さわやかな季節になりました。ただ少々気温の上下が激しいような気もいたします。そんな心地よい風が部屋の中に入ってきた日のことでございます。
「ねえ、ねえ、僕がどこにいるかわかる~~?」
う~ん。声をかけてきたらわかっちゃうと思わんのかな。この坊ちゃんは~。いやいやご主人様からして、おとぼけな行動をするからなあ~。
「はい。いや、わかりませんよ。どこにいらっしゃるのでしょう?この執事に教えてくださいよ~」
「ここだよ~」
「そんな高い所にいるとは思いませんでした。隠れるのがお上手ですね」
「えへへへ~」
「そこは高くて暖かくて気持ちいい場所ですね」
「そうなんだよ。お昼寝にはばっちりなんだ」
ビビ様は思いのほか高いところが大好きなようです。お猫様はみなそうですが(笑)
箱入り娘のコジロウ様です。今度はどんな箱に入っているのでしょうか?
クロネコの執事の見習いが買ってきてくれたケーキの箱の中です。
「コジロウ様、いったいどこに収まってるんですか?」
「どこって、ここよ」
「そこはケーキが入ってたんですよ」
「わかってるわよ。箱をみると入ってみたくなるのよ」
「わかりますけどね~」
「なら黙っててちょうだい。この箱はクッションが利いててなかなかいい気持ちなのよ」
「・・・わかりました。静かにしてます」
クロネコの執事より箱のほうがいいんですね、コジロウ様は。
ちょっぴりさみしいです(涙)
※ やはり「乙女」でした。ケーキの箱が大好きなんて。