ある寒い夜のことでございます。クロネコの執事は一日の仕事も終わり、お風呂に入ろうといたしました。
しかしそこには先客がいたのでございます。
そうです。ご主人様です。
「・・・ご主人様、ここでいったい何をやってんですか?」
「それはだな、一緒に入ろうと思ってだな~」
「一緒にお風呂にポチャンって入るってことですか?」
「いや、ポチャンとは入らんぞ」
「じゃあ、一体何のためにここにいるんですか」
クロネコの執事の風呂用の椅子に座りちょっとオドオド。きっと、クロネコの執事に無理矢理ポチャンと風呂に入れられるのでは、と思っているんでしょう。
「無理に入れやしませんよ」
「おまえじゃ、わからん」
そこでご主人様様は出窓に飛び乗り、そこで執事の入浴を見守るつもりのようです。
ここには毛布もあり外も見えるし、ポイントの高い(おネコ様にとって)居場所のひとつです。
しかしいくらご主人様といえど、結構恥ずかしい。
結局最後までここで湯気だけにあたっていました(笑)
※ 肉球にソープをつけて背中を流して欲しいなあと思ったクロネコの執事なのでした。