つかっていないと思っています。その証拠がこのそらした目です。
「ご主人様~ってばー」
なかなか写メを撮らせてくれないご主人様ですが、よほどこのバックの中が気に入ったとみえてこの執事にバシバシと写メを撮らせてくれました。相変わらず視線は合わせてくれませんが。
※ このままバックにつめて一緒に温泉に行こうかどうしようかと本気で悩んだクロネコの執事でした。